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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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修学旅行はパンデモニウム
  旅行初日の行き先×京都での任務

「一誠、最初はどこに行く?」

「私は一誠と一緒ならどこだって行くわ」

「我も。京都の食べ物、沢山食べたい」

「だったら伏見稲荷に行かないか?鳥居がすげー並んでる所らしい。俺の車で行くか、スナイプ・ゼロ。バスからワンボックスカーに」

俺が運転して皆は乗った、ちなみに助手席はコーティとなった。オーフィスとじゃんけんで勝ったとかで。京都駅から一駅あるから、多分イリナ達と会うなと思いながらナビで運転をした。到着後駐車場に止めて、伏見稲荷にある参道に入る。

「おっ!土産コーナーに狐が一杯あるぞ」

「美猴、狐より木刀がありますよ」

「それ何本か買っといてくれ。鍛錬の時に役に立つかもしれんし、京都の空気を堪能しとけよ」

俺はコーティとオーフィスが、狐の人形を見ていたので一枚写真を撮った。カメラ係は俺だが、集合写真などはカメラを浮かして撮影する。一番鳥居を抜けて大きな門があるようだし、両脇に狛犬のような狐の像が立っている。

「魔除けの像だが俺達には関係ないな、ここでもう一枚写真撮るか」

ヴァーリ達も入ってから撮ったが、ちなみにヴァーリとアーサーと美猴は、いつの間にか木刀を持っていた。何か気配を感じるが、まあ当然かもしれんな。ここには悪魔と天使がいるし、俺らは人間同様となっているからか。異質的存在だが、一応監視はしている様子である。

「ここが本殿のようだが、お参りするか」

「そうだな。皆、ここもいいがこの先にある千本鳥居があるぞ」

「そこが観光スポットだもんな、行ってみるとするか」

そこから千本鳥居に行くと見事としか言えない程だったので、ヴァーリ達は無言となってしまったが当然の反応だ。そんで表は朱色の鳥居だけだが、裏を見ろよと言うと年月と個人名や法人名が書いてあった。ここは個人や会社が奉納として、鳥居をいくらかでここに建てる事が出来るとか。そこには蒼い翼CEO零達也の名前もあったので、そこが一番の驚きだった。

「まさか巨大企業トップの零達也の名前があるとは思わなかったな」

「俺っちも驚きだぜ。蒼い翼と言えば世界中に支社があって、本社は日本にあるって話だぜ。だが社長名である零達也を見た事は無いらしいぜ」

「そうだな(本当は俺何だが、まだ言わない方が身の為だな)とりあえず、ここを抜けたらおもかる石があるそうだ。石が持ち上げる時に軽ければ叶えるらしいが、重く感じると願い事は叶わないそうだ」

「ほう。そんな不思議な石があるのか」

ヴァーリらも興味津々で、俺らはそこへ向かってから全員おもかる石を持ち上げると全員軽く持ち上がった事だった。願いが叶うらしいが、全員の願い事は聞かない方が身の為だと思って稲荷山を登って行く。絶景が見れたが、この山は地元の学校が走り込みコースともなっているらしいが本当かどうかは知らんな。進んでも進んでも鳥居ばかりだから、俺らは山の頂上まで競争する事になった。

「頂上は一ノ峰と言う所だ。標高二百三十三メートルあるそうだからな、そこがゴールだが注意点としては他の観光客の邪魔にならないように階段を上る事だ。ではよーいスタート!」

俺らは一斉に走り込んだが、観光客が多いのでそこは皆徒歩になり頂上が近くなるとゴールしたのはやはり俺であった。そこは人気が無い所であったが、俺ら以外誰もいないがお社に手を合わせて願い事をしてからその場を後にしようとした。

「・・・・京の者ではないな?」

突然の声で、周囲に気を配らせると俺ら囲まれているな。可笑しいな?俺らは黒の駒によって、人間同様なオーラを出している筈何だが。すると頂上へ登ってきた者に視線を行かせると納得したが、ゼノヴィアとイリナにアーシアだった。

