IS〜もしもの世界
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27話
「ふっ!せいっ!」
「っとと。ーはっ!」
バシン!バシン!
8月、誰もいない剣道場で俺と織斑先生の稽古、と言うか試合をしていた。
あの臨海学校の後こんな感じで休みの日や放課後などはこうして先生と試合や、訓練機の許可が下りている時は
模擬戦をしていた。
先生が何故こんなに付き合ってくれているかというと、
「枢木、剣道場に来い」
「はあ、帰ってきて速攻ですか・・・」
(これは臨海学校に帰ってきた時の放課後である)
ー剣道場ー
「・・・山田先生?何故ここに?てか一夏達よ、何故お前らもいるんだ」
「え、ええっとですね。それはあんまり織斑先生の試合とかをあまり見ませんので、なかなか興味深くてですね・・・!」
「いやあ俺は千冬n「バシン!」・・・織斑先生の試合姿も楽しみだけど泰人の剣もどんなのか気になってな」
「泰人の剣術、如何程のものか」と箒。
「ただ付いてきただけですわ」とセシリア。
「セシリアに同じく」とシャル。
「先生と泰人の闘いに興味が湧いた」とラウラ。
鈴は・・・何も言わねぇ。だけど興味深そうにこちらを見ていた。・・・怖い。
それぞれ代表候補生としても興味がある、的な感じだろうと理解しておく。
「枢木。渡すぞ」
「あ、はい。って竹刀だけ?防具は?しかも俺だけ鞘までついてるし」
「お前の戦闘スタイルも居合抜きだろう。それに防具がない方がより実践的だからな」
と言っていても竹刀の先にはスポンジで巻かれているのでそれほど痛くないようになっていた。あくまで「普通なら」だが。
「一本勝負だ。いくぞ!」
「了解です」
まあ身体強化は使わなくていいか。それにsy「本気を出さないてもいいのか?」ゾクッ!なんだ?まさか先生殺す気で来る気か?
といろいろてを抜こうと考えていたが、先生に見破られ少し怒らせてしまったらしい。とか考えていると3m離れていたにもかかわらず、いきなり目の前に現れた。上段からの一撃、俺は鞘から一気に抜き防ぐ。
「っ!重い・・・!」
「ほらほらどうした!お前はこんなものじゃないだろう!」
「くっ!ってて!手が壊れちまうなぁ。しゃーない、「写輪眼」」
写輪眼を解放し先生の次に打ち込む軌道を腕の動き、目線などから予測。そこにカウンターのように竹刀を滑り込ませる。
「!っく!急に動きが変わったがそんな剣じゃ私は捉えれんぞっ!」
さすが元世界最強。流石に、目頼りの剣じゃ先生に一本打ち込む事は難しそうだった。
「流石に「剣だけ」じゃキツイかな!って事で先生、卑怯ですが組ませて貰うっ!」
剣を 鞘に収め組手に持ち込む。さっきまでの打ち合いを想像してたのか驚く先生。だが遅い。腰を低くしそのまま足払い。先生の真下にそのまま移動した俺は背負い投げを決める。そして腰に差していた剣を抜き、倒れていた先生の前に突きつける。
「ぐっ!」
「はい、一本」
「すいません先生。でも「実践的な死合い」だからどんな形でもいいですよね?」
と、先生に殺気を放つ。
「・・・くくっ!いいだろう。お前の「勝ち」だ」
ふう、疲れた。1試合でこんな疲れるんじゃヤバイなぁ。能力使ってもいいけど、あまりに魔改造(自覚している)してたら絶対怪しまれるしなぁ。
と考え事をしつつ部屋に帰ろうとする俺をむんずと、誰かが肩を掴んで止めていた。
まあ織斑先生しか居ないんだけど。
「まて」
「え?もう試合終わったんじゃ?」
「ふふ。あんなに充てられたらまた闘志が湧いてきてな。もちろん「殺る」だろう?」
「あ、いやアレは威嚇といいますか。いやそんな木刀構えないでくださいよ。それになんか「やる」の言い方少しおかしくありませんでした?いやいや「いくぞ」って言われても、ってうわああああああ!」
もちろん、練習(という名の何か)を夜までしてました。
「・・・どうした枢木?」
「はっ!」
そうだそうだ。なぜこうなったかと言うと、普通に気に入られた?からだと思う。多分。
「ほら、構えろ」
「あ、はい」
と少し遅めの夏休み、広い体育館で俺と織斑先生はバシンバシンと竹刀で打ち合っていた。
「よしボテチのコンソメ、しょうゆ、しお、青のり、バター・・・こんなもんか」
そろそろ部屋の菓子も切れかけだったので補充しようと駅前のデパートへ足を運んでいた。あいにく一夏は居なかったが
別に気にせずに来ていた。
そして他にも買い足すものを思い出したのであれこれ移動していたら昼を過ぎていた。特に昼飯は減っていなかったのでそのまま寮へ帰宅しようと足を運んでいたのだが、
「結構買ったなぁ、なにか甘いものが食いたいな・・・あの店に行くか」
と@クルーズと書かれた店に入る。確か鈴とかセシリアがうまい店だと言っていたのだが、やはり人気でどこも人で溢れていた。そして持ち帰りでコーヒーとケーキを頼む・・ん?
