新オズの腹ペコタイガー
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第七幕その一
第七幕 素敵な野菜達
ベッツイは船長さんとビリーナ、それに神宝とでした。
都から東に向かっています、その時にです。
緑から青にです、草の色がぱっと変わったのを皆で見てです、ビリーナが皆に言いました。
「これでね」
「うん、マンチキンの国に入ったんだね僕達は」
神宝がビリーナに応えます。
「遂に」
「そうよ、そして私達が手に入れるものはね」
「お野菜だね」
「それよ、カレーには必要よね」
「絶対にね」
「お野菜がないとね」
それこそとです、ビリーナは神宝に言います。
「カレーは完璧じゃないわ
「ルーとね」
「お肉とお野菜でしょ」
「それがないとね」
「御飯とね」
これも忘れてはいけません。
「そしてね」
「果物と蜂蜜」
「その五つをそれぞれ集める」
「だからね」
ベッツイも言うのでした。
「これから皆で行くのよ」
「そうですよね」
「私達五人もね」
「さて、今回の旅は」
船長さんが言います。
「一体どんな旅になるのか」
「楽しみですね」
「そうだね、お野菜なら」
船長さんは神宝に応えながら言います。
「マンチキンにいい人がいるからね」
「ジンジャー将軍ですか?」
「いや、彼女の畑や果樹園は独特だから」
「お菓子のですね」
「今回は彼女のお家には行かないよ」
「そうですか」
「途中立ち寄るかも知れないけれど」
そrでもというのです。
「お野菜は別の人から貰うよ」
「その人は何て人ですか?」
「オオエさんっていうんだ」
「オオエさんっていいますと」
「うん、日系の人だよ」
そのルーツはというのです。
「オズの国のね」
「恵梨香のお国の人ですか」
「そうだよ、とても優しいおばさんでね」
「お野菜を作ることがですか」
「凄く上手でね、作ったお野菜はそれこそ」
「オズの国一ですか」
「あの人が一番だね」
何といってもというのです。
「だから僕達はマンチキンに来たんだ」
「そうだったんですか」
「期待してくれていいよ」
「それだけ素晴らしいんですね」
「うん、オズの国はお野菜も美味しいけれど」
それでもというのです。
「あの人の作ってくれたお野菜はその中でもね」
「最高ですか」
「僕が保障するよ」
「確かにそうね」
ベッツイもここで言うのでした。
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