「お前らもここに来たのか」

「あ、一誠君。私達も頂上へ来たら、いつの間にか囲まれているみたいなのよ」

「ゼノヴィアも木刀買っているみたいだが、俺らも木刀で戦うとするか」

一応全員分の木刀を買ってあるが、俺だけはエクスカリバー擬態モードにより木刀化したからだ。数は結構いるが、強そうではなさそうだな。身構えると現れたのは、巫女装束を着た小さな狐の子?だったな。

「余所者め!よくもッ・・・・。かかれっ!」

少女の掛け声と共に林からカラスに天狗に狐の妖怪が、大量に出現した。どうやら勘違いをしている様子で、俺らとゼノヴィアとイリナにアーシアは木刀で戦う事となったがあの子から勘違いだと言いたいが今は無理か。

「母上を返してもらうぞ!」

「母上?俺らはお前らの母親何ぞ知らんぞ」

俺は少女にそう叫ぶが、本当に知らないぞ。一体京都で何が起こっているんだ?少女は問答無用のご様子で、誤魔化していると言われても俺らは困ったもんだ。とりあえず木刀で錫杖を受けるようにしてから、主にゼノヴィア達に言ったのだった。

「・・・・そうか、お前達が母上を・・・・最早許す事は出来ん!不浄なる魔の存在め!神聖な場所を穢しおって!絶対に許さん!」

「ちょっと待て!コイツらは確かに悪魔と天使だが、神聖な場所を穢してないぞ!俺の名を聞け、我が名は創造神黒鐵だ!」

そう言って我は第一の姿にはならずに、波動だけを感じてもらった事で攻撃を止めてくれた狐の子供。目だけを大天使化の時にしたので、我を創造神黒鐵と認識したのか跪いた妖怪達だった。

「ま、まさかこんな所でお会いできるとは!先程は失礼を申した」

「で、何で俺達達を襲おうとしたんだ?」

「実は京都に住む妖怪達を束ねる大妖怪、九尾の御大将が行方不明なのです。拉致した者が分からないが故、今ここにいる悪魔がやったのだと勘違いをしてしまったのですがここに創造神黒鐵様がいるのであれば悪魔が誘拐をしたのではないと証明されました。申し訳ありません」

天狗がそう言ってたが、九尾の御大将ってこの京都を統一してる妖怪の大将じゃねえかよ!それが行方不明って事は、テロリストである『禍の団』の可能性が高いと思って納得した俺。

「そこの狐の女の子、俺達も手を貸そう。お前の母親何だろう?」

「そうなのじゃ。私の名は九重という、母上を助けてほしい」

そう言ってから撤退していった妖怪達。俺は、イリナとゼノヴィアとアーシアに状況を聞いたら俺らと同じように頂上を登ったら襲ってきたとの事だ。少し離れて場所に俺らもいたので、何とかなったがこの事に関してはアザゼルとロスヴァイセに伝えておけと言ってから俺らは伏見稲荷を後にした。

今ではヴァーリ達も警戒はしていたが、ここら周辺には妖怪達は既にいないな。駐車場まで戻ってから、今後の方針をどうするかを決めていた所だった。まさか九尾の御大将が行方不明とは、この付近にいる妖怪達は必死になって探してる訳か。

俺達は旅館に戻って夕食を食ったが、どれも京料理は美味しいな。湯豆腐に京野菜も良かったが、オーフィスが次々と食べていくので、このままだと食糧が無くなるなと思った。今頃、教会トリオ達もアザゼルとロスヴァイセに報告してるはずだから、皆にも報告をしといた。

