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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  ラクサス&シャンディーVSアレクセイ&ミーズ

大魔闘演舞3日目、バトルパート



現在、第一試合


人魚の踵(マーメイドヒール) ミリアーナ&パープル
      VS
四つ首の仔犬(クワトロパピー) ノバーリ&セムス


「捕まえたよ!!!」

「「ワイルドォー!!?」」

「今だよ!!!」

「バブルショット!!!!」


ボボボボ、ドォーーーーーーーン!!!


ミリアーナさんが四つ首の仔犬(クワトロパピー)を魔法で出したチューブで体を拘束し、
その隙に、パープルサンガ泡魔法で攻撃をした。

「どうお?中々の攻撃でしょ?」

「元気最強?」

「「ワ・・・ワイルド・・・。」」

『決まったぁーーー!!!!ノバーリ&セムス戦闘不能!!
 勝者は人魚の踵(マーメイドヒール)ミリアーナ&パープルのタッグだぁ!!!!』

「「「「「「「ワアァァァッ!!!!」」」」」」」

勝敗が決まり、観客が騒ぐ。



「腕を上げたなミリアーナ。」

エルザさんがそう言う。

「あのチューブで拘束されたら、さっきの装置関係ないもんね。」

「拘束・・・ですか?」

ルーシィさんの言葉にウェンディがそう言う。
まあ、試合を見たところ、それっぽいしな・・・。

「俺もアイツには苦戦したもんな~。」

「え、そうなんですか?」

ナツさんの言葉に俺は驚く。

























第二試合


剣咬の虎(セイバートゥース) ルーファス&ガルーザ
      VS
青い天馬(ブルーペガサス) シン&イヴ


『イヴ君は元々は評議院だったよな?』

ヤジマさんがそう言う。そうだったんだ・・・。

『そうです。我々と同じ強行検束部隊ルーンナイトの一員でしてね。』

ラハールさんの言葉に俺も会場の人達も「へぇー。」でした。
意外でしたね・・・・・・。


「シン、いくよ!」

「はい!!!」

白い牙(ホワイトファング)と!!!!」

「氷薔薇の舞!!!!」

吹雪と氷の薔薇が竜巻の様に合わさる。

『こ・・・これ・・・!?』

合体魔法(ユニゾンレイド)です!!!』

実況のチャパティさんとラハールさん、いや会場の殆どの人も驚いている。

「「雪氷薔薇の強風!!!!」」

吹雪と氷の薔薇が合わせり、強風が剣咬の虎(セイバートゥース)の2人を襲う。

「・・・・・・・・・。」

するとガルーザって人は両手から何かを出した。

「・・・・・・ふん!」


ドドン!!


「ごはっ!?」

「ぐああっ!?」

イヴさんとシンさんに何かが激突し、飛ばされた。

「(あれはMPFの時と同じ・・・!!!)」

俺はそれにすぐに気づいた。

「では次は私だ。記憶造形(メモリーメイク)。」

「出た!!!」

グレイさんがかなりの反応をした。

「(記憶の造形・・・?)」

「燃ユル大地ノ業。」

その言葉と同時に、地面から大量の炎がイヴさんとシンさんに襲い掛かった。

「うわああああ!!!!」

イヴさんはもろに喰らってしまい、倒れた。

「先輩・・・!!!!」

シンさんはギリギリかわしたようだった。


ドン!


「!!?」

だが、ガルーザって人がすでに背後をとっていた。


ドォォォォン!!!


「ごはああっ!!!」

シンさんは殴られ、その場に倒れた。


青い天馬(ブルーペガサス)剣咬の虎(セイバートゥース)相手に大健闘でしたが、届かないっ!!!!
 勝者剣咬の虎(セイバートゥース)ルーファス&ガルーザ!!!!やはり強い!!!!』

「「「「「「「ワアァァァッ!!!!」」」」」」」

勝敗が決まり、観客が騒ぐ。



「・・・・・・。」

「(グレイさん?)」

俺はグレイさんが拳を握る事に気づく。かなり強く握っている。

「(記憶造形・・・あいつを倒すのが俺の仕事だ。)」

























「続いて第三試合を始めます、カボ。」

マトー君がそう言う。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)B!ラクサス&シャンディー!!
 VS、大鷲の尻尾(レイヴンテイル)アレクセイ&ミーズ!!!』

