その手で引き金を引け!!
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第七章 神隠し
第一話 行方不明
私がオレンジジュースを風間さんにねだり、作戦室に戻ると・・・
ハプニングキス中の歌川と菊地原に遭遇。
だれとく?腐女子である私が得するんですよ。
写メを取り、ニヤニヤしながら去り行くと後ろから叫び声が・・・
ごめんよ、私は歌川と菊地原の幸せを願いためにお祈りするから。
そうこうしているうちにランク戦に誘われる。
いつもはバカ三とか村上とか・・・
カゲちゃんも来るよ。目がかわいいんだよね。
私のスタイルは弧月+スコーピオン。
弧月で相手のトリガー(弧月かスコーピオン)を封じて、奇襲するのがスコーピオン。
くまちゃんタイプにはかなり有効なんだよ?
まあそれは置いといて・・・
明日は修の記者会見♪かなりたのしみなんだけど、本部は不穏な空気。
記者会見前だからかと思ったんだけど、違うようだ。
「よっ、相変わらずオレンジジュースか。黄色くなるよ」
「あ、迅さん。黄色って・・・カロチンの摂取しすぎでなるんでしょ?
そこまで飲まないから・・・で、なんですか?」
「城戸さんと忍田本部長が呼んでる。まぁ、オレが推薦したんだけど」
厄介ごとを招く厄災は迅だと思う。
漫画キャラクターがネタバレしている時点で厄災だから。
だからといって、呼ばれているものを無視するほど酷くない。
とりあえずは会議室まで行くとした。
「失礼しま・・・あ、歌川とハプニングキスした菊地原くんだ♪」
「城戸さんの前で言わなくていいよ」
城戸司令、忍田本部長、菊地原、風間さんというメンバーは珍しい。
鬼怒田さんや根付さん、唐沢さんはいないようだ。
何やらヤバイ話か?これから攻めてくる国について?
いや、それはもう少し先か。
話を切り出したのは忍田本部長だった。
「影浦隊と那須隊が一晩前から連絡がとれないと言う話は聞いているかい?」
「初耳です。」
「行方不明直後に、非番で一番近くにいた菊地原隊員に近くを捜索してもらったんだが、何も痕跡がなかった。
申し訳ないが、この手の話は君の方がいいと思ってね」
・・・奇怪現象は霊力者の定番。
怒りが込み上げるんだよな~
一発言わないと気がすまないや。
「霊力は魔法じゃないの!!奇怪現象なんか出来るかバカたれ!!
つか、情報なしで頼るなよ。人使いが風間さんより荒いぞ、テメー」
「落ちつけバカ者」
風間さんがあまりにも冷静に言うので、一気に頭が冷えた。
知らない人に怒っても仕方ないのはわかってはいる。頭では。
仕方がないから一から話そう・・・
城戸さんも冷静に話しかける。
「我々が聞きたいのは、君なら事件と見るか、それ以外と見るかと言う点だ。」
「・・・うーん、彼が全部考えて、私が実行だったからな~
大した知識じゃないけど。消去法で・・・
霊力じゃないですよね。この世界にないのは確認済みです。
たとえ妖怪がいたとしても、人に手を出したって利益より不利益まみれだから有り得ないし・・・」
本当にこの世界は霊力は本の中の話。
まぁ元の世界も霊力なんか信じるやついなかったからな~同じか。
「誘拐・・・いや、あのカゲを誘拐出来るわけないか。
一般人の線はなしか。殺し屋?」
さすがにその単語には皆、リアクションがあった。
「トリオン体には無理か。
だとすると、不愉快ながら・・・魔法使いか。」
「・・・!?」
「その確率も低いんですよね~
影浦隊、那須隊の連絡がつかないことから二つの隊は同時に起きた。
二つの隊にかけるだけの魔法使いはそういませんから。
殺すのが一番難しいから魔法使いの仕業なら多分生きてます。」
「殺すのが難しい?」
「人の命は意外に奪いにくいんですって。
それを魔法で、しかも多数に一気にやるのは相当大変なはず。
せいぜい眠らせて誘拐が妥当です。
まぁ、魔法使いがらみの可能性なんか10%ですが、一番可能性高いからな~」
忍田本部長がすごく複雑な顔をしている。
見たこともない魔法使いや魔法の話なのだから仕方がない。
相変わらず、風間さんは冷静だが。
「お前ならどう処理する。」
「私ならむやみに行かず、聞きこみをして・・・
とにかく調査ですね。それから何の仕業か目星をつけますかね」
「お前に頼めるか」
「却下」
「理由は?」
「だって、私が行って帰れなかったら?本当に魔法使いだったら?
対処できるのは私ぐらいじゃん。」
「なるほど。なら誰に任せる」
風間さんは相変わらず話がわかる21歳だな。
見た目は頭が固そうだけど。
「ん~米屋、出水、緑川かな」
忍田本部長は疑いの眼差しを向けた。
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