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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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じゃあ俺、魔導士やめるわ

 
前書き
ある方からレオンの女装がどのくらい可愛いのかということでおおよそのイメージを書いてみました。
レオンのイメージは『終わりのセラフ』のミカエラくん的な感じを作者はイメージしてたりします。あの子かっこいいしたぶん子供の頃もかわいい気がする。漫画読んだことないけど。
ソフィアは『あいそまたーんっ』の司ちゃんがシェリア並みに成長した感じかな。あっちの方が年上だけど。
タクトはそのまんま『弱虫ペダル』の葦木場くんです。
グラシアン・・・お前のイメージが安定しないぞ・・・『テニプリ』の木手くんに近いイメージになっちゃうぞ・・・やっぱり影が薄いのかな?前に感想で意見出たけど。 

 
その次の日、リオンくんが帰ってきたので適当に「少女願望があって」とウソをついてしばらく女の子の姿で生活することにした俺。
そこまで長い期間はやろうとは思っていない。最低限2年生に上がるまでには元の男の子に戻ろうと考えていた。
それから2ヶ月ほどしたある日、元に戻る大義名分を手に入れた。
12月16日、リオンくんの弟弟子がいるギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)の主力魔導士たちがアクノロギアの咆哮によりギルドの聖地とされていた“天狼島”ごと消滅してしまったらしい。
10年ものすれ違いからようやく和解した数ヵ月後のことだった。よほどリオンくんは悲しかったのだろう、毎日リオンくんは辛そうだった。

「リオンくん」

俺は後ろから彼をぎゅっと抱き締める。それでようやくリオンくんは俺のことに気づいた。そして彼は俺を見て驚いていた。

「レオン・・・その格好・・・」

その時俺は“女の子”であることをやめた。弟弟子さんの代わりに、リオンくんの“弟”として励ましたいと思った。リオンくんはそれを感じ取ってくれたのだろう、今まで通りの優しくて強いリオンくんに戻っていた。













それから数年後、今から4年くらい前だっただろうか。俺は10歳になりシェリアが11歳になった年にシェリアは飛び級で学校を卒業した。
本来9年間受けなければ卒業できない魔法学校をわずか5年で卒業するという驚異的なスピードを見せた。

「シェリア、卒業おめでとう」
「ありがとう!!」

俺は賞状の入った筒と辞書のような分厚い本を持っているシェリアに声をかける。シェリアはいつも通りの笑顔でそれに答えてくれた。
シェリアの持っていた本は評議院の議長、グラン・ドマが飛び級のお祝いに与えたものらしい。
どんな魔法の本だかは知らなかったが、きっとすごい魔法を記してある本なのだろう。まぁ、シェリアならそんなものもいとも容易く修得して周りを驚かせることは俺には目に見えていた。

「来月からはリオンくんたちと同じ蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の一員だね」

シェリアは学校卒業後は蛇姫の鱗(ラミアスケイル)に入ることがほぼ確定していた。やはりいとこのシェリーさんがいるし、何よりもシェリアが大好きなリオンくんもいる。しかしシェリアは首を横に振った。

「あたし、()()蛇姫の鱗(ラミアスケイル)には入らないよ」
「え?」

意味がわからなかった。通常魔法学校を卒業した人はすぐにどこかのギルドに所属する。授業で聞いた話だとフィオーレには約500のギルドがあるらしい。だからどこかしらのギルドにみんな入る。中にはフリーの魔導士になる人もいるけど、そんなものは極一部だ。

「シェリアはギルドに入った方がいいよ!!勿体ないよ!!」

シェリアには他の人よりも遥かに才能がある。そんな彼女がギルドに所属しないなど、宝の持ち腐れだ。フリーの魔導士でも何とかなるかも知れないけど、それ以上にギルドにいることは大切なことだ。さらには蛇姫の鱗(ラミアスケイル)はフィオーレで2番目に強いギルドだ。しかもジュラさんとリオンくんの二強を使わずにその地位に位置している。そんなギルドから声がかかっているのだから普通は大喜びで入るはずなんだ。

