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魔法少女リリカルなのは strikers~銀拳の魔導師~

作者:88打
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第七話

 
前書き
半年くらい放置して申し訳ないです。職場のゴタゴタが一段落してモチベーションが戻るまでに時間が掛かりました。まぁそれでも亀更新なのですが(涙)。これからも宜しくお願いします 

 
~機動六課 訓練スペース前~

初出動も無事に終わり。今日も今日とて訓練に励む新人フォワードの面々。皆一様にやる気に満ちている…………そんな中、俺はその訓練の様子を前方のモニターで確認している。俺の隣には"八神シグナム二等空尉"その隣には"ヴァイス・グランセニック陸曹"の二人が俺同様モニターを眺めている

「いやぁ~、やってますなぁ」

「初出動がいい刺激になったようだな……」

「いいっすねぇ……若い連中は……」

「おい、グランセニック。俺、お前と歳同じなんだけど……」

大丈夫だ。俺はまだ若い……はず

「あれ?檜森さんって、俺と歳同じなんすか?てっきり歳上かと……」

「む?そうなのか?私も檜森の方が歳上かと思っていたんだが……」

「……どうせ老け顔だよチクショウ……」

前々から何度か言われた事あるけどやっぱりショックだわ……

「あはは……そう言えば、二人は訓練に参加しないんで?」

「私は……古い騎士だからな。スバルやエリオの様なミッド式と混じった近代ベルカ式の使い手とは勝手も違うし。剣を振るうしかない私がバックス型のティアナやキャロに教えられる様な事も無いしな。ま、それ以前に私は人に物を教えるとゆう柄ではない、戦法など届く距離まで近づいて斬れ。ぐらいしか言えん」

それは戦法と呼べるのだろうか……俺が言うのもなんだけど確かにシグナム二尉に教導は向いてないかもしれん

「はは……すげぇ奥義ではあるんですけど……檜森さんは参加しないんで?」

苦笑いのグランセニックが俺に話を振ってきた

「俺の担当する二人……ランスターとルシエは、どっちも今やっている訓練がある程度落ち着くまで他の訓練はできそうにないからな……俺の出番はもう少し先になる」

ランスターは射撃型の魔導士として判断速度と命中精度の向上。ルシエは戦闘に必要な回避モーションの会得。これらの訓練が身につかなければ次のステップには進めない……

「……さて、俺はフィニーノに用があるから。ちょっと失礼するよ」

そう言って俺は訓練スペースを後にした





~デバイスルーム~

「おーい、フィニーノいるか?」

「は~い……あ!檜森さん、ちょっと待って下さいね~」

部屋の奥から待機モードのヴァリアントを持ったフィニーノがやって来る

「頼まれてたカートリッジシステムの拡張。終わりましたよ」

「おぉ、ありがとう」

〈装弾数が3発から5発になりました。これなら能力限定をされていても瞬間的に高い火力が期待できます〉

そう、能力限定がされている今は前みたいに派手な魔法はあまり使えない。なので、カートリッジの数を増やすことで普通の魔法でも瞬間的に威力を上げることができる

「それにしても、ヴァリアントって凄いですね。整備中に改めて思いました」

「ん?そうか?」

「ハイ!こんなに沢山の種類の魔法に適応できるデバイス初めて見ました」

デバイスと言うのは普通、使用者が得意とする魔法を基準に作られる。しかし、俺は使える魔法の種類こそ多いものの、得意な魔法も苦手な魔法も無いため必然的にデバイスには様々な魔法に対応出来る用に作られる。外装が近接戦向きになっているのは、単純に俺の好みだ

