ロックマンX~5つの希望~
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Another25 決戦
前書き
スカーフェイス戦後
スカーフェイスを何とか撤退させたエックス達は、翌日、スカーフェイスの転送先を割り出すことに成功し、全員がモニタールームに集まっていた。
アル「スカーフェイスの転送ルートを解析した結果、リベリオンの本拠地らしき場所を絞り込むことが出来たんだ。」
ルナ「本当か?」
ナナ「はい、ステルス転送なので、はっきりとは分からなかったのですが…。」
絞り込まれたリベリオンの本拠地らしき場所がモニターに映る。
それは…。
エックス「グラース氷河…?」
モニターに映るグラース氷河と呼ばれる島に、エックスは疑問符を浮かべながら呟く。
アル「ギガンティスではレプリロイドの性能テストのために、様々な環境が造られているのだが、オノバン・デザートと並んでギガンティスの過酷な環境と言っていい」
ルイン「それでも…」
エックス「ああ…行くしかない…みんな、これで最後だ。俺に力を貸してくれ!!」
エックスが拳を握り締め、全員を見回しながら叫ぶと、ルイン達も心強い笑みを浮かべて頷いた。
ゼロ「当たり前だ。もうあの時のような不覚は取らん」
アクセル「最終決戦なんだから、僕も出し惜しみなんかしないよ」
ルナ「おう、今の俺達に出せる全力全開で挑んでやるさ!!なあ、マッシモ!!」
マッシモ「あ、ああ…そうだな。マッシモ師匠の意志を継いで、俺は必ずリベリオンを…」
僅かに震える身体だが、マリノが背中をバンと叩いて頼もしい笑みを浮かべた。
マリノ「今度はスカーフェイスの時のようなヘマはしないよ。エックス、あんたも派手にやりな!!」
シナモン「私も回復能力で皆さんを全力でサポートします!!」
ルイン「行こうよ、エックス。大丈夫、全員で力を合わせれば何とかなるよ」
アリア「ルインちゃんの言う通り!!8人の勇気と力を合わせれば君達に勝てない敵はない!!君達にはフォースメタルの加護があるんだから…それにね、私も出来るだけの力を添えるつもり。最終決戦に備えて、ゼロ君にはアルティメットフォーム。そしてエックス君には最後の強化アーマーのアルティメットアーマーを解放したんだ。それもアルティメットアーマーは、従来の不完全版とニュートラルアルティメットアーマーの性能を融合させた究極完全版をね!!」
エックス「え!!?」
それにエックスは目を見開いた。
従来の不完全版のアルティメットアーマーとは恐らく、レプリフォース大戦からナイトメアウィルス事件までの物を言っているのだろう。
ニュートラルアルティメットアーマーは、新世代型レプリロイドの反乱時のルミネとの戦いで使用した物だ。
その2つの性能を併せたというのだろうか。
アリア「多分エックス君が考えていることで合ってるよ。ベースは従来の不完全版だけどね。ノヴァストライクには2種類のタイプがあるの、1つめは従来の不完全版アルティメットアーマー同様、通常程度の威力なら連発可能な連発型ノヴァストライク。2つめはニュートラルアルティメットアーマー同様、アーマーの持つエネルギーを全開にしてぶちかます一撃必殺型のノヴァストライク。一撃必殺型は一度使ったらニュートラルアルティメットアーマー同様しばらく使えなくなるデメリットがあるから、使うなら確実に当てるように…バスターブレードも今まで通り使えるよ。ただし、アルティメットアーマーは超フォースメタルのパワーに対抗するために全リミッターを解除していてエネルギーの消耗が半端じゃないから、ここぞと言う時に使ってね」
エックス「…分かりました」
従来の不完全のアルティメットアーマーをベースにして生み出された究極のハイパーモード。
Xハートを拡張スロットに差し込むと、エックスの全身を包み込んでいく眩い光。