「レオンは慌てん坊だなぁ。あたしは()()入らないって言ったんだよ」
「?」

シェリアの言葉の意味がわからず俺は首をかしげる。すると彼女は俺の片手を取ってこう言った。

「レオンが卒業したら、一緒に入ろう!!ね?」
「!!」

シェリアは俺のことを待っていてくれると言ったのだ。本当はリオンくんと一刻も早く仕事をしたいに決まってるのに、彼女は口癖の“愛”よりも俺との“友情”を取ってくれたのだった。

「俺が卒業するまで5年もあるよ?」
「全然大丈夫!!それまであたしはこの魔法の訓練するから!!」

シェリアはもらったばかりの本を俺に見せながらそう言う。その魔法を修得するのならよりギルドに入っていた方がいい気がするが、シェリアが待っていてくれるというのなら、俺は一刻も早く卒業しようと思った。
卒業式が終わると夏休みに入る。その間は宿題をしたりシェリアに魔法を見てもらったりとして過ごし、ついに俺は5年生となった。
シェリアが魔法を教えてくれるおかげで成績優秀・・・とまではいかないが、確実に学年での順位は上げていた。
そして5年生で勉強していたある日、実技から教室に戻る際に忘れ物に気づき、校庭に取りに戻ってから教室に再度向かっている最中、どこからか何か話し声が聞こえてきた。

「なんだ?」

疑問に思った俺はそちらを覗き込む。そこには学校長と評議院の議長、グラン・ドマがいた。
2人は何かを話しているようだった。

「それにしてもシェリアは素晴らしい生徒でしたね」
「彼女ならきっといい魔導士になってくれますよ」

どうやら2人の話題は学校始まって以来の優等生、シェリアについての話だった。
俺は教室に戻らなければならないことなど忘れてその話を盗み聞きしていた。
シェリアが誉められているのは純粋に嬉しかったから、彼女にこのことを教えてあげようと思い授業が始まる時間になったのも忘れて耳を傾けていた。
すると突然、話題がシェリアから違う者へと移り変わる。

「そういえばリオンのいとこ・・・レオンくんだったか?」

シェリアがシェリーさんのいとこということで似た境遇の俺の話題になったようだった。俺は一体どんな評価なのかドキドキしながら聞いてみる。

「彼にはガッカリしたな」

え?

「リオンのいとことの話だったし、シェリアのこともあったからかなり期待していたのだが・・・あれほど魔法の才能がない子もなかなかいないだろう」
「そうですね」

魔法の才能がない・・・それを聞いて頭にはある言葉が浮かんでくる。

『お前本当にリオンのいとこなのかよ』

もう4年も前のことなのに鮮明に頭にこびりついているこの一言。だがそれだけならまだよかった。俺がリオンくんたちとは違うということは前から気付いていたことだし、気にしなければ問題ないと思っていた。次の言葉さえ聞いていなければだが。

「そういえばシェリアはまだどのギルドにも加入していないようだが、なぜだ?」
「なんでもレオンと一緒にギルドに入りたいと言ってまして・・・」
「何!?まったく・・・自分が苦しいだけならいいのだが、シェリアの邪魔だけはしないでもらいたいのだが・・・」

俺が・・・シェリアの邪魔をしている・・・?
言われてみると思い当たる節がいくつもある。飛び級に必要な書類の記入を俺に構っていたせいで提出が遅れたこともあったらしいし、何より俺が卒業するのを待っているせいで彼女は今自らブランクを作ってしまっている。
ブランクは空けるのは簡単だ。しかしその空いた分を埋めるのには相当な時間がかかる。例え才能溢れるシェリアであってもそれは同じことだろう。
だけど・・・だからといって俺に一体何ができる?そう思っていると、グラン・ドマは続けてこう言った。

