とある地下の暗密組織(フォートレス)
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序
ep.000 『プロローーーーーーーーーーーーーーーーーグ。』
前書き
本作は、PCページで見る事をお勧めします。
夢絶 叶。その男はかつて『偽悪の英雄』とまで地下の人間から言われたことのある男だ。悪を滅するために己を悪とする。
正義でいるようでいつも悪さばかりする。そのせいか、この地下の人間たちには案外好み慕われている。
ああ、まずは今言っている『地下』について説明しておこう。
今言っている地下というのは、全23学区に分かれている学園都市とは真逆とはいかないまでも、相対する存在。学園都市が出来るより前からあったとされる地下都市の事。
その都市は、全てで4つの区画に区分されており、それぞれ『腐敗区』、『目的区』、『支配区』、『監禁区』。
その全体面積は、学園都市をまるまる一個分あり、都市の地面より天井に向け約3キロ。そこから地上に向けての厚みが300メートルある。
では、それぞれの区画の説明に入り、まず『腐敗区』。
荒くれ者や貧民が住まう区画。また、その荒くれ共を鎮圧し抑制する役割を持つ人物もこの区画にいる。全体的に廃ビルや瓦礫を固めて作った家などがあるが、基本的に風も吹かなければ、全く雨も降らないので屋根はない。そんな地区にでも、一部は屋根があり、壁があり形もしっかりとした家もある。ただ、そんなところに住んでいるのは、この地区の管理人くらいだ。
次に、『目的区』。
この区はほかの区と違い、地上の人間などもいる。しかしその多くは、地上から逃げて来たものだ。そんな地上から追われる身となった科学者がこの区の大半を占めている。また、学園都市の重要な実験なども時々行われる。情景としては一面アリの巣の様に廊下ばかりで、そんな廊下を積み重ねたような形状をしている。
次は、『支配区』。
地下に存在する中でも地位や権力、財力を持ったものが集う場所である。そのほとんどが繁華街のような賑わっている。また、朝日が来ないことから、『常夜の街』と荒くれ者から言われている。
最後に、『監禁区』。
この地下都市、第0学区にて犯罪を犯したものを牢獄に監禁する地区。脳の|一部の活動を妨害する電波を発する金属を使った枷や牢を使い、脱走を妨害している。また、数多くの犯罪者が収容されている。
と、このようなかんじである。
さて戻り、夢絶 叶の説明に戻ろうか。
本名 夢絶 叶
能力 『二次災害』
強度 level?(本人自身が身体検査
を受ける事が出来ない状況である
のと、能力の測定方法が不明であ
るため。
年齢 現在19歳
性別 男
貞操 まだやってない
性格 ドを超えためんどくさがり屋で、
自分の仕事等をよくすっぽかすか
他人に押し付ける。
容姿 黒髪、黒目で身長は176cm。
案外イケメンだが、髪型が寝癖の
時が多く女性からの人気はない。
まあ、プロフィールはこんな感じかな。では、事前の世界観・主人公の説明をしたし、プロローグを始めようか。
学園都市、夏。
「こんなクソ暑い中、なんでお日さんのある場所を歩かなくちゃあいかんのかねぇ~、御臼ちゃん。」
そういう男、夢絶と肩を並べた女の子が歩く速さも、顔の向きも変えずに返事をする。
「そうですね。誰かさんがまた仕事をサボって、ゲームセンターになんか行ってたからじゃないんですか?」
反論できない。
「それに、そこで出会ったゲーム仲間と日が暮れるまで格闘ゲームなんかしてたからじゃないですか?」
また、反論できない。
「なんで私までこんな暑い日に先輩の出来なかった仕事の手伝いなんか、しなくちゃいけないんですか?」
心に刺さる一字一字を、夢絶はこう解釈する。
彼女の言葉改め、
「あ、暑い日に出かけるのもいいですね。でも、ちょっと汗で服が引っついて嫌な感じです。」
こっちを向いて、笑顔で
「早く終わらせちゃいましょうね。」
と、こう見えている訳ではないが、こう見えるようにしている。彼にとってこの子は癒しであり、彼を支えるものでもあるのだ。彼女が好きなのではないが、『かわいい』と『守ってあげたい』という感情でいっぱいなのだ。
そして、二入はある場所へと歩き続けた。
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