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『AND』

作者:零那
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『Defect』



コトバにするのは困難で、物語にするのはもっと困難で...
そんな点と点の繋がり。

歪で、醜くて、汚いモノが散乱してる、そんな此処迄の線。

稚拙なコトバじゃ表現しきれない程のイタミや恨み、憎しみに溢れかえっていた。

餌を貰ってないライオン。
よく言われたけど、まさにそんな感じ。
現実に御飯貰って無かったし。

だから無駄に殺気立ってたのかも知れない。
文句付けてくる奴には噛み付いてた。
誰彼構わず。

怖いもの知らずじゃ無くて、怖いもの見たさだったのかも知れない。
殺してやるって勢いだけど、殺して欲しかったのかも知れない。

だって生きてることそのものが耐えきれなかったから。
何度も自殺をしたけど、其の度に死に損なってた。
もう誰でも良いから殺してくれと心底叫んだことも在った。

こんな昔のこと、忘れられる筈だった。
こんな醜い感情、削ぎ堕としてしまえる筈だった。

どんなに泣いても涙は枯れない。
どんなに上書き保存しても消えてくれない。

どんなに吐き出しても、整理が付かないのは何故?

欠陥人間だから、処理能力が付いて無かったのかな...


 
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