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天才小学生と真選組の方々。

作者:沖田
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ラスボス

 
前書き
作者「はいどーもー作者のRENAでーす」
坂田「オイ、駄作者。俺の出番が少ない。主人公なのに。どうしてくれんだよこれ。ギャラ少なくなるパターンだよなコノヤロー。如月とか真選組のやつらだけギャラ多くて、主人公の俺たちはギャラ少ないとかありえねーぞおい。どーしてくれんだ駄作者。」
作者「あー、ギャラとか払ってないんで。はい。頭大丈夫?」
坂田「いやいやいや、この前神楽に金払ってただろ駄作者めが。」
作者「あれはね、うん。ってとにかく、あんたは『3年Z組と六つ子たち。』の方でたくさん活躍してるでしょ。この前校長ぶっ飛ばしたし。ってことで、みんな『3年Z組と六つ子たち。』の方も是非読んでねー!」
坂田「いや結局広告になるんかい駄作者め。」 

 
俺たちは今歩いている。
日乃下黄河を捕まえた後、尋問をすると、あっさり朧との関係を認め、朧との待ち合わせ場所に連れて行ってくれると言ったので、俺たちは今日乃下黄河について行っているところだ。
少年探偵団には、ここからは俺たちの問題だから、と言っておいたが、「僕たちも行く!」と言って聞かず、結局ついてきている。もちろん平次も一緒だ。
ちなみに恋奈はいない。連れて行こう、という人もいたが、悪用される危険もある、ということから、連れてこなかった。
俺は歩きながら、病院から出る前に恋奈と交わした会話を思い出していた。

その会話は病院を出る前に交わしたものだった。
土方さんたちが日乃下黄河(以下黄河)の聞き込みをしている最中、俺は特にすることがなく、恋奈の部屋を訪れた。
恋奈はお父さんと思っていた黄河が実はお父さんではなくしかも事情聴取をされているのだというショックからだろうか、俺が病室を訪れた時は泣いていた。
「恋奈」俺は静かに声をかける。が、恋奈は顔を上げない。あ、そうか、と思い直し言い直す。
「怜愛」
恋奈がこっちを向いた。そして、「ああ、あなたでしたか。」と言うと涙を拭い、恥ずかしそうに笑うと言った。
「事情聴取の結果を伝えに来てくれたんですか?」
「いいや」俺はベットに腰掛けると言った。「ただ単に、大丈夫か、と思ってねぃ。お父さんだと思ってた人が、実はお父さんじゃなくて、しかも自分の記憶を無くさせた張本人だったなんて、耐えられないだろうと思いましてねぃ。」
「あら」恋奈は恥ずかしそうにふんわりと笑った。「バレてましたか。えーっと、確かあなたは…」
「沖田総悟でさぁ。記憶をなくす前は総悟、って呼んでたんで、総悟でいいでさぁ。記憶をなくす前はこんなおしとやかじゃなくて、自由人でマイペースな憎たらしい幼馴染みだったんですけどねぃ。」
「あ、そうなんですか。総悟も大変ですね。憎たらしい幼馴染みにこんな敬語を使わなくちゃいけないなんて、ね。」
「そうですねぃ。あ、渡したいものが。」
俺はそう言って、いつも持ち歩いているみんな(万事屋のみんなと真選組)が映っている写真と恋奈の隊服を渡した。
「これは?」
「記憶を無くす前恋奈と撮った写真と、記憶を無くす前恋奈が着ていた服でさぁ。」
「なるほど。ところで、恋奈というのは記憶を無くす前の私の名前ですか?」
「あ」
俺はうっかりした、と声を漏らす。
そんな俺を見て、恋奈はクスリと笑うと言った。
「わかりました。恋奈、ですね。そう呼んでくださって結構ですよ。記憶が戻ったら、この事を笑い話にできるでしょうか?」
「そうだといいですねぃ。」
俺と恋奈は顔を見合わせて笑った。
恋奈はしばらく隊服と写真を見つめると、写真を指差して言った。
「これが私ですかね?ほら、ここの、笑ってピースして、チャイナ服の女の子と肩を組んでる。」
「ああ、そうでさぁ。」
そして不思議そうに言う。「メガネ、かけてませんね。髪の毛もちゃんと結んでますし。」
「そうでさぁ。そういや、なんでメガネかけてるんですかぃ?」
「あ、それは、お父さん…」言葉を切ると、一瞬悲しそうな顔をしてから言い直す。「黄河さんが、記憶をなくす前は伊達眼鏡を好んでかけていたっていうから。」
「そうでしたか。でも、俺の知っている恋奈は…」
俺は恋奈から眼鏡を外し、恋奈が使っていた髪ゴムを使って髪型をサイドポニーテールにした。そして恋奈に向かって言う。
「こうでさぁ。」
恋奈はしばらく髪の毛を触ったりしていたが、ニコッと笑うと言った。
「確かにこの方が私もしっくりくるかもしれません!ありがとうございます、総悟!」
俺は「じゃ、また。」と言うと、土方さんたちのところに戻った。
ちょうど事情聴取が終わったところで、黄河が部屋から出てきているところだった。
俺に気付いたザキが状況を説明してくれた。
「沖田さん、黄河が吐きました。今から事件現場に行くところです。」
俺は頷くと黄河について行った。
「あのう…」黄河が言う。「娘に、最後の挨拶をしたいのですが…」
土方さんが近藤さんと顔を見合わせ、土方さんが「いいだろう」と言った。
黄河はいそいそと恋奈の病室に行き、恋奈に何か話しかけ、そしてすぐに出発した。

我に帰ると、黄河が1人目の被害者が亡くなったビルで、黄色いテープの前で止まっているところだった。
「ここです」
黄河が言うと、土方さんがテープをあげ、先に黄河を通らせ、入って行った。
俺たちも後に続いた。
入ると、なんの変哲も無いただの事件現場だったので、みんなは不思議そうに工事現場の中を見渡した。
旦那が愚痴り始める。「これのどこが待ち合わせ場所だって_______」
と、次の瞬間四方八方に天導衆が立ちはだかった。
俺たちは平次と少年探偵団の前に壁を作り、武器を抜いた。
「あっさり騙されたな、吉田松陽の弟子たちよ」
天導衆の中から朧と虚が出てきた。俺たちはさらに守りを固くする。
「お前が吉田松陽の名を口にするんじゃねぇ」旦那が言う。「それに、ここにいる吉田松陽の弟子は俺1人だけだ」
「それはどうかな」
朧が言い、上を見上げる。俺たちもつられて上を見上げる。
そこには神威と高杉一派がいた。
「見つかっちゃったー」神威が笑って言う。「両者が戦いを始めたら入って行って天導衆の方だけ殺そうかと思ったんだけどなー」
そして降りてくる。
「ねえ泣き虫」神威がチャイナ娘に向かってしゃべりかける。「今回は一旦休戦協定結ばない?今回は協力した方がいいと思うんだけど」
「バカ兄貴」チャイナ娘も答える。「私は最初っからそうするつもりだったヨロシ。本当はそんなことしたくねえけどな」
「そっか。じゃ、言わなくてもよかったかも。でも、第一撃はもらうからね!」
そう言って神威が飛び出すと同時に俺たちも飛び出していった。 
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