ソードアート・オンライン 〜アサシンとなった少年〜
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その日、彼は復讐を誓う
前書き
三作目です。
更新ペースを落とす気はありませんが、アサクリに強く影響されてしまった為、書きます。
尚、この作品の主人公は層攻略に全く貢献しません。
モンスターの戦闘より対人戦闘が多いです。
2023年 12/20
「ハァ......ハァ......」
その日、俺は雪山を走っていた。
死のゲーム、ソードアート・オンラインが始まってから二度目の冬だ。
俺は彼奴らを許さない。
全員コロス。
前方に背中を見せているプレイヤーがいる。
一週間程前に見つけたターゲットだ。
俺はそのまま走り____
スパッ
ナイフを投擲すると、そいつは麻痺した。
「ッ!?お前は!?」
「よぉ.....」
「まっ!待て!俺は何もして____「だからどうした?お前がそのギルドに所属している事自体が罪だ。」
そのまま剣を振り上げる。
「や、やめっ!」
スパッ
そのまま首を斬り落とすと、そいつは青白いガラス片に変化した。
「......3人目。」
もう____三人も殺したのか。
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2022年 12/22
「アルズ君、そろそろ起きて?」
「ぅ.......ん?おはよう......ユウ......」
或下 柚樹。
それは俺の名前だ。
2022年11月6日。
このデスゲームは始まった。
内容はこうだ。
この世界で死ぬと、現実の自分も死ぬ。
生きて現実世界に帰りたければ、100層にいる最終ボスを倒せ。
どこぞのRPGのようなことをさせられている。
この世界は仮想空間だ。
だが現実でもある。この世界で死ねば、俺も死ぬ。
原理はよくわからない。
俺は別にズバ抜けて強い訳でも無ければ、攻略組と呼ばれるゲームクリアを目指すトッププレイヤー達の集団に入っているわけでもない。
中層プレイヤーだ。
あの日、俺は絶望し、恐怖したが、いまは全くそのような感情はない。
____ユウ。
4層で出会ったその少女に、俺は一目惚れした。
彼女を表すのならば、満天の夜空に輝く一番星だ。
美しく、そして強く光り、そうやって全てを等しく照らす。
そんな、優しい彼女に俺は一目惚れした。
初めて声をかけられた時、緊張で手が震え、会話も噛みまくったが、それでも彼女は優しく笑ってくれた。
それから次第に仲良くなっていき数週間前、交際を始めた。
「も少しでクリスマスだね。」
「ああ。___そう言えば、何かのイベントもやるんだっけ?」
「うん。復活させることが出来るアイテムだって。」
「ハハハ、それはいい。」
「でも、私達じゃ無理でしょ?」
「ああ。当たり前だ。死ぬに決まっている。」
「怖いこと言うなぁ....」
「冗談だよ。」
この頃は_____本当の幸せだったと思う。
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2022年 12/27
「寒いね今日。」
「ハァァー、うん。ゲームの中だなんて思えないくらい。」
その日、俺たちは久しぶりの狩りに出かけた。
近くの森で敵を倒して、直ぐに戻る。
なんの危険性もない。
だが、彼奴らは.....その日に罪を犯した.....
狩りの帰り。
「結構見せつけてくれるよねぇ。」
「!?」
見ると、そこには、黒いフードを被った1人の男が立っていた。
「だ、誰ですか!?」
「誰すか!?だってー、かっわいぃ〜」
「ッ!?」
俺は其奴の腕をみると、そこには、黒い棺桶に不気味な表情で笑っている顔のマークがあった。
「ラフィン......コフィン......」
「え!?」
「おー、よく知ってるね〜色男君〜」
「な、なぜこんな低階層に!」
「いやぁ〜俺たちも暇でさ?やること無いから殺ろうかなと。」
「ユウ!逃げろ!」
「えっ!?でも!」
「早く!」
俺は剣を構える。
「うひょ〜かっこいい〜。でもさぁ〜」
「!?」
そいつは超高速で俺に接近してくる。
「レベルに差、ありすぎんだよね。」
耳元でそう囁く。
「グッ!」
思いっきり剣を降るが
「おっと危ない。」
バックステップで避けられる。
「ユウ!なにしてるの!?」
「よそ見禁物。」
「!?」
するとそいつは物凄い速さで接近する。しかし___
「なっ!?」
俺を通り過ぎ、
「キャアアアアア!!」
悲鳴が上がる。
そこを見ると、ユウの胸に剣が貫通していた。
「アルズ......君......」
ピシャンッ
ユウがガラス片に変わる。
「キャー、だってさ。かっわいい〜」
「ユウ......?」
そこには誰もいない。
「あー、そうそうその顔!そういう絶望してる人間を、殺すのが楽しいんだよ。こういうふうに!」
そのまま剣を降り下ろす。が、
カキンッ
「!?」
途端、其奴の剣が弾かれる。
「んー、誰?お前。」
そこには、黒い服を着込んだ少年が立っていた。
「PKプレイヤーか......」
「なんかよくわからないけど、ちょいヤバイよね?これ。んー____ここで死ぬのもあれなんで、逃げますね。それじゃ、バイナラ。」
「させるか!」
その少年が突っ込むが、
「クッ!」
剣が触れる前に転移結晶で逃げられた。
「大丈夫?」
「ユウ.........」
「____友達?」
「.....はい......」
「ごめん......俺がもっと早く来ていれば......」
「いえ、あなたは何も悪くない....助けて頂き、ありがとうございました......」
ユウと出会ってからの記憶が蘇る。
すると、涙が出てきた。
すると、その少年はいきなり、メニューを操作し始める。
突然、目の前にウィンドウが現れた。
「.....これは?」
「復讐したい気持ちはあるか?」
「____はい。」
「じゃあ、俺からはこんな物を渡す事しか出来ないけど。」
【紫黒の小太刀】と表記された短剣だ。
「ありがとうございます.......ありがとう.......」
「____俺は.....これで......」
「待って!」
少年は立ち止まる。
「最後に、名前を!俺はアルズです!」
「俺は......キリトだ。」
そのまま少年は去っていった。
ラフィンコフィン........お前達を......全員殺す!
後書き
今作の主人公はネタ系の主人公ではなく超ブラックなシリアス系主人公です。
ネタの期待はしないでください。
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