やがてエックスの身体は濃紺のアーマー…レプリフォース大戦からナイトメアウィルス事件まで猛威を振るい続けた最大最強の強化アーマー、アルティメットアーマーに覆われていた。
アルティメットアーマーとニュートラルアルティメットアーマーの長所を併せ、アリア曰わく全てのリミッターを解除したと言うだけあって、アーマーを纏うだけで普段では信じられない…恐ろしいまでの力が全身に漲っていくのをエックスは敏感に感じていた。
ゼロ「ほう…」
目を見開くゼロ。
確かにエックスから従来の不完全型アルティメットアーマーやニュートラルアーマーをベースにしたニュートラルアルティメットアーマーとは比較にならないエネルギーを感じ取った。
アイリス「アリア博士?ゼロのアルティメットフォームはどのような物なんですか?」
ゼロ「あんたのことだ。生半可な性能ではないんだろう?」
アリア「勿論、ゼロ君の最強形態として生み出したからねえ。半端な性能じゃないよ。アルティメットフォームはプロトフォーム以外の長所を併せた形態だもの。パワーフォームのパワーやアクティブフォームの機動力やエナジーフォームの自己治癒能力とかの長所全部盛り。まあ、エックス君のアルティメットアーマー同様、エネルギーの消費が半端じゃないからいざという時まで使わないように。」
ゼロ「了解…」
エックス同様に、拡張スロットにZEROシフトを差し込むとゼロの全身を包み込んでいく眩い光。
ゼロのアーマーの色がワインレッドを基調とした物に変わり、髪やアーマーの一部分が白がかかった金色に変化していた。
ゼロも自身の究極のハイパーモードの力に戦慄を覚えたが、表情には出さない。
強力過ぎる反面、エネルギー消費が激しすぎるのだ。
アリア「やっぱり基本的にはアルティメットフォームは切り札で、基本は他のフォームで戦った方がいいよ。アルティメットフォームもプロトフォームには火力では敵わないし。」
ゼロ「そうだな…」
基本的には通常のハイパーモードの方がずっとエネルギー効率がいい。
これはプロトフォーム同様、いざという時の切り札だ。
アリア「みんな、気をつけて。死んだりしたら許さないから、ハンターチーム出動…と言いたいとこだけどエックス君とルインちゃん、先に本拠地に行っていてくれない?ゼロ君達に話しておきたいことがあるからさ」
エックス「?分かりました…」
ルイン「それじゃあ先に行って待ってるね」
転送システムに乗り込み、グラース氷河にある、グレイブ遺跡基地に向かう。
ルナ「何だよ?話って」
アリア「エックス君に聞かれたら猛抗議されそうだからね~。君達に指示を与えるよ、エックス君とルインちゃんをあまり消耗させず、確実にイプシロンの元に連れて行ってあげて」
マッシモ「エックスとルインを?」
シナモン「えっと、どうしてですか?」
アリア「いい、みんな?これからの戦いは全て、この主力メンバーで唯一イプシロンとガチで渡り合えそうなエックス君とエックス君の力を最大まで引き出せるパートナーのルインちゃんをいかに無傷に近い状態でイプシロンの前まで辿り着けさせるかに掛かってる。君達はそれに全ての力を注ぎ込むの。イプシロンは強い…それも異常とも言えるほどに。それに対抗するには超フォースメタルのエネルギーを得たXハート、究極のハイパーモードのアルティメットアーマー、エックス君の無限大の可能性が、対イプシロンの勝利の鍵となるんだよ。」
ゼロ「…………」
アリアの言葉にゼロは心の中で同意した。
エックスには自分以上の凄まじい力が眠っている。
未知の力を持つイプシロンに対抗するには、エックスでないと無理だろう。
そしてエックスの力を引き出すにはルインの存在が必要だ。
アリア「みんな、お願いね」
全員【了解】
ゼロ達も転送システムに乗り込み、グレイブ遺跡基地に向かうのだった。
そして一足先にグレイブ遺跡基地に来ていたエックスとルインが振り返る。
ルイン「みんなが来たよエックス」
エックス「ああ、遅かったな」
ゼロ「Dr.アリアから指示を受けてな」
ルイン「指示?」
