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IS〜もしもの世界

作者:にゃーす
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35話

月曜日、泰人はいつも通り生徒会室で書類を片付けて・・・はいなかった。

「・・・うまいっすね〜」(カリカリ)

「・・・」(スッスッ)

「そう言ってくれると嬉しいですね。ふふっ」

「でしょ〜?お姉ちゃんは料理もうまいんだよ〜」(ズズ〜ッ)

「今度作り方教えて貰ってもいいですかね?」(ポリポリ)

「ええ、それなら簡単なレシピを書いてきますね」

「本当ですか!いやーラッキーだなぁ」

「枢木くんは器用ですし作り方も簡単なので時間が空いてたら教えてあげますよ?」

「ありがとうございます!また時間があったら声かけさせて貰いますね!」

と礼をする俺。

「いいなあ〜くるる〜はお姉ちゃん普通ならこんなことしてくれないんだよ〜」

と実の姉妹にも関わらずこっちを羨ましそうに見てくるのほほんさん。
にしても、なぜ俺がここで菓子を食べてるかと言うと、

「・・・少しは手伝ってくれてもいいのよ?」

「手伝いたいのは山々なんですが生憎手伝えることが無いと言いますか、なんと言いますか」バリッ←2袋目

「うぐっ・・・も、もう少し待ってて貰える?」

「良いですよ〜これ食い終わる前に終われたらですが」

とまあ、こんな感じで俺が副会長の仕事を終わらせていつものトレーニングをしようとすると決まって楯無さんもくるので行けないのだ。ちなみに無視して行くと、後日どんな事をされるかたまったものではないのでほぼ軟禁状態である。しかし、このままだと自分のトレーニングを減らすので苦肉の策だがお暇することにした。

「・・・ふう。ご馳走様でした」

「はやっ⁈まだ五分程度よ⁈」

「さすがに夜までトレーニングするわけには行かないので。あ、場所なら武道館なんで〜」

「すぐに終わらせるから待ってなさいよ?」

「あはは、別に逃げも隠れもしませんよ?」

と手を振りながら生徒会室を出る。そして今日はある事もしたいので一人になる場所を探す。




ー更衣室ー


「・・・ここなら誰も聞いてないな」

ドアをロックして能力を使うため集中する。

「オールマイティ<鋼の錬金術師で俺は全ての錬金術を体得し、錬成陣無しで錬成する事ができる>」

といい、試しに俺のISのワンオフ・アビリティ「天地創造」で鉄の延べ棒を作る。今更だが作られる物は別にISを削って出来るものではないためいくら作っても問題ない。

「よっと」

パン!と掌を合わせ、延べ棒を剣にするイメージで錬成してみると、ジジジ!と派手な音が鳴り見る見る剣が出来るではないか。

「っと。錬成完了。よし、上手くいって良かったぜ」

ふーっと一息つき休む。久しぶりの能力の創造をした為か、若干頭に鈍い痛みが走る。
でもこれで通常戦闘では誰にも負けない程の力を得たので今日から錬金術を合わせた格闘を考える。
と、そこに

