その手で引き金を引け!!
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第五章 黒トリガー
第一話 イレギュラー門
「ふん、使えるのは風間だけか。
予定よりはるかに菊地原が動きすぎている。
しかし如月を守るナイトにはかなり不向きだがな。むしろ、守られる側だな。
歌川への影響は少ないのは、菊地原のせいか。」
「だとしましても、計画に支障はありません。
菊地原が邪魔なら今、殺れますが。」
「ふん、いらん。不要な真似はよせ。
最後に必要なものがあればいい。
如月はシナリオを変えようとしない限りな」
シナリオ
それは人の全ての魂の唄。
その答えに頷きもせずに見つめる女がいた。
眼鏡を拭き、かけ直すと首をかしげた。
「まあ、そうですね。
彼女にシナリオを変える勇気なんてありませんから。
自分のせいで周りが変わるなら、自分から消えてしまおうという性格のはずです。
彼女が菊地原といるのは償いでしょうね。まあ、彼女は確実に菊地原に恋をします。
だから大丈夫です。」
~~~~
ワートリのMMDみた~い。
いや、皆に踊ってもらおうかな。
いいね、米屋と出水と三輪と太刀川さんと風間さんと・・・烏丸とレイジさんと・・・
きりないな。
まあ、仕方ないか。
「・・・はぁ、みんな、強くなれば私、楽できるのに。
ん?あれは東さん?」
いや~ん。
イケメン変態狙撃手の東さんだ~
焼肉行きたいよ、一緒に。
「東さん~?どうしたんです。
今日は非番ですよね」
「あぁ、実は警戒区域外で門が開いたんだ。
その報告だよ。俺が偶然いてよかった」
偶然ね~
ラッドか。本部にいるから気づかなかった。
一応、私、任務以外では原則、本部から出れないし。
この前の買い物は実用品を買うって言って騙したからな~
すまん、城戸司令官!!
「イレギュラー門ですか。嫌ですね。
東さんみたいなイケメンに退治されたら、メロメロになりますよ、皆。」
「相変わらずお世辞がうまいな。
君は男女問わず惚れさせるじゃないか。
戦い方がきれいだからね」
あはは・・・東さん、私のメロメロは・・・
餅川×東だから!!うん、私の趣味。
「ありがとうございます、東さん♪
お世辞、成長してますね」
「・・・お世辞じゃないんだが」
~~~~
「菊地原!!
動きがでかすぎる!!
耳で予測し、最小限の動きにしろ!!」
訓練室で怒鳴る私。
耳を塞ぐ菊地原。
ヒヤヒヤしながら見てる歌川。
真顔な風間。
「可憐、うるさい」
「あ?
テメーが出来ねえからだろーが。
やれよ、今すぐに」
どうも気合いが入りすぎて言葉使いが荒れる。
ヤバいな~
「そう言えば、いつから名前呼びに?」
「歌川くん、今は・・・
黙ってみてろ」
「・・・了解」
任務じゃないのに、了解だなんて・・・
私のせいか。
「そういえば、イレギュラー門が出てるらしいですね」
「偶然非番の隊員がいたから被害はないらしいな。」
「鬼怒田さん、慌ててるでしょうね」
「慌てても仕方ない。俺たちは倒すだけだ。」
「・・・風間、歌川。
うるさい!」
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