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『援助交際と美人局』

作者:零那
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『存在価値』



養父からレイプを受けた少女は、何もかもがどうでも良くなったんだろう。

『守るものなんかもう何も無い』

そう、私によく言っていた。

大事に大事に慕ってた人すらも失ったみたいだ。

『一緒に逝く筈だった』らしい。

一緒に逝けなかったこと、悔やんで悔やんでならないと...

また自殺を試みたけど失敗に終わった。

そんな時、今迄とは違う悪事に手を染めることになった。
メンバーは、3~8年上の男女。

此の人達は、街で絡まれていた少女を助けた人達。
だから、少女も最初は無視する事が出来なかった。

それに、優しくしてくれた。
大事なものを総て失った少女にとって、其の優しさは救いだったのかもしれない。

『まだ生きててもいいのかな』

単純だけど、そんな僅かな優しさにもすがってしまうほど少女は弱っていた。


 
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