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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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クロスバトル~相対する二つの黒~

 
前書き
……いや、マジで本当にスンマセン。弁解の余地はありやせんが二ヶ月、二ヶ月の期間を置いての投稿ですよ。募ったの去年の12月。その内に季節外れのクリスマス基新春バトルトーナメントやりますんで皆様それまでお待ちください!!
つーことで最初のクロスバトルはAskaさんの所から!! 

 
「むっ!?」
街中を歩いていた彼は、突然の転移によって白い部屋に空中から落とされた。彼はその白い床に着地し、立ち上がる。
「……何のイベントだ」
溜め息に近い言い方で黒いコート………『オルタナティブコート』を翻す。
辺りは全くの白。人一人居なければ物一つもない、まっさらな場所だった。
「……ふむ。何故だかデジャブ感が拭えない感じがするな」
左手を顎に当てると、右手で太刀«ファントムホープ»を握ると、即座に抜いて後ろに構える。
ガキィン!
その直後、金属音が響きわたる。彼は力を加えつつも体を反転させてその狂刃を退ける。
襲撃者はその反動で後ろに跳躍して下がり、彼を襲った刃………鎌を構える。
「あら、あの一撃を防ぐの?」
「殺気で分かるんだよ」
腰の短剣……«黒獣の明星»を鞘から出して構えた彼は、殺意を発しながら少女に問う。
「お前、何者だ。少なくとも、俺の知り合いにそんな露出する服は着ていないぞ」
「露出狂とは失礼です。それに、名を名乗るときは自分からと教わりもしなかった?」
露出狂とは言ってないと思いつつも、名を名乗ろうとすると、少女は言う。
「まぁ、良いです。私は黒那、知った所で会うことは二度と在りませんが」
「人としての礼儀、って奴か。俺はオルタナティブゼロ。ゼロと言う名は嫌いだからオルタかその他を推奨するぞこの露出超過少女」
「そういう服なんです。知りません?」
「いや」
少なくとも、あんな露出超過な服は知らない。どっかで流行りはのかとオルタは思っていると、黒那は鎌をオルタに向ける。
「さてでは……死合いを始めましょうか♪」
瞬間、黒那は瞬時に接近して、オルタに鎌を振るった。
「っ……!」
オルタの右腕が鈍く光ったかと思うと、オルタと黒那の間に盾が現れる。
「無駄っ!」
オルタの出した盾を一撃で粉砕すると、盾は消滅する。しかし、そこにオルタの姿はない。
「何処に!?」
「上だよ!」
黒那は頭上を見ると、そこにボウガンを持つオルタが居た。しかし、黒那が視認した時には既にトリガーは引き絞られていた。
爆音。黒那に対して散弾の雨が降り注ぐ。
「アッハハッ!!その程度の攻撃が通用するとでもぉ!?」
黒那が叫ぶと同時に、オルタの背後に出現する。
「瞬間、移動っ!?」
「食らいなさい!!」
ドゴォン!と言う音と共にその鎌はオルタに叩き付けられた。次いで、ドガァン!と言う爆音と共にオルタは地面に叩き付けられる。
「かはっ……!」
肺の空気が強制的に排出される。しかし、彼女の何物も破壊する鎌を受けた筈の武器や体は無傷に近い姿だった。
「あら、何故壊れないの?」
ガラガラ……と積み重なった物を退かして立ち上がったオルタは、特に自慢することなく言う。
「昔、黒い翼の持ち主から力を喰らってね。まぁ、何だ。無駄に硬いだけって事だ」
「それで納得するとでも?」
彼女の武器«ラスターオンブラ»は神格震動波を持つ武器。何物も傷つけられるその武器の前では、如何なる物でも破壊される。しかし、それは相手がその能力を防げる手段があれば話は別になるが。
「……その太刀」
黒那はオルタの近くに刺さっているファントムホープを睨み付ける。
ファントムホープの能力は、『触れた時のみ、その攻撃またはその能力を止める』能力を持つ。触れてさえいれば、一時的とは言え神格震動波を止める事が可能。何より、闇の神の持っていた漆黒の片刃剣と同様、如何なる手段を用いてもその能力は防げない。
「あの時、その太刀で防いだのですか」
「まぁ、な……」
そういうオルタは、太刀に見向きもせず、腰のホルスターから«ライドブッカー»を取り出す。
「……まぁ、まずこの三枚で行くか」
カードを三枚取り出すと、そのカードを自身の体に押し付ける。
「何を……!」
ラスターオンブラを構え直す黒那。そして、カードを吸収したオルタの手に、«エクスラッガー»と«サングラスラッシャー»が現れ、更には全身が赤い竜の鱗に覆われる。
「……これはまた、面白いですねぇ♪」
黒那は微笑むと、カードを一枚取り出す。ブレイドのラウズカードだが、何も書かれていないプランクカードである。
「«トリック・アンド・トリート»」
途端、オルタの姿がカードに書かれる。それを、他のカードと共に、投げ捨てる。
「«リモートテイピア・レプリカ»」
再び言うと、それは実体化し、オルタ、キメラ、ワイバーンエビルがその姿を現した。
『ほう、俺の目の前でレンゲルのリモートテイピアを使うか?ならば此方も……少々本気で行こうか」
更にライドブッカーからカードを出すと、胸から青いコアが現れる、それと同時に赤いコアも。
「龍皇ジークフリード、戦国龍ソウルドラゴン、サムライドラゴン・(アマツ)を同時召喚!!」
リモートテイピアではなく、新の召喚。彼の右腕の義手«黒の魔導書»による召喚だ。
「更に«疑似星霊(ホーリーグライア)聖杯(レプリカ)»起動、抑止の輪よ、七天纏いて廻れーーーーー!」
オルタは更に«黒の魔導書»を連続使用し、«疑似星霊・聖杯»を起動させる。これにより、黒那と同じ事が出来るようになる。
「……聖杯のレプリカですかー。それ、辛くないです?」
「……くはっ。面白いことを言うな露出超過少女。人生辛いことばっかだろうよ。俺はそれを、人より多く起きすぎてな。もう何れが辛いのか、幸せなのか分からん!」
堂々と言ってのけるオルタに、黒那は呆れる。
「……はぁ。まぁ、良いけど、好きに殺らせて貰う」
「それは此方もだ」
すると、両者共に構え、言う。