「皆、聞いてほしい事が一件ある。この地の妖怪を束ねていた九尾の御大将が行方不明になったとの事だ」

「それは本当か?一誠」

「本当だアグニ。恐らくだけど『禍の団』が絡んでるような気がする」

もし本当なら恐らく英雄派の仕業かと思う、とっ捕まえるチャンスだなと思った。すると俺のケータイが鳴ったので出てみるとアザゼルからで、イリナから聞いたら。ここは協力して探そうという提案が来たが、俺達は家族旅行前提としてここに来ているからしばらく悩んでいた。アザゼルとロスヴァイセに報告すると予想通りにリアクションだった。

『何故京都で襲撃を受けたんだ?』

『事前に私達悪魔が京都旅行する事は、ここを統べる者達に伝わっているはずです』

『だがそこに、一ちゃんである創造神黒鐵様の波動で和解出来たからよかったじゃねえか。とりあえずまだリアスには報告をするなよ?余計な心配をさせたくないし、黒神眷属の「王」である一ちゃんならそう言うはずだ』

との事だった。そんでどうするか悩むが、アグニらが行って来いだった。待ち合わせ場所を決めてから、俺とヴァーリチームとソーナとシーグヴァイラとレイヴェルのメンツで行く事となった。待ち合わせ場所は料亭『大楽』なので、自家用車で行き駐車場に車を止めて進んだら料亭前に、アザゼルとグレモリー眷属と俺達のエージェントであるイリナがいた。

「おいおい、一ちゃん達は私服かよー、しかもソーナまでいるとは」

「そりゃそうだろうよ、アザゼル。俺達は家族旅行として来ているからな」

「まあいいだろう。この料亭の中にセラフォルーがいるから、とっとと入ろうぜ」

「ここにセラフォルーもいるのか。だからここを待ち合わせ場所へ指定した訳ね」

京都入りしていたセラフォルーだが、ここにソーナがいると驚愕以上となるな。アザゼルらはセラフォルーに呼ばれて、俺らはアザゼルらに呼ばれた。俺達とアザゼルとグレモリー眷属とイリナは、中に入って通路を抜けると個室があった。戸を開けると、俺達を待っていた着物姿のセラフォルーが座っていた。

「ハーロー!一誠ちゃん、リアスちゃんの眷属の皆、この間以来ね☆・・・・って何でここにソーナちゃんがいるの?」

「俺達は家族旅行で来たからな、当然人間界本家に住んでいるソーナも旅行メンバーって訳さ」

いつものテンションの高い挨拶だったが、流石にソーナがいる時点で驚くさ。着物似合っているが、長い髪を結っている所がティアとそっくり何だよな。シトリー眷属の二年生達は先に来ていたが、俺らを見ると視線が後ろに行く。

「お、兵藤に・・・・ソーナ会長!何故ここに!」

「一々驚くな、ソーナは俺達の家族旅行で連れてきたんだよ。匙」

生徒会メンバーは午後の先生方の手伝いだけで終わったらしいから、そりゃお疲れさんだな。ソーナを見た匙とシトリー眷属の二年生女子達は驚いていた。本来三年生は通常授業だからな、というか驚くのはソーナだけではなく俺達の格好でもあった。

匙達は学生服で、俺達は私服だが特にソーナとシーグヴァイラとレイヴェルは、デパートで選んできた服なので主に女性陣から羨ましいと言われた。何故ここにセラフォルーがいるのは、京都の妖怪さん達と協力態勢を得る為に来たとか。確かセラフォルーは外交面担当だったな。

「ここのお料理、とても美味しいの。特に鶏料理が絶品なのよ☆一誠ちゃんとアザゼルちゃんは酒と一緒に飲みましょう、匙君達も沢山食べてね♪」

俺らが到着するとセラフォルーが料理を次々と追加するが、大人組である俺とアザゼルとセラフォルーは酒を主に飲みながら料理をつまみのように食べていく。ロスヴァイセは酒が弱く、少し飲むだけで酔っぱらうので飲むのは止めろと言っといた。

