新オズの腹ペコタイガー
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第十一幕その十
「この香りも」
「いいでしょ」
「はい、とても素敵です」
「だからね」
「このお料理をですね」
「楽しみましょう」
にこりと笑っての言葉でした。
「今からね」
「わかりました、それじゃあ」
「ローズティーにはね」
ここでまた言った女王でした。
「蜂蜜を入れてもいいわよ」
「その蜂蜜をですね」
「少しね」
その量はというのです。
「少しでいいわよ」
「とても甘いからですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「少しだけ入れてね」
「わかりました」
恵梨香も女王の言葉に頷いてです、まずはローズティーを一口飲みました。お茶自体のお味はといいますと。
「これだけでも」
「甘いわね」
「はい、甘くて薔薇の味がして」
「いいものね」
「これだけでも」
まさにというのです。
「素敵な味と香りです」
「そうね、そしてね」
「ここに蜂蜜を入れるとですね」
「さらによくなるわ」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「そうしてみてね」
「わかりました」
こうしてでした、恵梨香は実際にです。
お茶に蜂蜜を入れてみました、すると。
そのお味はです、確かにでした。
「本当に驚く位」
「美味しいわね」
「この蜂蜜凄いですね」
「それがなのよ」
「この国の蜂蜜ですね」
「そうなの」
まさにというのです。
「だからね」
「それで、ですね」
「そう、だからね」
それでとです、また言うのでした。
「もっと楽しんでね」
「わかりました」
「いや、お菓子もね」
腹ペコタイガーは早速そちらを楽しんでいます。
「凄く美味しいよ」
「そうだね、薔薇と蜂蜜の味がね」
トトが応えます。
「凄くいいね」
「そうだよね」
「これなら本当に楽しめるよ」
「そちらも遠慮なくね」
女王はお菓子についても笑顔でお話します。
「楽しんでね」
「うん、是非ね」
「そうさせてもらうよ」
「この国もオズの国だから」
それでと言う女王でした。
「皆楽しんでね」
「うん、わかったよ」
「それじゃあね」
「どんどん食べさせてもらうよ」
「このお菓子もね」
二匹も笑顔で応えます、勿論トロット達もです。
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