ガンダムビルドファイターズ ~orbit~
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いちば模型店ガンプラバトル大会ver艦隊戦
開催!いちば模型店 ガンプラバトル大会ver艦隊戦! 前編
前書き
どーもどーも。最近ガンプラを買うどころか部活用品を買うお金すらも無く、バイトでも始めようかなと考えている心はいつも自由です。
Orbitも時々詰むこともあり、外伝の方でも詰むこともあり、おかげで息抜きで新しいのを書こうかなとすらも思っていますね。(まあまだ書かないけど)
ともかく!久し振りの更新、ぜひ読んでください!
「……ついに来たわ…」
「おお…俺の機体のデビュー戦だ…」
「…サクラの思惑通りにはさせない…」
「久し振りの大会だなぁ…」
「あんたは何呑気に言ってんだ?それとヒメラギ、お前のことはあんまり期待してねぇから気を抜けよ」
「酷ぇなオメー!? 」
いちば模型店の店内で、アマネ、ヒメラギ、アキザワ、ハルカゼ、俺がバトル装置の前に立っている。
「今大会はトーナメント戦じゃ!皆、健闘を祈るぞ! 」
オオーーー!!
「なお!天之川学園のチームにはコーチ……ハルカゼ トウイが混じっておる!そこで天之川学園だけにルールを追加する! 」
「「「「「えっ? 」」」」」
「ハルカゼ トウイは……バトル終了十分前まで攻撃禁止じゃ! 」
「えーーーー!!!?イチヨウさん!それじゃあ僕は何も出来ないじゃないですか!? 」
「安心せい。相手にダメージを与えなければいい話じゃ」
「そんな~…」
俺達だけにルールを追加され、実質四人だけで戦うことになった。初っぱなからピンチじゃねえかよ。
「ここで一応基本ルールを説明する!艦隊戦は五人一組の内一人は戦艦を操縦!制限時間は二十五分!なおMAを使うものは、三人で一機のMAを操作するように!勝利条件は相手の機体を全滅させるか、戦艦を撃破するかの二つじゃ!だがしかし!戦艦から半径五十メートル以内からしか攻撃は出来ぬので注意するのじゃ!よいか!? 」
オオーーーーーー!!!
「それでは…バトル開始じゃ! 」
『GUNPLA BATTLE combat mode』
『Startup』
『Model Damage level Set to C』
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle 』
『Dispersal』
『Field 8 dessert』
フィールドは、砂漠だ。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「カグラ レイ!アルケオニスガンダム!やるぞ! 」
アルケオニスガンダムがフィールドに出ると、そこはよく見る砂漠だった。
「他の奴は……」
周りを見ると、そこには騎士ウイングガンダム、ウイングガンダムリベロ、そしてヒメラギの機体であろうものがいた。
ガンダムヘビーアームズ(EW)をベースに、ユニコーンシールド+ビームガトリングを両腕に。バックパックにはフォビドゥンガンダムの物をベースに、更にその背部と下部にはデビルガンダムのガンダムヘッドを小型化し、より蛇に近くしたスネークアームを計四本装備していている。全体のカラーは青緑色に黒色のトリコロールになっている。
「どーよ俺のガンプラは!? 」
「初心者にしては上出来じゃないかしら? 」
「まあ悪くないかな」
「ちなみに機体名とかはなんだ?まあどうせネーミングセンスは最悪なんだろうがよ」
「だろっ!?……ってカグラ!勝手に最悪って決めんなよ! 」
「じゃあ言ってみろよ」
まあ期待してねえけど。
「聞いて驚くな!名付けて……ガンダムヘビーアームズウォビドゥンガンダムだ! 」
「「「「……………………」」」」
ヒメラギが自信満々に言うと、暫しの沈黙が起きた。……ダセェとかそういうレベルじゃねぇ。コイツベースガンプラの名前を繋げただけだろ?なんでガンダムって二回言ってんだよ?
