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リヴァイと私~今日2人が会うと~part1

作者:風神真優
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疑問兵長と相談する私 1

____ザシュッ


森の中で聞こえる何かを削ぐ音。自由に飛び回り、弱点を削ぐ練習の音が至るところから聞こえてくる。

かくいう私も削ぐ者の一人だ。

私はアンカーを木に打ち、立体機動で移動する。模型のうなじを削いで次の標的を探していた。

まっすぐ進んでいくと、スッと前方に一人の少女が現れた。

進行方向は同じで私からは少女の後ろ姿しか見えない。彼女も私と同じく模型を探していた。
そのまま暫く進み続ける。だけど、いつまで経っても模型は姿を見せない。


「見つからない。……何で?」


前にいる少女も考えている事は同じらしい。さっきまでの凛とした姿はどこにもなく、今はそわそわしている。

模型を探しながら私は、このまま進むか、方向を変えようか考えていた。
なんとなく少女の方を見ると、彼女はキョロ、キョロと辺りを見回していた。


進む方向を変えるつもりかな?


私の予想は的中し、少女は横にアンカーを打った。
そのアンカーは木に刺さるが、彼女は来ない。


……いや、来れなかった。


木に刺さったアンカーから伸びているワイヤーの先が途切れている。

少女とアンカーとの繋がりは完全になかった。
つまり、ワイヤーだけ飛んでいったのだ。


余りにも予想外な出来事に、私も彼女も次の行動に移せずにいた。
その結果__


ドーン!


彼女は近くの木に思いっきりぶつかった。 
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