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新オズの腹ペコタイガー

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第五幕その一

                 第五幕  二人が来て
 オズマは出発の日になってです、朝御飯のオートミールを皆で食べてからあらためて皆に対して言いました。
「これから出発だけれど」
「はい、それじゃあ」
「これからパーティー分けですね」
「メンバーを決めて」
「それからですね」
「そう、誰がどの食材の調達に行くか」 
 それをというのです。
「決めましょう」
「はい、それじゃあ」
「これからですね」
「それぞれのパーティーのメンバーを決めて」
「どの食材と調達するか」
「全部決めていきましょう」
「そういうことでね、じゃあはじめましょう」
 こうお話してでした、そのうえで。
 オズマが中心になってパーティーを決めました、ですが。
 モジャボロと船長さんはチクタクと一緒にです、のどかに言いました。
「さて、それじゃあね」
「そう、わし等はね」
「今回はこの宮殿で楽しく」
「ラム酒を飲んだりして過ごすか」
「そうーーですーーね」
 チクタクも応えます。
「私もーー休みーーます」
「貴方達も五人いたら」
 オズマは船長さん達を見て言うのでした。
「来て欲しかったけれど」
「行きたいとも思うけれどね」
「わし等にしても」
 モジャボロと船長さんが応えます、二人もオズの国の人なので冒険が好きなのです。だからこう思っていることも確かです。
 ですがそれでもです、人数のこともあってです。
「まあ今はね」
「ゆっくりと休んでいるよ」
「ここでこうしてね」
「そういうことで」
「ネジーーを切ってーーです」
 チクタクはといいますと。
「寝てーーいまーーす」
「貴方もなのね。仕方ないわね」 
 オズマもこう言ってです、そのうえで。
 今回は三人ずつのパーティーにしようとしました、五つに分けて。
 ですがここで、でした。ふとです。
 皆のところにです、衛兵さんが来て言ってきました。
「かかしさんと木樵さんが来られました」
「あら、そうなの」
 オズマは二人の来客に目を瞬かせて返しました、
「また急ね」84
「確かにそうですね」
「けれど来たのなら」
「はい、こちらまでお通しされますね」
「勿論よ」
 一もニもないという返事でした。
「こちらまでね」
「それでは」
 こうしてです、二人が案内されました。かかしと木樵はまずは皆に挨拶をしました。そのうえでなのでした。
 オズマは二人にです、こう尋ねました。
「急に来たけれど」
「うん、気が向いてね」
「それで来たんだ」
 二人はオズマに明るく答えました。
「別に特にね」
「用もなかったけれど」
「オズマやドロシーの顔を見ようってね」
「二人でいる時に話して決めたんだ」
「そうなのね、じゃあ二人共今は時間があるのね」
「だからここまで歩いてきたんだ」
「二人でね」
 これが二人の返事でした。 
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