「……ヒメラギ。それはよした方がいいよ。代わりに俺達が考えるよ」
「そうね……じゃあヴァサルティスガンダムってのはどう? 」
「カッケェからそれ採用するわ! 」
ヒメラギの機体名はヴァサルティスガンダムとなったが、ヒメラギはネーミングセンスは最悪と確信した瞬間だった。
「てかフォーメーションとかは皆どうしてんの?僕は残り十分前になんないと攻撃出来ないし、基本的に皆に任せるけど」
「わかりました。では部長」
「わかった」
どうやら戦艦はくじ引きらしく、引いたのはアークエンジェルだったらしい。アキザワは眼鏡をつり上げると、キランとした光が見えたような気がした。
「カグラは最前線、ハルカゼさんは中盤、アマネとヒメラギは後衛でいこう。作戦は俺が伝えるから、それまで臨機応変に対応するように」
「「「「了解! 」」」」
スザクモードに変形し、相手がいるであろう方向へと向かった。その後ろにウイングガンダムリベロが、更に後ろにヴァサルティスガンダムと騎士ウイングガンダムがアークエンジェルのゴッドフリート付近に立ち、後についてきた。
「………見つけた」
相手はザク、ギャン、ドム、グフ、ゲルググに、タブデという戦艦だ。
それぞれ装備はそのままだが、カラーリングを全機赤に統一し、一つ一つ丁寧な作り込みがされているのが一目でわかった。
「けど、こちとら専属のビルダーが作った機体だ。ひけはとらねえ! 」
バスターライフル改で敵軍に攻撃すると、散開してザクとギャンとゲルググがこちらに向かってマシンガンやミサイル、ビームライフルで攻撃してきた。
攻撃が俺に直撃する前に、ウイングガンダムリベロがツインバスターライフルで相手の攻撃をかき消していった。
「ダメージを与えなければいいって言ってたからね。これぐらいしか出来ないのか~」
「邪魔すんなよ。あれぐらい避けれたっつの」
「アハハハハ」
MS形態に変形し、敵陣の中へと突っ込む。その最中にザクとギャンとゲルググがビームサーベルとビームナギナタとヒートホークで攻撃してきたが、バスターライフル改のビームサーベルで全て受けきる。反撃でザクとギャンとゲルググをバスターライフル改のビームサーベルで横一線に斬り払って撃破した。
「流石……」
スザクモードに変形し、相手のタブデへと向かっていく。ドム、グフがバズーカやガトリングで攻撃してくるもかわしきり、バスターライフル改で二機を攻撃して消し飛ばし、そのままタブデへと最大出力で攻撃する。タブデは中央に大きな穴を作り、そこから一気に爆散していった。
『BATTLE ENDED』
ーーー--
「……弱かったな…」
「当然よ。いくら作り込んでいても私の方が上よ」
「へいへいそうかよ」
「にしても独断専行だったなカグラ~。まあ楽でいいけどよ」
「予想以上の実力だね」
「あーもう寄ってくんな!鬱陶しい! 」
ヒメラギとアキザワが俺の背中を交互に叩いてきた。そうしていると、ハルカゼが俺の前に立ってきた。
「ふむ……流石っ…とは言ったけど、あんまり無茶しないようにね」
「わかってるっつの」
「だといいんだけどね」
「まあそんなことよりも、次の対戦相手の所に行こうぜ!ハルカゼコーチが参戦していいのかも聞かなきゃいけねーんだしさ」
「そうね。さっさと行くわよ」
ーーー--
二回戦の相手もハルカゼの参戦を認め、一回戦と同じように勝利した。そして三回戦目が開始され、フィールドは宇宙だった。
「相手はジェガン部隊ね。スタークジェガンにジェガンd型。ジェガンBタイプにジェガンコンロイ。それとジェガンスナイパーカスタム」
「ここまで統一するなんて、どんだけジェガンが好きなんだろーな? 」
「一つの機体に拘りを持つことはいいことだと思うけど」
「そうだね~」
「関係ねぇよ。このまま勝たせてもらうだけだ」
スザクモードに変形し、一、二回戦と同じように敵軍に突っ込んでいった。
「全くもう………元気いいなぁ」
ウイングガンダムリベロも変形して、俺の後についてきた。俺はジェガン部隊に向けてバスターライフル改で攻撃すると、ジェガン部隊は二手に別れて回避した。ジェガンd型とジェガンbタイプとジェガンコンロイが俺を囲むように、ビームライフルで攻撃しながら飛び回っている。
「くっ! 」
MS形態に変形してバスターライフル改の照準を合わせようとすると、死角からの攻撃によりシールドで防がなければいけず攻めあぐねている。
「チョロチョロと動き回りやがって……! 」
防戦一方になり、その間にジェガンスナイパーカスタムとスタークジェガンが戦艦の方へと向かっていってた。そちらに一瞬気を取られると、背後からビームライフルの攻撃が向かってきていた。
「!? 」
「アブソーブシールド! 」