「まぁ、貴様を殺しても構わんのだろう?」

「やれるものでしたら。ーーーーーさぁ、始めましょうか?」

両者共に、最初の一歩を踏みーーーーーー殺し合いが、始まった。 
 

 
後書き
………オルタが失礼すぎてすみません。チート過ぎてすみません。データ公開です。

PN:ゼロ(オルタ)
RN:消滅
Lv:消滅
性別:男
身長・体重 160cm・42kg
性格:非情。常に無表情、だが頭痛持ち。モデルはセイバーオルタ。
外見:黒い来人。翡翠色だった髪は銀色に、前髪は色素が薄くなっている。目の色も金色に変化している。
スキル:消滅したが、後述の能力で取得。
特殊能力:«黒の魔導書»:読み方としては«ダークネス»。右腕のブレイブルーが侵食されたもの。
あらゆる異世界の能力が行使可能な他、同世界に存在する人物の能力すら行使可能となるチート能力その一。
«疑似星霊・聖杯»:読み方としては«ホーリーグライア・レプリカ»。聖杯の模造品。黒の魔導書によって造り出され、黒の魔導書の魔力供給によって起動されるチート能力その二。真に迫るものの、『疑似』でしかない。これによってサーヴァントの召喚及び能力共有及び宝具の使用が可能。
«影の翼»:ダークから奪い取った神格を用いた能力。これも黒の魔導書の魔力供給によって起動する。複数方向からの同時攻撃を可能とする。ダークみたいな能力は使用不可能。
«カードインストール»:黒の魔導書によって存在が残されていた召喚術・ニュージェネライダーが結合した能力。ライドブッカーからカードを取り出してインストールすることで、その能力と姿になることができる。複数インストール可能で、その場合はメインとなるカードの上にその武装が展開される。
武器:«ファントム・ホープ»:イマジンホープが黒化した双太刀。オルタは一本しか用いない。能力は黒化しているため、「触れている時しかその能力及び攻撃を無力化」する能力になっている。
«黒獣の明星»:黒化した雷獣の明星。能力は変わらない。
装備:«オルタナティブコート»:【ライトニングコート】を全体的に黒に染めた物。コートの内側は、疑似武器庫となってこり、様々な武装を取り出せる。
その他:来人の黒化した姿。モデルはセイバーオルタ。
あらゆる力・能力を駆使し、相手を追い詰める戦術脳を持つ。
彼の迷いや葛藤、自身への怒りによってそれらが呪いとなり表面化、彼の“方向性”を反転化させた物である。
デストみたく残忍な性格では無いが、人を殺すことには躊躇いを見せない。但し、価値にならない者は殺さない。
誰に対しても敬語で話さず、全体的に口調が悪い。
「良いだろう。だがーーーー別に貴様を殺しても構わんのだろう?」
「まぁ、適度に殺るか」
「ようやく死ぬことが出来る………怪物としてではなく………能力者としてではなく………人間として………」

詳しい能力とかの説明は後日にしたいと思います。では、今月は少なくとも更新する気はある村雲でした。次回もお楽しみにー。 
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