「で?セラフォルーは京都の妖怪達と協力態勢を得る為に来たのだろう」

「まあねー☆私は外交面担当だし、ちゃんと仕事もするけど今この京都で大変な事態になってるらしいの」

「九尾の御大将が行方不明って事か?」

俺とアザゼルは酒を飲んでいたが、九尾の御大将が行方不明になっている事を言うとどこ情報なの?と不思議がっていた。ま、俺達もただ旅行で回っている訳ではないし狐の女の子から聞いたからな。

「京都の御大将が攫われたって事だな、関与した輩は・・・・」

「十中八九『禍の団』よね」

アザゼルが質問するとセラフォルーは真剣な面持ちで断言した。九尾の娘であるあの子は攫われた母親を探しているので、俺らが攫った奴だと勘違いしてた。なーんでこうトラブル続き何だ?呪われてるのか?俺達は聖なるオーラでお祓いしているから、祟られているのはグレモリー眷属の方かなと思った。

「ったく、こちとら修学旅行で学生の面倒を見るだけで精一杯だってのに。やってくれるぜ、テロリスト共が!」

「だよなー。こっちも折角の旅行なのに、こうも潰されるのはとても遺憾で面倒だぞ」

俺とアザゼルは忌々しく吐き捨てる。セラフォルーが俺とアザゼルの杯に酒を注ぎながら言う。

「どちらにしてもまだ公にする事は出来ないわね、何とか私達だけで事を収束しなければならない。私は、このまま協力して下さる妖怪の方々と連携して事に当たるつもりだけど、一誠ちゃん達はどうするの?」

「俺達は俺達で旅行を楽しみながら、索敵やら探索しようと思う。それで構わんか?ヴァーリ」

「ああ、恐らく英雄派の仕業だと考えたら俺達の戦力が必要だと思う。俺は一誠に従うよ」

「了解した、俺も独自に動こう・・・・ったく京都に来てまでやってくれるぜ。テロリスト共はよー」

酒をぐびぐび飲みながらアザゼルは毒づいてた。俺らもそうだが、祇園での舞妓さんと遊ぶ事が出来なくなるが家族旅行初日からやってくれたな。俺らはいいとして駒王学園の生徒らは、貴重な高校生活の修学旅行であるから無事に観光を楽しみたい所ではある。

「あのう、先生、俺達は?」

「とりあえずグレモリー眷属とシトリー眷属は、このまま旅行を楽しんでおけ。何かあったら呼ぶんでな、お前らガキにとっちゃ貴重な修学旅行だろうに?俺達大人が出来るだけ何とかするから、今は今で京都を楽しんでおけ」

「そうよ、リアスちゃんの眷属ちゃん達もソーナちゃんの眷属ちゃん達も。今は今で京都を楽しんでいってね☆」

「そうだ。お前達はお前達なりに楽しんでおけ、この先については俺達が何とかする」

そう俺は言ったが、匙達シトリー眷属と祐斗達グレモリー眷属も納得できない顔をしていた。何かあったら連絡するとアザゼルに言った後、俺達が泊まっている旅館に戻ってきた。アグニ達は、俺達が帰ってくるのを待っていたらしいのでその場で報告した。

「やはり『禍の団』が関わってるのか、奴らは許せんな」

「そうね、でも今の私達は表舞台にはまだ出られないわ」

ルシファーが言う通り確かにな。今は男の状態だが、元に戻せる事も可能だしルシファー自身が願えば男から女になるようにはしてある。今は無理だ、オーフィスもまだかもな。アグニだったら出れるかもしれないが、ドラゴンの波動で分かるかもしれない。ここはいつものメンツでやる事にした。

恋姫チームと大江戸チームは、擬態でアクセサリーにしている。ISチームもいつでも出れるようにしてあるし、ISスーツ無しで装着可能でエネルギーはそのままだから安心。表は旅行をしていて、裏では御大将を探すという任務を皆に伝えた。 
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