ウイングガンダムリベロがシールドでビームを吸収し、そのままジェガンbタイプに向かってシールドタックルをくらわせた。
「レイ君。一人で突っ込むと今みたいにやられるよ」
「……うるせえよ。あんぐらいの攻撃なんて余裕でかわせるっつうの」
「はぁ……やれやれ」
ウイングガンダムリベロがジェガンbタイプに向けてシールドタックルをしたことで包囲網が解かれ、さっきよりも数倍楽になり、バスターライフル改の照準を合わせて攻撃する。
攻撃はジェガンコンロイに直撃し、ジェガンd型はミサイルランチャーやハンドグレネードで攻撃してきたが、俺はマシンキャノンと頭部バルカン砲で迎撃し、バスターライフル改にビームサーベルを発生させて接近する。
その時、ヒメラギからの通信が入ってきた。
「思ったよりもマジィことになった!どっちか援護に来てくれないか!? 」
「!? 」
俺は動きを止めて、ヒメラギ達の方を見るとジェガンスナイパーカスタムとスタークジェガンがアークエンジェルに向けて攻撃しており、スタークジェガンのミサイル等の攻撃は撃ち落とせても、ジェガンスナイパーカスタムの遠距離狙撃までは防げずにいた。
「くっ………! 」
動きを止めてると、ジェガンd型がビームライフルで攻撃してきていたが、咄嗟に反応してシールドで防いだ。
「僕が行く!それまで持ちこたえるように! 」
ウイングガンダムリベロがネオバード形態に変形し、すぐさまアークエンジェルの方へと向かっていった。
俺はそれを見送っているとジェガンd型がビームライフルで攻撃してきたが、回避しつつバスターライフル改のビームサーベルでジェガンd型を撃破する。ジェガンbタイプは後ろからビームサーベルを降り下ろしてきたが、すぐに回避しそのままジェガンbタイプに回し蹴りを入れた。
「早く片付けさせてもらうぞ」
バスターライフル改で蹴り飛ばしたジェガンbタイプを撃ち抜き、スザクモードに変形して相手の戦艦に向かっていく。
「コイツさえ倒せれば……」
敵機の戦艦、ラー・カイラムに近づくと、連装メガ粒子砲や艦首ミサイルランチャー、対空機銃銃座で迎撃してきた。俺は機体を旋回しながら回避し、ラー・カイラムの上へと上昇する。
「こっからなら! 」
機体をMS形態に変形し、バスターライフル改の照準をラー・カイラムのブリッジに合わせ引き金を引く。
バスターライフル改の砲撃はラー・カイラムを撃ち抜き、同時にバトル終了のアナウンスが鳴った。
ーーー--
「あ、危ねぇ~……サンキューなハルカゼコーチ」
「いえいえ。まあ弾切れには気を付けるようにね。初心者だからまだ難しいと思うけど」
「カグラもお疲れ」
「ん、ああ」
「にしても猪突猛進ねあんた。あうやくやられるところだったじゃない」
「うるせえな。結果オーライだ」
ハルカゼがジッと俺の事を見てるような気がし、ハルカゼの方を見るとどうやら気のせいだったらしい。
「………………」
ーーー--
「さて!では午前の部はこれまでじゃ!皆のもの!きちんと飯を食べてくるんじゃぞ?腹は減っては戦はできぬと言うしのぅ!ハッハッハッ!では解散! 」
「はっ?これ午前で終わんねぇの? 」
「やべっ!昼飯持ってきてねー! 」
「俺は持ってきたけど? 」
「私も」
アキザワとアマネが弁当が入ってあるだろう包みを手に持って見せてきた。アマネに関してどうよ?って顔をしてきたので、カウンターの鉛筆をアマネに向けて投擲した。
「痛っ~!これで三回目よ! 」
「ならそのどうよ?って顔をしたのは何でなんだよ?喧嘩売ってんのかお前? 」
こちとら空腹もあり苛ついてんだよ。
「何よ!?どうせ用意してないと思ってあんた達二人の分も作ってきてあげたのよ!? 」
「「なんだと!!? 」」
あ、あのアマネが俺達の分も作ってきた!?いやあのって言っても、まだそんなにアマネのことを知ってねえけど。
「おいカグラ。ちょっと俺のほっぺをつねってくれ」
「ちょうどいいな。俺も頼む」
俺とヒメラギが二人同時に頬をつねると、確かに痛かった。すごく痛かった。
「これは夢ではないよな? 」
「こんなに痛いのに夢の訳ないだろ!?てかカグラテメェ!力入れすぎなんだよ! 」
「さぁて。これどうしようかしら? 」
アマネが三つの弁当箱を取りだし見せてきた。…………奪い取ろうかな?
「くれアマネ!いやくださいアマネ様! 」
ヒメラギがすかさず土下座をして頼んだ。コイツ屈するの早すぎだろ。さすがのアマネもたじろいたぞ。
「んで、カグラ君はどうするのかしら? 」
「……ちっ!………ださぃ」
「ん?聞こえないわね? 」
「………ください! 」
「仕方ないわね~。ほら」
アマネから弁当箱を受け取り、すぐに開封して食べ始める。
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