「まぁその分、他の連中みたいなモードチェンジとかは出来ないんだけどな」

「え?そうなんですか?」

〈ハイ…私の場合、多種多様な魔法の制御や補助でほとんどのリソースを使っている為。モードチェンジなどに割く余裕がありませんので〉

「それでも何とかなるもんだ。慣れだよ。慣れ」

「はぁ?そうでしょうか?」

フィニーノが小首を傾げる。やはり俺みたいな奴は珍しいようだ

「あ!そうだ、檜森さん。これからフォワードの皆と昼食の約束してるんですけど。よかったら一緒にどうですか?」

「俺が?いいのか?下手に年上の上司がいると食いづらいんじゃないのか?」

「そんなこと無いですよ。檜森さんもだいぶ皆と打ち解けてますし、大丈夫ですよ」

確かに、最近は俺の事をチラ見したり影でこそこそ話す奴は居ないし。前よりだいぶ部隊の皆と話せている。俺もこの隊に馴染んできたのだろう

「皆が良ければそれでいいよ」

「ハイ、それじゃ皆に連絡しときますね」

その後、俺とフィニーノは食堂へと向かった





~機動六課 食堂~

「………なにやってんだお前」

「あ!ご主人、今からお昼?」

「あぁ、フィニーノやフォワードの皆と……って、そうじゃない。ここでなにしてるんだ?それにその格好……」

ルポは白いエプロンに青い三角巾を着けている

「あぁこれ?最近、食堂のお手伝いする用になったから貸してもらってるんだ。」

「手伝い?」

「うん……私だけじゃなくて……ほら!」

ルポの指差す方を見ると、空になった皿を次々と片付けるデイトナの姿があった

「何でまた手伝いなんか……」

そんなことする必用なんて無いだろうに……

「確かに私としては、1日中ご主人のベッドに入ってご主人の匂いに包まれて過ごすのも悪くはないんだけど……」

何やら今、凄く不審なワードが聞こえた気がした

「でもやっぱり、ご主人や皆がこんなに頑張ってるんだもん。私も何かお手伝いしたいよ!」

ルポは両手を握り締め息をあらげる

「そうか……偉いなルポは……」

「エヘヘ~♪」

俺が頭を撫でるとルポは目を細めて嬉しそうに笑った

「それにね、ご主人。私、いろんな人と仲良くなったんだよ」

ルポが手を振ると食堂に居た事務員や清掃のおばあちゃんまでもが笑顔で手を振っている。

………俺より馴染んでんじゃん……

「あ!檜森さん、フォワードの皆もういますよ」

「ん?あぁ本当だ」

既にテーブルにはフォワードの四人が座って居た。テーブルの上スパゲッティについては………突っ込んだら負けだろう……うん

「じゃあ、俺はメシ食って来るから。手伝い頑張れよ」

「頑張ってね、ルポちゃん」

「うん!」

テーブルについた後、皆との会話を楽しみながら食事をした。すると、話の話題はナカジマの父親の話に変わった。何でも、先ほど八神部隊長がその人に会いに出かけたらしい。恐らく、捜査の協力依頼でもしに行ったのだろう

「なるほど、スバルさんのお父さんと、お姉さんも、陸士部隊の方なんですね」

「うん、八神部隊長も一時期、父さんの部隊で研修してたんだって」

「へぇ」

家族揃って管理局の局員か……まぁ、ここじゃたいして珍しくもないか。とゆうか、食いながら喋るなよナカジマ……行儀の悪い…

「しかし……うちの部隊って関係者つながりが多いですよね。確か隊長達も幼なじみ同士なんでしたっけ?」

「そうだよ、なのはさんと八神部隊長は同じ世界出身で。フェイトさんも子どもの頃はその世界で暮らしてたとか」

「確か……管理外世界の97番でしたっけ?」

「そうそう」

「97番って、うちの父さんのご先祖様が住んでいた世界なんだって」

ナカジマがパスタを皿に山の様に盛りながら話を続ける。……どんだけ食うんだよ

「そうなんですか?」

「うん」

「そういえば、名前の響きとか何となく似ていますよね。なのはさん達と」

「そっちの世界には、私も父さんも行ったことないし良く分かんないんだけどね……あれ?エリオはどこ出身だっけ?」

「あ、僕は本局育ちなんで……」

モンディアルの言葉にナカジマ以外の全員が反応する。……孤児か……そういえば、事前に渡された資料にも書いてあったな

「本局?……住宅エリアってこと?」

「本局の特別保護施設育ちなんです。8歳までそこにいました……」

自分の失言に気付いたナカジマをランスターがジト目で睨む

「あ、あの……気にしないでください。優しくしてもらってましたし、全然普通に幸せに暮らしていましたから……」

「そういえば、フェイトさんは、その頃からエリオの保護責任者だったんだっけ?」

「はい、物心を付いた頃から色々お世話になっていて、魔法も僕が勉強を始めてから、時々教えてもらってて、本当にいつも優しくしてくれて……僕は、今もフェイトさんに育っててもらってるって思ってます……フェイトさん、子供の頃、家庭の事でちょっとだけ寂しい思いをした事があるって……だから、寂しい子供や、悲しい子供の事、ほっとけないんだそうです。自分も、優しくしてくれる暖かい手に救ってもらったからって……」