ゼロの言葉に首を傾げるルインに、マリノは苦笑しながら言う。
マリノ「あんたら2人が無茶しないように見張ってろってさ」
マッシモ「ほら、エックスとルイン、かなり緊張してるかもしれないってアリア博士が」
マッシモの言葉にルインは思わずむっとなる。
ルイン「何それ?私達緊張なんて…していなくはないけどさ……」
アクセル「じゃあ、駄目じゃん…」
エックス「はは…」
脱力するように肩を落としながら言うアクセル、そして苦笑を浮かべるエックスであった。
ゼロ「やれやれ…最後の戦いだと言うのに緊張感のない奴らだ…」
ルナ「とか何とか憎まれ口叩きながらも、結構こいつらのことを気に入ってる癖に~♪」
ニヤニヤしながらゼロを見遣りながら言うと、顰めっ面をしたゼロがルナの両頬を引っ張る。
ルナ「いふぇっ!!いふぇはら、ふぁなへ!!」
両頬を思いっ切り引っ張られ、涙目になりながら叫ぶルナ。
シナモン「ゼロさんは照れ屋さんなんですね!!私達もゼロさんのこと大好きですよ!!」
ゼロ「あ、ああ…」
シナモンの満面の笑顔に怒る気が失せたのか、ゼロはルナの両頬を引っ張っていた手を離す。
ルナ「うぅ~、痛えよお…」
アクセル「ゼロをからかうからそうなるんだよルナ」
涙目になりながら両頬をさするルナに苦笑を浮かべるアクセル。
アクセル「にしても、ここまでみんなが自然体なら何だか行けそうじゃない。」
マッシモ「ああ、ここまで自然体でいられるなら寧ろ頼もしく思えるよ」
マリノ「そうだね、っと…みんな、気を引き締めな。お客さんだよ!!」
マリノが指差した先には警備用のプレオン達。
ルナ「わおっ!!凄え出迎えだな!!」
アクセル「鬱陶しいよね」
エックス「っ!!」
エックスが迎撃しようとバスターを構えようとした時、マッシモが前に出る。
マッシモ「ジェットギロチンを喰らいやがれ!!」
大型のビームサイズを手に持ち、バーニアの勢いを加算した横薙ぎを繰り出した。
横薙ぎを喰らわせ、プレオンの数体を両断する。
アクセルがビームサイズ・ジェットギロチンを見て、目を見開いた。
アクセル「あ、マッシモ。それ新装備!!?」
マッシモ「ああ、アリア博士の造った武器、ジェットギロチンだ!!」
アクセル「なら、僕は…プレオンキラー乱れ撃ち!!」
バレットから特効弾を連射し、プレオン達に有効打を与えていく。
マリノ「次は私だよ!!ファイアステラ!!」
シナモン「バイタルスクラッチ!!」
ゼロ「零式波動斬!!」
ルナ「ホーミングショット…コネクションレーザー!!」
アクセルに続いて、マリノ、シナモン、ゼロ、ルナが続けて攻撃するとプレオン達が瞬く間に全滅した。
ルイン「あ…全部倒しちゃった…」
セイバーを構えたままのルインが呆然となりながら呟いた。
アクセル「悪いね、2人共。僕達暴れたくてウズウズしているからさ」
エックス「…………」
ゼロ「何をぼっとしている?さっさと行くぞ」
エックス「あ、ああ…そうだな…」
近くにある開いている扉を潜ると、妙な光景を目にする。
床に伸びている光に全員の視線が集中する。
ルナ「何だろうな?この光は?」
マッシモ「さあ…って、扉がロックされちまったぞ!!?」
マリノ「落ち着きなマッシモ!!たかが閉じ込められちまっただけだろ?」
ルイン「そうだね、全くどうしようもないって訳でもなさそうだよ?」
ルインが天井から床に伸びている光を見遣る。
ゼロ「ああ、あの光が怪しいな…調べてみるか」
アクセル「じゃあ、僕が調べてみるよ。」
シナモン「アクセルさん、気をつけて下さいね」
アクセル「うん…多分、触れても大丈夫そう…」
床に伸びている光に触れると、警報が鳴り、プレオンが出現する。
マッシモ「警備兵が出て来たぞ!!」
ゼロ「この程度、俺1人で充分だ!!カゲロウ発動!!」
ゼロが半実体のエネルギー分身を発生させる。
アクセル「それもしかしてフェラムのエネルギー分身のクリムゾンシェードを参考にした奴?」