「彼が魔導士など目指さなければよかったのに」

その言葉を聞いて、俺は完全に気持ちが切れてしまった。俺は教室に向かって駆け出し扉を思いきり開ける。そこでは授業をしていたクラスメイトたちがあまりの音に驚きこちらを見ていた。

「大丈夫か?レオン」

来るのが遅かった俺を心配し声をかけてくれる先生。俺はそれに適当に答えて鞄の中に教科書などの荷物を押し入れていく。

「どうした?レオン」

周りの奴等も俺が荷物を片付けだしたことに違和感を覚え声をかけてくれるが、俺はそれにもちゃんとは答えず、ノートを1枚ちぎりある文章を記入する。

「これでよし」

俺はパンパンに教科書が詰まったかばんを担ぐと教室から出ていく。後ろから先生が何か言ってるけど俺はそれに耳を傾けることなく去っていく。
しばらく歩くとさっき校長とグラン・ドマが話していた通路に差し掛かる。その場所ではまだ奴等は何かを話していた。
ちょうどいい。俺はわざとその2人の間を通るように歩いていき、校長の方を見向きもせずに先程教室で書いた紙を投げつけるように渡す。

「なんだレオン!!今は授業中だぞ!!」
「話している人間の間を通るとは何事だ!!」

2人ともカンカンの様子だけど俺はそれに対しても反応することなく歩き去っていく。

「なんだあいつは。後でしっかり指導を・・・」

校長は俺から渡された紙を見て驚いていたに違いない。それに俺はこう書いた。

【じゃあ俺、魔導士やめるわ】

「ま・・・待ちたまえレオンくん!!」

急いで俺を追いかけてくる校長。だが年老いた老人に捕まるほど俺の体はやわじゃない。奴等の声が後ろからただ響いてくるのだけが俺には聞こえていた。
















リオンside

いつも通り仕事から帰ると俺の家の前でチャイムを鳴らし続けている白髪混じりの老人が目に入る。

「どうした?」

何をやっているのか気になり声をかけるとその老人はこちらを振り向く。よく見るとそいつはレオンが通っている魔法学校の校長だった。

「リオンさん!!」

校長は俺の顔を見ると安心したのかその場に崩れ落ちる。

「どうしたんですか?」

俺は校長を立たせると事情を聞き出す。その理由を聞いたと同時に俺は家の中に慌てて入る。

「レオン!!」

大切な家族の名前を叫ぶ。返事がないので俺はレオンの部屋の扉を開けるとそこはもぬけの空だった。

「あいつ・・・どこに隠れてるんだ」

俺はてっきり家のどこかに隠れているのだと思い探し回っていると、キッチンの上に1枚の紙が置いてあることに気づいた。

【今までありがとう、リオンくん。シェリアによろしく伝えといて】

「あのバカ・・・」

この雑な感じの字は間違いなくレオンだ。俺はあいつが魔導士になることを辞めると聞いてまさかとは思ったが、本当に家を出ていくとは・・・
すぐにギルドの仲間たちに頼んでレオンを探すのを手伝ってもらった。もちろんシェリアには内緒で。
シェリアに言うとあいつは今やっている魔法の修得もそっちのけでレオンを探すのは目に見えていた。そうなってはレオンが帰ってきた時あいつの心が持たない。
それにすぐに見つかるものだと思っていた。家を出ていくなら街の中はあり得ない。そうなると何かしらの交通手段を使わなければならないが馬車や魔導四輪は金がかかりすぎるからレオンは絶対に選ばない。となると移動手段は間違いなく列車だ。
そう考えて駅で聞き込みをしたのだが・・・一向にレオンの情報は手に入らない。おまけに、妖精の尻尾(フェアリーテイル)が主要メンバーを欠いたことにより奴等は衰退・・・さらには大魔闘演舞での好成績によりうちのギルドに多くの依頼が回ってきていた。俺はフィオーレの中てもかなりの実力者だったために依頼の指名がよく入り、レオンを探す時間が徐々に取れなくなってしまった。そして1年が経ってもレオンは帰ってこなかった・・・

















