八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第五十話 商店街その七
「そのお店の売りだよ」
「十割、いいわね」
「美沙さん十割派なんだ」
「お蕎麦はどれでも好きだけれど」
それでもというのだ。
「一番好きなのは十割よ」
「そうなんだ」
「その十割なのね、余計に楽しみよ」
「それでざるそばだね」
「それにするわ」
「あとそのお店鴨そばとか山かけそばも評判なんだ」
勿論おうどんもだ、おうどんだと肉うどんやきつねうどんがj評判だ。
「そっちも美味しいよ」
「鴨そばもなの」
「鶏もあるけれど本物の鴨そばもあるよ」
「鴨を実際に使ってるのね」
「うん、鶏そばもあるけれど」
その他にだ。
「鴨そばもあるんだ」
「本物ね」
「よく鴨なんばっていっても」
「鶏肉なのよね」
「そうだよね、けれどね」
「そのお店ではなのね」
「そう、鴨もあるんだ」
「それは凄いわね」
「鶏よりも高めだけれど」
お金の方はだ。
「こっちもいいよ」
「そうよね、鴨そばもね」
美沙さんは目をきらきらとさせて言った。
「私好きなのよ」
「美味しいから」
「そう、美味しくてね」
しかもとだ、美沙さんは僕にこうも話した。
「カロリーも少ないのよ」
「意外とそうらしいね」
「脂っこい感じだけれど」
「実はカロリーが少なくて」
「その脂肪も食べた人の脂肪を燃やす脂肪だから」
「いいんだよね」
「そうよ、これ羊もよ」
ここでこの動物の名前も出た。
「ジンギスカン鍋のね」
「羊にも使う」
「そう、羊の脂肪もね」
「食べると脂肪を燃やしてくれるんだね」
「しかもカロリーも少ないのよ」
「羊のお肉も」
「ラムもマトンもね」
どちらでもというのだ、マトンは大人の羊のお肉でラムは子羊の肉だ。匂いはラムの方がしない。あの独特の匂いが。
「そうなのよ」
「じゃあ食べるのなら」
「羊の方がね」
「太らないんだね」
「そうよ」
「ダイエットにもいいんだね」
「それで鴨もなのよ」
この鳥もというのだ。
「ダイエットにもいいのよ」
「そうなんだね」
「しかも鶏より高いけれど」
「うん、実は結構安いのよね」
「牛肉と比べたらね」
「そうなのよ、だからね」
「普通に食べられるね」
僕も言った。
「後はね」
「後はっていうと」
「鴨も最近はブロイラー程じゃないけれど増えてるから」
「ああ、家畜化してて」
「ほら、家鴨農法あるでしょ」
「定着したよね、あれも」
「鴨に田畑の虫を食べてもらって」
農薬ではなく鴨を使う、合理的な農法だ。
「それでよね」
「収穫が終わったら」
「そう、食べるのよ」
「そうした農法でも使われてるから」
「最近はね」
「家鴨も多いから」
「増えてるから」
こう僕に話してくれた。
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