「ラクサスとシャンディーだ!!」

「相手はイワンのギルド・・・」

ナツさんは興奮し、エルザさんは声のトーンが低かった。

『一日目以来の親子ギルド対決となりましたねヤジマさん。』

『ウム。』

チャパティさんの言葉にヤジマさんはそう言う。




「ラハール君、部隊の者は連れてきておるかね?」

解析で、ヤジマはラハールにそう尋ねる。

「え?はい・・・少々、規則ですので。」

大鷲の尻尾(レイヴンテイル)の動向を見張れ。
 不正があったら、ただちに()(あい)を止める。」




『(こちらウォーレン。ナツ達、聞こえるか?)』

「「「「「「!!」」」」」」

ウォーレンさんが念話してきた。

『(俺達は今、大鷲の尻尾(レイヴンテイル)を見張っている事を伝える。
 Bチームにはもう伝えておいた。
 本当はいけないけど、念の為だ。静かに頼むぜ。)』

ウォーレンさんの念話に、俺達は静かに頷く。

『(ビスカがマスターイワンを見張っている。今のところ動きなし。
 雷神衆+リサーナは待機場所にいるメンバーを見張っている。
 こっちも目立った動きはなし!何かあったら連絡を頼む!!!)』

ウォーレンさんの念話に、俺達はまた静かに頷く。

『試合開始ィ!!』


ドォーン!!!


ゴングが鳴り、観客が一気に吹き上がる。

「親父んとこのギルドか。つーかお前何者・・・」


ドガッ!!


「ぐおっ!!?」

「ラクサス!?」


ガァン!!!


「ふぎゃっ!?」

アレクセイという男は素早く走り出し、ラクサスさんを攻撃し、
驚いたシャンディーにも攻撃をした。

「コイツ・・・!!」

「来るよ!!」


バキィ!!


「ぐはっ!」

「ぐへぇっ!!」

今度は蹴り飛ばされてしまう。


バッ ズドドン!


アレクセイという男は波動の様なものを2人に向かって放った。

「ぐおおおっ!!!」

「のわああっ!!」

「ひひひ・・・。」

もう1人のミーズって奴は、何もせず、動いていなかった。


「ラクサスが・・・シャンディーまで・・・」

「ど・・・どうなってるんですか・・・。」

「あの仮面、何者なんだ・・・。」

「・・・・・・。」

ルーシィさん、ウェンディ、グレイさんは驚き、ナツさんは唖然となっている。


「ぐはっ!!」

「うわああっ!!」

攻撃を受けてしまう2人。

『これは、アレクセイ怒涛の攻撃!!!2人共、手も足も出ない!!!』

チャパティさんはそう言う。だが・・・この状況を見て納得しない人がいる。





























「(おかしい・・・。)」

俺自身だ。

「(おかし過ぎる・・・・・・いくらシャンディーが人間の姿になっているからと言って、
 ここまで押される事がない・・・戦った俺がよくわかる・・・・・・。)」

シャンディーはあそこまで弱い筈がない・・・それにもう1つ理由があった。

「(何だこの違和感は・・・・・・。
 さっきのミーズって人だけじゃなく、アレクセイって人も・・・・・・・・・
 それしてラクサスさんとシャンディーにも違和感を感じるぜ!!!)」