なんつうか、この部隊は過去に何かしら複雑な事情を持っている奴が多いよな………俺を含めて

「そ、そういえば檜森さんの出身ってどこなんですか?」

あからさまに話題を変えようとナカジマが俺に話を振ってくる

「俺の出身は隊長達と同じだよ。管理外世界の97番」

「え!そうなんですか?」

「確かに、檜森さんも名前の響きがなのはさん達に似てますよね」

驚くナカジマにたいして納得のいった様に話すランスター

「と言っても、小さい頃にミッドに移住したからそっちの記憶は殆ど無いんだけどな……」

その後も、他愛のない会話をしながら昼食を楽しんだ







~機動六課 部隊長室~

「派遣任務?」

「うん、聖王教会から直々の依頼や…」

夜、本日の訓練を終えたフォワード陣が寮に戻った後…俺や隊長達は部隊長室の呼び出されていた。何でも、先ほど聖王教会から別世界で発見されたロストロギアの捜索依頼がきたらしい

「はやてちゃん、出発は何時になるの?」

「出発は2日後……皆には悪いんやけど、他の捜査課も機動課もどこも人手が足りんみたいなんよ」

「けどよ~ウチはレリック専任だろ?」

「そう言うなヴィータ、レリックである可能性はゼロではない」

シグナム二尉の言う通り、発見されたロストロギアがレリックでないとは限らない

「それで、当日には主用メンバーは全員出撃やから皆も準備しといてな」

「うん、それはいいんだけど。はやて、派遣先の世界って何処なの?」

「フッフッフッ、それはな~」

ハラオウンの質問に何やらニヤニヤしている様子の八神部隊長

「派遣先は何と!管理外世界の97番……地球。その星の小さな国の小さな町……私達の故郷、"海鳴市"です」

ツヴァイ曹長の言葉に俺以外の全員が驚く

「マジかよ、スゲーな!」

「何と言うか……凄い偶然だね」

「うん、ビックリした……」

地球か……

「確か、檜森さんも地球の出身でしたよね?」

「ん?そうなのか?」

「あぁーうん……まぁ一応……」

シグナム二尉とツヴァイ曹長の質問に言葉を濁しつつ答える

「ンだよ、ハッキリしねぇな」

「ガキの頃に此方に移り住んだから、そっちでの記憶は殆ど無いんだよ……」

「そうなんだ……何か理由があったの?」

「まぁその……家庭の事情でな……」

高町一尉の質問に再び言葉を濁す……

「まぁ、その話は一旦置いといて。隊長達には明日、捜索現場の引き継ぎやなんやで、1日中…部隊からは離れてもらわないかなくなるんやけど……檜森さん」

「はい?」

「明日のフォワード陣の訓練、檜森さんに一任してもろてええかな?」

「俺が?1人で?」

マジかよ……初の実践教導が1人きりって……

「大丈夫だよ檜森さん、後で今やってる訓練内容をまとめたデータ送っておくから」

「まぁ、これを機にお前も実践教導に慣れておいた方がいいんじゃねぇか?」

「まぁ……それもそうか」

どっちにしろ、近い内に俺も教導する予定だったわけだし。予定が少しばかり早まっただけだ

その後、部隊長室を後にした俺達はそれぞれの部屋に戻った





~機動六課 隊舎 自室~

「つうわけで、明後日から派遣任務でいないから」

「……………………」

向かい合う様に座っているルポは無言で頬を膨らませている

「わたs…「ダメだ」…なんで!!」

「お前とデイトナは留守番だ」

「いいじゃん!デイトナだって行きたいよね!?」

「ギャウ!」

「はぁ、いいか……お前ら」

騒ぐ二人?の前で俺は背筋を伸ばし真剣な面持ちで話す

「派遣任務の間、この部隊は戦闘人員が殆どいない……つまり隙が大きくなる。……お前らにはその間この部隊の皆を守って欲しいんだ」

「皆を……守る?」

「あぁ、お前らが皆を守ってくれれば俺も安心して任務に行ける」

「ご主人…………解った。私、頑張って皆の事を守るよ。……一緒に頑張ろう、デイトナ!」

「ギャキャウ!」

多少言いくるめた感じがして、やる気になっている二人には申し訳ないがこればかりは仕方がない

「ご主人!任務から帰ってきたらご褒美ちょうだい」

「ご褒美?何か欲しい物でもあるのか?」

「それはぁ~、ヒ・ミ・ツ♪」

何だろう……やめておけばよかった気がする
 
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