黄金バット 第七話 ナゾー博士、名古屋での死闘
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第三章
黄金バットは不意にでした、右手に黄金のステッキを出してでした。
マウンドのところに向けて黄色い電流を放ちました、すると。
電流が当たったマウンドは弾け飛んででした、その中からです。
時限爆弾が出て来てです、それは電流を伝って黄金バットの手の中に入りました、そしてその時限爆弾をです。
黄金バットは左手に取って握り潰しました、すると。
爆弾はそれで完全に潰れて消えました、その一部始終を観てです。
皆は一瞬沈黙してです、その直後に口々に言いました。
「やったぞ!」
「黄金バットが何とかしてくれたぞ!」
「爆弾を破壊してくれたぞ!」
「この球場を救ってくたぞ!」
「名古屋ドームを!」
黄金バットに喝采を浴びせます、そして。
ナゾー博士はその黄金バットにです、こう言いました。
「今回もしてやられたな」
「・・・・・・・・・」
黄金バットは喋りません、今も。ナゾー博士の話を聞いているだけです。
「しかし次はこうはいかない」
ナゾー博士は黄金バットにさらに言います。
「私は悪事を成し遂げて貴様に勝つ」
こう言ってでした、ナゾー博士は観客の人達にも言うのでした。
「諸君、また会おう」
この言葉を最後にして姿を消したのでした、煙の様に。
ですが皆はです、こう言うのでした。
「何て悪い奴だ」
「名古屋ドームを爆破しようとするなんて」
「とんでもない奴だ」
「いつも悪いことをしやがって」
「昔から悪いことばかりしやがって」
「黄金バットがいたからいいようなものを」
悪者を嫌う顔で言うのでした、ですが。
黄金バットにはです、こう言うのでした。
「黄金バット有り難う!」
「今回も有り難う!」
「名古屋ドームを救ってくれて有り難う!」
「名古屋の誇りの一つをよく助けてくれた!」
こう言うのでした、そして。
黄金バットは空を飛んででした、天井をすうっと突き抜けてです。
名古屋ドームを後にしました、後に残ったのは平和だけでした。
平和が戻った球場には逃げていた人も戻ってきてでした、マウンドは黄金バットの力なのか元に戻っていてです。
アナウンスがです、ここで響きました。
「皆様お待たせしました」
「あれっ、ってことは」
「ひょっとして」
「試合はか」
「行われるのか?」
「再開するのあk?」
「試合は一時中断していましたが」
それでもというアナウンスでした。
「再開します」
「ああ、やるのか」
「爆弾仕掛けられたけれど」
「それでもか」
「試合はするんだな」
「これから」
「どうか試合をお楽しみ下さい」
アナウンスの人は更に言います。
「これからも」
「よし、じゃあ観るか」
「ドラゴンズの試合をな」
「とんでもないことが起こったけれど」
「それも何とかなったしな」
「それじゃあな」
皆も頷いて納得してでした。
「仕切りなおして」
「ドラゴンズ応援しような」
「スワローズも」
こう皆でお話してでした、皆でまた野球を楽しむのでした。黄金バットは皆の楽しみも守ったのです。
第七話 完
2015・9・12
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