レオンside

最初は列車で街を出てそこから首都のクロッカスにでも行こうと考えていた。しかし駅の前まで来てあることに気づく。

「金がない・・・」

よく考えたら俺は1J(ジュエル)もお金を持っていない。家に帰って持ってくることも考えたが今帰るとリオンくんがいるかもしれないからそれは避けなければならない。たから俺は人目につかない森の中を進むことにした。
街の中を歩くと誘惑がたくさんある。お金がないと盗みに走ってしまう気がした俺はただ木々が生い茂る森の中をクロッカスがあると思う方向に歩き続けた。
だがろくに調べもせずに歩を進めていたため俺は森から抜けられなくなっていた。森では魚を捕まえたり木になっている果物で飢えはいくらでも凌げたし困ることはなかったが。
完全に道に迷ってどのくらいなったのだろうか。俺はいつも通り川で捕まえた魚を頬張っていると近くの茂みからガサガサと音が聞こえてくる。
不審に思った俺はそちらを向くとそこには黒い髪をした20代くらいの男の人が立っていた。

「こんなところに・・・人?」

それはこっちの台詞と言いたかったが口にものが入っていたので何も言えなかった。ちょうど最後の一口を食べ終えたところで俺は立ち上がりその男の人の方を向く。

「あなたこそこんなところで―――」
「待て!!」

俺が近づこうとすると片手を前に出して制止する男の人。

「僕に近づいてはいけないんだ」
「はい?」

いきなり何を言い出すのかと思えば・・・なんだっけ、こういうのは確か・・・東洋の言葉で厨二病って言うって前に誰かから聞いた気がする。意味はわかってないけど。
俺がそんなことを考えていると男の人は苦しそうに頭を抱えている。

「死の捕食が・・・来てしまう・・・」
「?」

近づくなと言われてもここまで苦しそうだとさすがに放ってはおけないだろう。もっとも、何か病気だったりしても俺はどっちが街なのかわからないから助けられるか微妙だけど。

「大丈―――」

俺が男の人の肩に手を置こうとした時、

キィィィィン

黒髪の男の人から突然放出された黒い波動が俺のことを飲み込んだ。
















??side

まただ・・・またやってしまった。
僕の呪われた体は人の命を尊く思えば思うほど人の魂を奪ってしまう。最近は少しずつ落ち着いて来ていたのに、この少年を見た途端“死の捕食”が来てしまった。

「僕はまた1つ、罪を背負ってしまった」

以前ナツに会った時にも彼のような金髪の男を殺めてしまった。あの時と同じように、白目を向いているであろう少年の目を閉じてあげよう、せめてもの償いに。そう思い僕は彼に近づこうとした。しかし、そんな僕の目に思いもよらない光景が目に入った。

「なんだこれ?木々が・・・」

少年は生きていたのだった。



















レオンside

男の人から発せられた黒い何かは俺のいるこの森のたくさんの木々を枯らしていた。一体どうなっているのか俺にさっぱりわからなかった。俺が周りを見回して唖然としていると、男の人がこちらを見て驚きながら話しかけてくる。

「君・・・何ともないのかい?」
「え?えぇ」

周りのたくさんのものが枯れているのにその中心にいたはずの俺は一切ダメージのようなものを受けていない。てっきり植物等に影響を与える魔法なのかとも思ったけどこの人の感じを見るとそうじゃないらしい。