ゼロ「そうだ。要領は双幻夢と似たような物だからな、会得は容易だった。ハイパーモード・プロトフォーム!!」
重火力紙装甲型の強化形態を発動し、カゲロウの併用で凄まじい破壊力を発揮した。
シナモン「凄いです!!」
マリノ「ひゃああ…重火力紙装甲型は伊達じゃないみたいだねえ…とんでもない威力だよ」
マッシモ「あ、扉のロックが解除されてるぞ」
ルナ「成る程、警備システムと連動していたのか…ん?光がまた伸びてる?」
再び天井から床に向かって光が伸びてきていた。
シナモン「もしかして、元に戻るんじゃないでしょうか!!?」
ルイン「エックス、みんな!!急ごう!!」
急いで脱出し、同じ仕組みの場所を攻略しながら突き進む。
マッシモ「ベルセルクチャージ、発射!!!!」
アクセル「プレオンキラー乱れ撃ち!!変身、マッハ・ジェントラー!!ゲヘナフレイム!!!!」
ルナ「喰らいな!!ギガクラッシュ!!!!」
マリノ「はっ!!ていっ!!とりゃあああっ!!!!」
シナモン「え~い!!!!」
ゼロ「全員下がれ!!一刀両断!!幻夢零!!!!」
パワーフォーム状態での幻夢零が炸裂した。
エックスとルインを極力戦わせないように、ゼロ達はリベリオン兵を一気に殲滅させる。
ルイン「ねえ、エックス。みんな、何か変じゃない?」
エックス「あ、ああ…」
グレイブ遺跡基地に着いてから、あまり戦っていないエックスとルインは疑問符を浮かべる。
マッシモ「よし、片づいたぞ!次に進む…」
「ちょっと待った~!!」
全員【ん?】
聞き慣れない声に振り返ると、そこにいる存在に目を見開いた。
そこにいたのは…。
マッシモ「ガウディル博士の親戚か?」
ルナ「兄弟?」
シナモン「いいえ違います」
断言するシナモン。
答えたのは意外にもアクセルであった。
アクセル「あいつはダックビルモールってレプリロイドだよ。ウルファト生産工場にいたらしいけど、暑い場所だとテンション上がりすぎて、施設内で暴れ回るからジェントラーに他の場所に移されたらしいよ」
ゼロ「ダックビルモール…確か、ラグラノの改造ポッドにもあった名前だな」
ダックビルモール「お~う!!俺の名前がここまで知れ渡っていたとは光栄だ~!!ちなみにこれはメカニロイドのホール・ド・K君だ~!!」
ルナ「あ、そう…」
脱力しそうになるルナだが、油断は出来ないため、バレットを構えた。
ダックビルモール「イプシロン様からの命令だ~!!ここは通さねえ!!」
ハンマーとホール・ド・Kを構えるダックビルモール。
エックス達が武器を構えようとした瞬間、マッシモが前に出た。
マッシモ「あいつは俺に任せろ」
マリノ「マッシモ?」
マッシモ「装備を見たところ奴はパワー型だ。パワーなら絶対に俺は負けない…それに……こんな奴に時間はかけられないだろう?」
アクセル「確かに……でもマッシモ1人じゃあ……」
シナモン「せめて私も残ります!!回復を……」
シナモンが前を見遣りながら言うと、ダックビルモールの配下であろう、イプシロン、スカーフェイス、フェラム、ボロックの能力を持ったプレオンまでいる。
マッシモ「何、心配するな。俺は勇者であるマッシモ師匠の弟子、鋼鉄のマッシモなんだからな!!ベルセルクチャージ、発射!!!!」
前方に最大出力の高出力レーザーを放ち、前方に穴を開ける。
マッシモ「さあ、行くんだ!!イプシロンを倒してくれ!!」
ルナ「すまねえ!!」
ダックビルモール「お~っと、こっから先は通さねえぞ!!」
マッシモ「ハイパーモード・ダイモニオン!!うおりゃあああああ!!!!」
妨害しようとしたダックビルモールをハイパーモードで強化した右ストレートで殴り飛ばす。
ホーンドさえも吹き飛ばした一撃はダックビルモールの小柄な身体を勢いよく吹き飛ばした。
ダックビルモール「ガツーンときたぜ~…」
マッシモ「さっきの台詞をそのまま返してやるぞダックビルモール。ここから先は通さない!!鋼鉄のマッシモの名にかけてな!!」