これがもう1つの理由であった。

「(どうすりゃいんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!)」

俺はある事を思い出した。

「(そうだ!!!父さんが昔言っていたあれをやってみよう!!!)」

俺はそれを思い出し、右手で右目を隠す。目は閉じて。

「(集中・・・集中・・・・・・・・・。)」

俺は静かに、そして集中し、左目を静かに閉じる。

「(・・・・・・ふん!)」

俺は左目を開ける、左目は赤くなった。

「(・・・できたぜ、父さん!)」

俺は心の中でそう思うのだった。

「(さて・・・見てみるぜ。)」

俺は闘技場の方を見る。

「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!)」

それは驚く事だった。

「(ウォーレンさん!)」

『(な、何だ、コージ。こんな時に・・・)』

「(全員に念話できますか?)」

『(あ・・・ああ・・・。)』

「(じゃあすぐにお願いします!!!)」

『(はぁ?・・・わかったよ・・・・・・いいぜ。)』

「(聞こえますか!ある事がわかりました!!!)」

『(何じゃ突然!!!)』

この声はマスターだ。

『(今2人が大変な状況じゃぞ!!!)』

「(それの事で話があるんです!!!)」
















































「(これは幻だ!!!)」

「「「「「『(!!?)』」」」」」

俺の言葉に全員が驚く。

『(どういう事ですか!?)』

この声はジュビアさんだ。

「(俺の闇竜の力でね・・・昔・・・)」

俺はまず、父さんが言った話を皆に説明した。







































「コージ。闇竜の目は、ただ暗闇全て見るだけではない。
 霧などの場所や、蜃気楼などの幻を見抜く事もできる。」

「う~ん・・・・・・やっぱり見えないよ。暗闇ではもう見えるようになったけど・・・」

「まだまだだな。」

「そう・・・。」

「それに、さらに上がある。」

「上?」

「幽霊や人の悪意の心を見る事もできるぞ。」

「ちょっと父さん・・・それ色々とヤバいんじゃ・・・」

「それでも習得しろ。」

「はぁ・・・。」






























「(・・・で、見えるようになったので、
 見てみたらこれが幻だった訳です。)」

『(そういう事ね。)』

この声はミラさんですね。

『(では今の状況はどう何だ!!?)』

これはフリードさんの声ですね・・・。

「(今は・・・・・・・・・何!?)」

俺は再び闘技場を見て、驚く。

『(どうしたんじゃ!?)』

「(何て奴らだ!!!雷神衆にリサーナさん!!!!
 見張りは意味ありません!!!!)」

『(何!?)』

『(はぁ!?)』

『(どういう事よ!!)』

雷神衆の3人がそう言う。

「(大鷲の尻尾(レイヴンテイル)メンバー全員出ている!!!!)」

「「「「「『(!!?)』」」」」」
































「こいつは何のマネだ?」

「どういう事?」

本物のラクサスとシャンディーがそう言う。

「幻影魔法の一種だよ。
 辺りにいる者には今こうして話している我々の実体は見えていない。
 声も聞こえてない。見えているのは戦っている幻の方。
 よくできているだろう?誰1人として気づいていない。
 観客はお前ら2人が手も足も出ない映像を見ている。」

アレクセイはそう説明をする。
しかし、これを見破ったものが1人いるとは、アレクセイは知らなかった。

「ラクサス、お前はギルドでも慕われているようだな。
 仲間が今これを見てどんな気持ちになっているかな?
 そっちのガキは知らんが。」

「オイオイ全然意味わかんねぇぞ?
 お前が幻とやらで勝って何になるってんだ?」

「その通り。我々の目的は勝利ではない。この幻影は周囲への目眩まし。
 本当なら、お前だけのはずだったが、ガキの方は仕方なく入れてやった。」

「ア?」

「?」

アレクセイの言葉に理解できないラクサスとシャンディー。

「幻影は幻影、結果はいかようにも変更できる。
 我々とラクサス、貴様との交渉次第では
 お前達を勝たせてやる事もできるという事だ。」

「て、言ってるけど?」

「話にならねぇなぁ。」

ラクサスはそう言い、上着を脱いで、地面に落とす。

「幻なんか関係ねぇんだよ、今ここで現実のテメエを片付けて終わりだ。」

ラクサスは体から雷を放ちながら拳を握る。

「そう。じゃ、僕もこっちに!」

シャンディーはラクサスの方へ行き、アレクセイの方を向く。

「それは無理。」

「現実はキビシイでサー。」

「いかにお前と言えども大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の精鋭を同時には倒せんよ。」

「ククッ。」

「・・・・・・。」

「来ましたか、皆さん、ひひひ・・・。」

アレクセイの後ろから、待機場所にいるはずのメンバー達が現れた。

「そしてもう1つ、俺の強さは知ってんだろ?バカ息子ォ。」

アレクセイは仮面を外した。
正体はマカロフの息子にしてラクサスの父、
そして本来大魔闘演舞への出場を禁止されているはずの
マスター、イワン・ドレアーであった。

「そんな事だろうと思ったぜ、クソ親父。」

ラクサスは知っていたかのようにそう言い、睨む。

「親子なの?」

「ああ・・・だが今は敵だ。」

「ふーん。」

「マカロフは死んでも口を割らん。だがお前は違う。
 教えてもらおうか、ルーメン・イストワールの在処を。」

「ルーメン・イストワール?」

「何の話だ?」

イワンの言葉にシャンディーとラクサスはそう言う。。

「とぼけなくていい・・・マカロフはお前に教えている筈だ。」

「本当に知らねぇんだけどな。」

「いや、お前は知っている筈。」

「ま、例え知っててもあんたには教えねーよ。」

「オイオイ・・・この絶望的な状況下で勝ちを譲るって言ってんだぜ?
 条件が飲めねぇってんならオメェ・・・
 幻で負けるだけじゃすまねぇぞ?そのガキの事も考えるとなると・・・」

「一々めんどくせえ事しやがって・・・
 ジジイが見切りをつけたのもよくわかる。
 おいシャンディー・・・やるぞ?」

「OK!!」

ラクサスとシャンディーは構える。

「まとめてかかって来いよ。マスターの敵は俺の敵だからョ。」

「子供だからって舐めないでよ!!!!
 (本当の姿は言えないけど・・・・・・。)」

「どうやら教えてやる必要があるみてえだな。
 対妖精の尻尾(フェアリーテイル)特化型ギルド、大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の力を!!!!」

ラクサス&シャンディーと大鴉の尻尾(レイヴンテイル)メンバーの戦いが始まる! 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!
何とか出す事ができました!
今回タッグでの戦いだけでなく、コージの能力を出しましたが、
いかがでしたでしょうか?次回もお楽しみに!!
 
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