新オズの腹ペコタイガー
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第三幕その十
「それでなの」
「色々な種類のお茶を飲むんだね」
「そうなの」
「成程ね、じゃあこのカリーと一緒に」
「紅茶も頂くわ」
「ミルクティーをだね」
「このカリーにはミルクティーよ」
これが一番というのです。
「そう思うわ」
「コーヒーじゃなくて」
「私はそう感じたわ」
「確かにレモンティーよりもミルクティーかな」」
「このカリーにはね」
ジョージと神宝も言います。
「そっちの方が合いそうだね」
「そんな感じだね」
「じゃあ僕もそっちにしようかな」
「僕もね」
「ミルクティーでいこうかな」
「そちらでね」
「確かにそうね」
ナターシャも言います。
「ロシアンティーよりもミルクティーね」
「ううん、僕はコーヒーでいこうかな」
カルロスは今もそちらでした。
「そちらでね」
「何を飲んでもいいわよ」
オズマは微笑んで五人に言いました。
「飲みものはね」
「紅茶でもコーヒーでもですか」
「どちらでも」
「好きなのを飲んで」
そうしていいというのです。
「自分に合う様に飲めばいいわ」
「じゃあ僕はコーヒーにします」
カルロスはオズマの言葉を聞いてあらためて言いました。
「それで」
「それじゃあね」
「はい、じゃあ」
こうしたことをお話しました、そしてです。
皆でカリーも食べてです、そのうえで。
それぞれの飲みものも飲んでデザートのパイナップルも食べてでした。皆お腹一杯になりました。その後で。
恵梨香はお部屋に戻ってです、ソファーに座って皆に言いました。
「カリーも美味しかったわね」
「うん、とてもね」
「よかったね」
「いい辛さでね」
「御飯とも合ってて」
「確かにカレーライスとはまた違うけれど」
それでもとです、また言った恵梨香でした。
「カリーもね」
「あれはあれでね」
「食べやすかったし」
「何杯も食べられる様なので」
「パイナップルとも合っていたわ」
「ええ、また食べたくなったわ」
微笑んで、です。恵梨香も言います。
その恵梨香にです、臆病ライオンが言ってきました。
「腹ペコタイガー君はお昼寝に行ったけれどね」
「あの人もかなり食べていたわね」
「うん、食べてね」
まさにそうしてというのです。
「満足してるよ」
「そうよね」
「彼はあれで味も楽しむから」
満腹感を楽しむだけでなく、です。
「満足しているよ」
「そちらでもなのね」
「実際にそう言ってたよ、それでね」
「満足していて」
「お昼寝に行ったんだ」
「美味しいカリーをお腹一杯食べて」
「そうなんだ、それは僕も一緒で」
それで、というのです。
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