「すごい・・・」

俺があっけに取られていると男の人は何かを呟いた後俺のすぐ近くまでやって来る。

「君は魔導士なのかい?」

唐突な質問。俺は魔導士ではないし魔導士をやめようと思っていた人間だから首を縦に振ることはなく左右に1、2回振る。
それを見た男の人は驚きながら次の言葉を発する。

「もったいないなぁ」
「え?」
「君ほどの魔力を持った人間を僕は今まで見たことがないよ」

生まれて初めて魔法に関することで褒められた気がする。でもすぐにこの人は魔法に関して無知な人なんだと俺は気づいた。俺は魔力をうまく練り上げることができずに“期待外れ” の烙印を押されてそれに耐えきれずに学校を辞めた。そんな俺が魔力なんか高いわけない。俺はそのことをこの人に伝えると男の人はすぐに解答を答える。

「それは君の魔力にあった魔法をその人たちが教えてくれないからだよ」

どういうことなのかわからずに俺は首を傾げる。男の人はその後も詳しく説明してくれた。
なんでも人それぞれ魔力は全くの別物らしい。言われてみるとリオンくんとジュラさんが一緒かと言われたら違うような気もする。それでも大体の人はある程度の魔法を使いこなすことができるらしいけど、俺はそれが出来ない。その理由は俺の魔力が高過ぎることと生まれ持って天から与えられた独特な質の魔力にあるらしい。
魔力が高過ぎるがゆえにそれを操ることができないし魔力の質が独特らしく一般的な魔法には合っていないらしい。

「わかったかい?」
「うん。わかんない」

頷いた後にやっぱりわけがわからなかったので首を横に振ると男の人は衣服の中から何か分厚い本を取り出す。

「論より証拠。この魔法をやってみなよ」

そう言って男の人が俺に渡してきた本に目を落とす。『氷の滅神魔法』?

「君にはその魔法が合うはずだよ。たぶん・・・2週間くらいやればできるようになるんじゃないかな」

俺はその言葉を信じられなかった。だって魔法なんか俺はまともに使えたことがほとんどない。それなのにたったの2週間ぽっちでこんな魔法を覚えられるはずがない。その人が付いて教えてくれるということだったのでとりあえず2週間付き合ってみることにした。

















それから1週間後・・・

森に大量に生えている木々。しかしそのうちの一部が消え去っていた。枯れたわけではない、原型を留めることなく森の木々が、大地がなくなってしまっていたのだった。

「ウソ・・・」

この森がそうなってしまった原因は俺・・・黒髪の男の人に教えられてダメ元でやってみた魔法。それが見事にハマったのだ。それも彼の言っていた期間の半分、わずか1週間で。

「たった1週間でこの魔法を覚えるとは・・・やっぱり君には才能があるよ」

才能がある・・・そんなことを言われたのは初めてだった俺はハニカミながら顔を赤らめていた。

「じゃあ僕はもう行くよ。いつかまた君と会えるといいね」

男の人はそう言うと背を向けて立ち去ろうとする。俺はその人を呼び止める。

「あの!!」
「なんだい?」
「ありがとうございました!!」

俺はこちらに向き直った男の人に頭を下げる。しばらく頭を下げた後に顔をあげて視線を合わせる。

「もしよければ・・・名前を教えてもらえませんか?」

俺に名前を聞かれたその人は軽く頭をうつ向かせた後、少し口角を上げる。

「黒魔導士・・・とだけ言っておくよ」

男の人はそれだけ言うとこちらに視線を戻すことなく立ち去っていく。

「黒魔導士・・・?」

どこかで聞いたことがあるようなないような・・・俺は頭の中にある記憶を掘り起こしてその単語を探そうとする。しかし、その答えにはたどり着くことはなかった。

「黒魔導士・・・あ!!」

腕を組み頭を悩ませていた俺はあることに気付いた。

「森から抜け出る道・・・教えてもらえばよかった・・・」

俺はガックリと地面に座り込み、やってしまった凡ミスに大きな後悔をするはめになった。








 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
レオンの過去は元々もしかしたら2、3話はかかるかもとは思ってたのでここまでは予想の範疇です。
問題は次で終われるかどうかということです。
次回もよろしくお願いします。 
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