ジェットギロチンを構えながら叫ぶマッシモ。
ホバーによる高速移動でプレオンの群れとダックビルモールに向かっていく。
ルイン「エックス、マッシモ…大丈夫かな?少なくてもリベリオン幹部クラスなんじゃ…」
ゼロ「大丈夫だ。今のマッシモは強い。」
今のマッシモは初めて会った時のような臆病者ではない。
今は亡き師匠の意志を継いだ立派な勇者なのだから。
アクセル「そうだね…また広い場所に出たね…」
扉が開き、再び広い場所に出る。
そこには…。
「ステップ♪ステップ♪ランランラン♪あ~!!あなた達何を見てるのよ!!私の秘密レッスンを覗き見るなんて許さない!!」
アクセル「いや、見て欲しくないならこんなとこでしなけりゃいいじゃん」
ルナ「確かにな」
「きいぃ~!!ムカつくムカつく~!!このスーパーアイドル、ラフレシアン様の素敵な技の数々で…」
アクセル「ああ~、はいはい。じゃあ相手してあげるから掛かってきなよ」
ルナ「何かまともに付き合うの馬鹿らしくなってきたな。エックス、お前等は先行け。こんなナルシストアイドルは俺とアクセルだけで充分だよ」
ゼロ「分かった。行くぞエックス、ルイン」
シナモン「気をつけて下さいね!!」
マリノ「負けるんじゃないよ!!」
エックスとルインを引っ張って行くゼロ達を見て笑みを浮かべるアクセルとルナ。
アクセル「さあ、始めようか自称アイドル」
ルナ「ちゃっちゃと片付けてあげるよ。ね?アクセル?」
2人になった時だけ素の言葉遣いになるルナにアクセルも笑みを浮かべながら頷いた。
そしてリボルバールームを突破し、最後の複数の端末を操作し、扉を開こうとした瞬間であった。
「滅殺波動拳!!」
ゼロ「っ、避けろ!!」
全員が咄嗟に身体を動かしたことで、凄まじい威力を秘めた一撃を回避した。
「ほう…避けたか…」
ゼロ「…出来るな」
ゼロは先程の一撃を放ったのは9本の尻尾を持った九尾の狐型レプリロイドだ。
マリノ「こ、こいつ…ナインテイルズ!!?」
ゼロ「知っているのか?」
マリノ「知ってるも何も…ギガンティス最強の格闘家さ!!鍛え上げた拳で数多くの敵を葬ってきた拳聖とも言われているんだよ!!」
シナモン「どうしてリベリオンに…」
ナインテイルズ「我の願いとイプシロンの理想が合致したに過ぎん。超フォースメタルの力で高性能なレプリロイドが増えれば我が拳を満足させる敵が現れるかもしれんと思ったが…」
ゼロを見遣り、不敵な笑みを浮かべるナインテイルズ。
ゼロはセイバーを構え、直ぐにナインテイルズの動きに対応出来るようにする。
ゼロ「……………」
ナインテイルズ「伝説のイレギュラーハンター、エックスとゼロ。ふふ…イレギュラーハンターの最強格とこんな場所で戦えるとは我も思わなかった…我の相手として不足はない!!」
ナインテイルズが凄まじい気を纏いながら構える。
ゼロ「エックス…ルイン…こいつは俺に任せておけ。お前はイプシロンを!!ハイパーモード・ライズフォーム!!!!」
ラーニングシステムの解析能力を高める形態になり、ナインテイルズに斬り掛かるゼロ。
ナインテイルズ「阿修羅閃空!!」
流れるような動きで、それを回避し、拳を構える。
マリノ「そうはさせないよ!!」
マリノがナインテイルズにファイアステラの強化版、ファイアコメットを投擲する。
ナインテイルズ「ぬっ!?」
ゼロ「零式烈斬!!」
マリノの攻撃を受け、ナインテイルズの胸に裂傷を刻む。
ゼロ「行け、エックス、ルイン。」
エックス「し、しかし…」
マリノ「いいからここは任せて先に行きな!!」
シナモン「ゼロさんとマリノさんは私が全力でサポートします!!」
ルイン「みんな……うん、ありがとう!!」
エックスと共にルインはイプシロンのいる玉座の間に。
こうして、エックスとルインはイプシロンの元に向かうことが出来た。
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