「泰人くん?居るの?」

と楯無さんがドアをノックして俺を呼ぶので
返事をした。

「今日は新しいトレーニング考えたんですがします?」

「新しいトレーニング?だいたいあなたの考えるメニューって少し鬼畜な物多いわよね?」

「そうですか?でも効果は結構保証できますよ?」

「なら織斑くんも呼ぼうかしら?」

「いやーあいつは来られないと思いますよ。てか女子が来させないかと」

「あー・・・じゃあ二人でしましょうか」

「・・・ですね」


そうして同時にため息をつきお互い顔を見合わせて、仕方ないなと笑いあうのだった。










ー次の日ー





「はい、それではみなさーん。今日は高速機動についての授業をしますよー」

一組の副担任である山田先生のこれが第六アリーナに響き渡る。

そして第六アリーナは中央タワーとつながっていて、そこら辺を高速で移動するのが今回の実習。
そしていつものように専用機持ちが実演することになっているのだが・・・

「枢木さん。準備出来ましたか?」

「・・・すいません。何処を探しても高速機動が見当たりません・・・」

「・・・え?」

「いや本当に無いんですよ。その代わりと言えば・・・」

と一夏達の欄を見てみると・・・

「擬・光速機動・・・は?」

「と、とりあえずしてみて下さい」

「は、はい」

とそこを視線指定でやると同時に、写輪眼が解放され目の前が予測線でいっぱいになった。

「うおっ⁉︎・・と、取り敢えず完了しました」

「では並んで下さい」

「「「了解」」」


とセシリア、一夏、俺の順で並ぶ。


「では、・・・3・2・1・ゴー!」

と少し浮上し思いっきり壁を踏むような感じでタワーを目指す、つもりだったのだが・・・

「っ!っとと。いやー速いな、なあ一・・・夏?」

とタワー頂上につき、横を向くのだが、一夏がいない。しかもセシリアもいないので下を向くと・・・

「あれ?なんで差がこんなに開いてるんだ?」

とオープンチャネルで言うと、2人から返信が来る。

「いや速すぎだ!(ですわ!)」

と同時に来ながら返してくる。いくら差があると言ってもISにも限度位あるはずなので首をかしげる。
と二人が追いついたので俺は一夏に、

「先行くから後で映像くれないか?」

「あ、ああいいぜ」

と、頼んだ。

「よっ・・・!」

とまた踏見込む形で加速すると数秒もせず地面に迫るので、すぐ方向転換し山田先生達の近くまで移動する。

光速機動を解除し、近くに寄るとクラスのみんなが唖然としていた。

「・・・なんか俺、大変な事した?」

と悩む俺を見て山田先生が口を開く。

「・・・枢木くん、何処か異常は無いですか?」

「え?いや何処も大丈夫ですよ」

とついでに雷神のステータスを見る画像を出すと、

「何処も大丈夫・・・って結構エネルギー減ってるな。でもそれだけなら良いか」

と画像を閉じ、一夏らを待つ。












少し経ってから一夏がアリーナに帰ってきたので先生が話を促す。

「はい。お疲れ様でした!三人ともすごく優秀でしたよ〜」

と俺たち三人を褒める先生だがみんな微妙な雰囲気なので焦る先生。
そんな感じで話が止まっていると、近くにいた織斑先生が手を叩き注目させる。

「いいか。取り敢えずこの後枢木は私のところに来い。そして今年は異例の一年生参加だが、やる以上は各自結果を残すように。それては訓練機組の選出をするのでそれぞれ割り振られた機体に乗り込め。ぼやぼやするな。開始!」

と声を上げるとクラスの生徒たちはみんな散らばるので俺も先生の元へいく。


「織斑先生」

「枢木か。少しお前の機体を見せてくれ」

「・・?はい」

となぜ俺の機体を見たいのか考えたが取り敢えず展開する。
そしてすぐにさっきの実習の事かと考えが行き着いた。

「機体の情報を見せてくれ」

「はい。・・・やっぱり光速機動の事ですかね?」

情報を見ながらうーむと唸る先生。

「ああ。お前も気付いているみたいだがあの速さはおかしい。いくらISでもあそこまでは速くならないのだが、お前の機体はそれを実演した。・・・本当にこれを作ったとこは分からないのか?」

「・・・すいません。本当に分からないんですよ。俺も知りたいんですがね・・・」

と[擬・光速機動]の欄をみて説明がないか見ると案の定あったので開く。

「えーっと、このモードは見た目は光速ですが、実際は落雷が落ちる速度の速さになる。このモード時は武器は使えないので素手になります。・・・いやいやいや。おかしいだろこれ」

と説明文を簡単に読むが、言っている事がおかしい。いくらISがすごいと言っても落雷の速さのISなんて聞いた事がないし、存在もしないだろう。となりで聞いていた先生も驚いていた。

「・・・あはは」

「〜っ!取り敢えずお前はその速さに慣れるために少し訓練していろ」

とため息をついた先生は俺にそう言ってクラスメイトの元へ行った。



取り敢えず展開してモードを展開する。

「・・・まず100メートルからするか」

とつぶやき、距離を指定する。
すると予測線がて出来たのでぐっと構える。

「よし。・・・3・2・1!」

グッと抵抗を前から受けるが直ぐに無くなり目の前が歪む。

「ーっ!・・・ありゃ大幅に越えてんな」

と直ぐに振り向いたつもりが圧倒的な速さのせいで、全然合っていなかった。

「写輪眼でだめなら万華鏡でいくか」

と集中して万華鏡写輪眼を解放する。


「・・・よし」

と、また距離を設定して加速する。
今度はくっきり見えたのでちょうど線ギリギリで止まる事ができた。
そうして操縦にもなんとかこなす事が出来たのでISを解き、みんなの方へ行く。


「お疲れさーん。・・・どした?」

と帰ってきた俺をじっと見つめてくるクラスメイト達。
で訳がわからない俺の元に一夏がやって来て、

「泰人速すぎだろ・・・瞬間移動とかのレベルだぞ・・・」

一夏曰く俺が通ったあとその音が聞こえて、「バチィッ!」と雷が走る音がしたらしい。
映像も見たが俺と音がずれていたので(音速を軽く超えてるので)俺自身も驚いていた。


その後、一夏とともにシャルたちのところに行ったりして、時間を潰したのだった。

















 
 

 
後書き
ヤフー知恵袋の質問で、

雷の速度

①稲妻が落ちる前に瞬間的に天空で光る電光が見えますが、この光は光速で伝わります。ですから時速約10億8000万km
②次に、電光から発せられた稲妻が地上に落ちますが、この稲妻が進む速度は秒速150km。時速に直すと54万km
③そして、最後に雷鳴(稲妻の音)が秒速約340mで伝わります。時速1.224km

らしいです(コピーです)


・・・音速を超えてやってくるオビトとか考えたくねぇな。



 
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