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笑顔の戦士と絶望に抗う戦士

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2話

 
前書き
みんなが忘れた頃に投稿。
作者も作品の存在自体忘れてたけどね!! 

 
皆さん。こんにちは、こんばんは、おはようございます。私、星空みゆきです。
突然ですが、私は今とても困っています。
いえ、途中まではウルトラハッピーだったんです。と、言うのも私は、お父さんの仕事の都合により、住んでいた街を離れ、親子3人でこの七色ヶ丘町にやってきました。そして、今日!!転校先の中学校『七色ヶ丘中学校』に向かう途中に妖精さんに出会いました!!
これはきっと、常日頃からピーターパンや絵本の世界に憧れている私へ、神様からの粋な計らいだと思いました。妖精さんの名前は『キャンディー』絵本の国『メルヘンランド』からやって来た羊?の妖精さん。絵本の国と聞いて私のテンションは最高潮!!いろいろ聞き出そうとしたんだけど、私がファンタジーとの出逢いにトリップして最中に居なくなっちゃった。残念。
だけど、私は諦めない!!次に会った時は必ず捕k……お話しして友達になるんだ!!
その後は学校に行って、新しいクラスの皆に自己紹介したけど、緊張でガチガチになってうまく言葉が出なかったけど、火野さんのフォローのおかげで何とか無事に終わったよ。クラスの皆もいい人達ばかりで、このクラスでならうまくやっていけると思いました。
放課後、私は学校の探索を始めた。火野さんは学校を案内すると言ってくれたけど、部活をやっている火野さんの時間を取るのも悪いと思い、一人で探索する事にしたの。
色々な場所を見て回って、最後は図書室に行った。図書室には誰も居なくて、誰も居ない図書室は不思議な感じがするな〜って思って室内を見て回っていたら、一つの本棚の一カ所からピンク色の光が見えたの。
不思議に思い近づいてみると、その光は棚の奥から光っている様に見えた。気になるので、本を移動させて確認しようと動かしたら、次は別の場所が光り出して、また移動させたら今度はまた違う所が光り出し、もう一度移動させたら今度は本棚全体が光り出した上、何かに引っ張られる様に本棚に吸い寄せられた。
そして、次に目にした光景に私は見惚れてしまった。
そこは、とても幻想的なおとぎ話に出てきそうな『自然の大図書館』だったの。
それを見て私のテンションは最高潮!!やっぱり、今日の私はウルトラハッピーだったよ!!
……うん!ここまでは良かったんだ!ここまでなら、私の人生の中で一番ハッピーな時間だったよ!?……血まみれで倒れている男の子を見つけるまでは。

私はテンパった。血なんて、お母さんの手伝いで包丁でちょっと指を切ったり、転んで膝とかを擦りむいたくらいした見たことなかった。
けど、この男の子は私でもすぐ分かるくらい大怪我をしていた。
すぐに駆け寄って声をかけたけど、反応がない。どうしよう、私に怪我の手当てなんか出来ないし、道具もない。助けを呼ぼうにも私達以外に誰も居ないし、私の力じゃこの子を担いで外に出ることもできない。そもそもどうやって外に出るかも分からない!!

「あぁ〜もう!!どうしたら良いの!?」

「う……あ」

「!?」
私が頭を抱えて八つ当たり気味に声をあげたら、男の子が意識を取り戻したのだ。







「う……あ」

……生きて、いる?
俺は、重いまぶたをうっすらと開ける。それだけの行為すらひどく億劫だった。身体は……動かない。仕方なく目線だけを動かし、周りを確認する。
此処は、何処だ?
俺は確か、町で人造人間達と闘っていたはず。
だが、此処は森の中だ。いや、ただの森じゃない。ひどく幻想的な、神聖ささえ感じる場所だ。

「あ、あの!……大丈夫!?」
声がした方に目を向けると、特徴的な髪型をした濃いピンク髮の女の子がいた。……この子が俺を助けくれたのか?

「た、頼みがある……お、俺の腰のところにある巾着の中に、豆が……入っているから、それを……た、食べさせてほしい」

「ええ!?こ、こんな時に何言ってるの!?」
……まあ、気持ちはわかる。こんな大怪我した人間が、豆食わせろと言っているんだ。頭おかしいと思われても仕方がない。だけど、食べないと俺が死ぬ。

「……た、頼むッ!」

「わ、分かったよ」
そう言って彼女は、腰の巾着袋から『仙豆』を取りだし、俺に食べさせてくれた。

「んぐ……ふぅ」
俺は仙豆を呑み込む。効果はすぐに現れた。身体中にあった傷が無くなり、体力も全開。気の量も以前より増えている様に感じる。俺は体を起こし、立ち上がる。

「……え?あ、あれ?」
目の前の彼女は、立ち上がった俺を見て呆然としている。

「ありがとう。助かったよ」

「ど、どういたしまして……えっと、怪我は?」

「治ったよ」

「え?……えええェェ〜〜!!」
急に立ち上がった俺を見て戸惑い、治ったことを告げると彼女はすごく驚いてた。

「さっきの豆は仙豆と言って、どんな怪我でもすぐに治る優れものなんだ」
本当に仙豆には世話になっている。これが無かったら、人造人間との闘いで何回死んでいたか分かったものじゃない。

「へえ〜、そうなんだ!すごいんだね!!」
仙豆の説明を聞いて、彼女は興奮した様に目をキラキラさせていた。

「でも、良かったぁ〜。元気になって」
俺の怪我が完全に治ったと知り、彼女は胸をなでおろした。

「ありがとう。君のおかげで助かったよ」
俺は彼女に再度お礼を言い、頭を下げた。

「わわっ!!い、良いよ。私、何も出来無かったし」

「そんな事はないさ。君が仙豆を食べさせてくれなかったら本当に危なかった。改めて礼を言うよ、ありがとう」
彼女は否定しているが、指一本動かせない状態であのまま一人だったら確実に死んでいた。
彼女は命の恩人なのだ。

「えっと……どういたしまして。えへへ」
彼女は礼を言われて照れくさいのか、頬を染めて頭を掻いていた。
そんな彼女を見ていると、自然と笑みを浮かべた。

「そういえば、自己紹介がまだだったな。俺は孫悟飯、君は?」

「私は星空みゆき。よろしくね、悟飯君!!」

「ああ。此方こそよろしく、みゆき」







 
 

 
後書き
仲間になる順番は、あかね、やよい、なお、れいかの順だったよね?内容ほとんど覚えてないよ 
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