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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第九章 全ての始まり
  第1話 神代柑果

 
前書き
どうも、ラーフィです!

えー、皆様にご報告があります(唐突)

無事、第一志望大学に合格することができました!!!やっと終わりました!!(つぶやきでも言いましたけどw)

なのでこれからは定期更新が出来そうです。

前と同じように、投稿は毎週土曜or日曜に一話or二話くらいのペースでやっていきた思います。

さて、本編の話をしますと、今回は完全オリジナルです。

とある禁書目録とデート・ア・ライブの原作を読んで、僕が出した自己解釈のお話(?)です。

そこそこ長くなりそうなので章で区切りました。

モブキャラ含めると沢山のオリキャラが出てきます。あらかじめご了承ください。

そして本編進みません。ごめんなさい。

では、どうぞ!

 

 
琴里「どうしてここに呼ばれたか分かってるわよね?」

上条「いやー、上条さんにはさっぱり……」

ここはフラクシナス艦橋内の主な活動場所であり、コンソールなどが色々置いてある場所だ。

さて、上条はそこに呼ばれたわけだが……何故か着いた途端正座をさせられたのだ。

琴里「包み隠さず話してもらうわよ」

ここには琴里、令音、士道、美九、佐天がいた。……あの時あいつは何を話したんだ?

琴里「そうね。まずは園神凜祢のことから話してもらおうかしら」

佐天「あのー、園神凜祢さんってどなたなんですか?」

ちなみに、彼女の存在は佐天は知らない。

琴里「この映像を見てちょうだい」

と言いながらコンソールをいじる。すると、大画面に士道(この時は士織)が美九に接触しようとする直前に桃色のセミロングの少女と話している映像が映った。

佐天「この人……」

琴里「知ってるの?」

佐天「あ、いや……何処かで会った事あるなぁって思って……」

琴里「奇遇ね。私もよ」

士道「あ、それ俺もだ」

美九「そうなんですかー?私は何とも無かったんですけどぉ」

どうやら美九以外は既視感があるようだ。

そりゃそうだ。彼らは凜祢と実際に会った事ある。記憶を消されたけど……完全に消すというのはやはり不可能なのだ。

凜祢『どうしよ……良かれと思ってやったことが……』

上条『……本当に言い訳の一つも思いつかない』

神代『なんだ、話してはいけない事なのか?』

凜祢『そういうわけじゃ……でも……』

神代『まあ、お前たちの事情は知らんから私は口出ししないけどね』

ですよねー、と上条は心底思った。

本当にどうするべきか……

琴里「こっちはこんな状態なの。早く話してくれる?」

顔も笑ってないし目も笑ってない。怒ってはないと思うが……

凜祢『……話してもいいよ』

上条『いいのか?』

凜祢『うん。信じてもらえないならその方がいいし、思い出してもらわない方が私としては嬉しいし……』

上条『嘘言うなよ』

凜祢『………やっぱり当麻には敵わないや』

凜祢は士道の事が好きで、士道も凜祢の事が好き。これは変わらない。

だが、もし士道が″あの出来事″を思い出せば、恐らく自分を責めるだろう。

仮に思い出さなかった時、凜祢は強がってても、今よりさらに傷つくだろう。

そして話さないという一番懸命な手段は今現在において使えない。

凜祢『でも大丈夫。いつかバレるかもって思ってたしね』

上条『……本当にいいのか?』

凜祢『もしもの時は慰めてね』

上条『……分かった』

俯かせていた顔を上げて、琴里の方を向く。

上条「今から話すことは……信じられないかもしれないが事実だ。それは頭に入れててくれ」

琴里「……分かったわ」

士道「おう」

佐天「了解です」

美九「分かりましたぁ」

令音「……いいだろう」

五人の了承を得て、上条は覚悟を決めて語り出した。




6月末に起こった、あの『悲劇』を。



ーーーー
ーーー
ーー



琴里「……そんなことが」

佐天「でも、全く覚えてない……」

美九「記憶を消されてたらしいですからねー」

令音「……確かに、その日に霊波反応が確認されている」

令音がコンソールを動かしながら驚いた顔をする。

琴里も佐天も思い出せないことにもどかしさを感じている。

そして、とうの本人はと言うと、

士道「凜祢……凜祢……?何でだ?思い出せない……」

頭を抱えながら唇を噛み締めていた。

上条『どうする凜祢?』

凜祢『……合わない方がいいかも。余計苦しめるだけだし』

上条『そっか』

その言葉が少し悲しそうに聞こえたのは気のせいでは無かっただろう。

琴里「……記憶を消されたのならいくら思い出そうとしても意味ないわ。とりあえず彼女のことについては分かった。なら次、神代柑果の事について話してくれる?」

上条「話すも何も……上条さん自身もあんまり聞いてないし……」

そうなのだ。あの後何故か話してくれなくて、気づいたらここへ呼ばれていた。

まさか、これを見越してあえて話さなかったとか?

神代『ふむ。なら私が直々に話してやろう』

上条『本当か?』

神代『あぁ。だからお前も園神凜祢の時と同じことをやってくれ』

上条『分かった』

と、言われて上条は『楽園殺し(エデンブレイカー)』を発動させた。

それは、一瞬の事で誰も気付かなかった。

琴里達は瞬きをした瞬間に彼女が現れたと思うだろう。

気づけば。

上条の隣には、制服の女の子が立っていたのだから。

神代「やぁ」

声も顔も身体つきもあの時出会った神代柑果と全く同じ。

グレーのブレザーにスカートを着た高校生のような女の子。

琴里「……あんたが」

神代「そう。私が『神代柑果』さ」

琴里「ヘェ〜、あんたが……」

神代「……年上に向かってあんた呼ばわりはないでしょ」

琴里「?何歳なのよ」

神代「普通に生きてれば88歳」

士道「嘘だろっ!?」

神代「マジさ。まあ肉体的精神的にも18歳から歳食ってないんだけどな」

それを聞いた時最初自分の耳を疑った。

だが皆の反応も驚いた様子を隠しきれてないようだ。嘘をつく理由もないし本当のことだろう。

美九「でも何で歳を取らないんですかー?」

そう、単純計算で88歳の彼女だが、あまりにも若すぎる。それこそ、制服に違和感を全く感じさせない。未成年です、と告げられても誰も疑問に思わないだろう。

佐天「そうですよ!……まさか、不老不死とか!?」

神代「まさか。それも含めて全て話すさ」




上条当麻。

佐天涙子。

五河士道。

五河琴里。

誘宵美九。

村雨令音。




彼らは現時点において、この世の真実に限りなく近づいたことだろう。





科学。魔術。精霊。





その誕生から目的まで。


『全て』を知ることになる。




 
 

 
後書き
正直何話くらいになるか検討もつきません。そんなに長くならない予定なんですけど……

あ、凜祢編のお話はカットしました。内容を忘れた方は第五章へカムバック!

 
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