「〜ケーキと〜コーヒーですね?少々お待ち・・・を?」
「えーっとシャルロット?なんで執事姿でここにいるんだ?」
「わあああああ!泰人⁉︎あ、あのあのあのね?こ、これには深い事情があって!」
と慌てていたシャルだが、話を聞くといきなりバイトをしてくれとここの店長から頼まれたらしい。その経緯はよくわからないが取り敢えず頷いて俺の注文を通して貰う。そして執事姿のシャルロットを写メる。
「いや〜まさかシャルロットにこんな趣味があるとは、意外だなぁ「カシャッカシャッ」」
「いやいやないよ!ていうか撮らないで!恥ずかしいから!」
「それに取るならラウラを撮った方がいいよ!」
「・・・お前ら本当になにしてんだ」
と呆れつつラウラを探すと・・・簡単に見つかった。ちょうど男性客三人の注文を取っている・・・?いやアレはほとんど脅してるようにしか見えねぇ・・・
だがラウラの圧倒的な可愛さに男性客から異様な熱気が感じられた。なんか「もっと罵ってくれぇ!」とか「見下ろしてくださぃぃぃぃ!」とか。流石に店員はみんな無視してたが。
そんなこんなで俺の注文が届き、さあ帰宅しようとすると、ドアを蹴破る勢いで流れ込んできた男が三人、怒声を浴びせてきた。
「お前ら動くんじゃねぇ!」
どうやら銀行強盗らしい。覆面に銃、一人はハンドガンで一人はポンプアクションのショットガン、最後にサブマシンガンを持っていた。
俺の転生前の時代だったら違和感はなかったのだがこの時代では、どこかから「・・・古・・・」と声をあげていた。
てかそんなことより家へ帰らないとせっかく買ったやつが溶けるんだよな。
はよこいつらいなくなんねーかなぁ。とか考えてたらラウラとシャルからチャネルがはいってきた。
「この三人を制圧する。私は手前、シャルロットは奥、泰人はー」
「あーなら俺が全員やるわ。フォローよろしく」
「・・・わかった」
「ok」
とラウラとシャルが賛成したので行こうとしたら、ラウラがあいつらを引きつけてやるようだ。そっちの方が楽なので背後へ回っておく。そして万華鏡写輪眼を展開。
「いってええええぇ⁉︎な、なにしやがっー」
どうやらコップの氷を指で弾き三人に当てたようだ。その隙を逃さず、まず銃を弾き一人一人CQCで気絶させていく。それでボスらしい、体格のいい男がポケットに手を突っ込み予備のハンドガンをこちらに向けてくる。
「こっ、こんなガキ共にイイィ!」
「うるせえ「黙れ」」
「ごがっ!」
俺に標準されたが、時止めで懐まで動き、そのまま銃を弾き、背負い投げ。
「よし終わり」
「全制圧完了」
「だね」
と言いったが、周りの人々はまだよくわからないらしく何度も俺たちをみていた。
と急にシャルが慌てたのだがどうやら俺には関係ないので気にしないでおく。
そしてみんなが助かったことを騒いでいる時に、気絶していたと思っていたリーダーが腰にc4爆弾を持って立ち上がった。
「警察に捕まってムショにいくならこのままー「ボキッ!」」
「あ?「時止め」ほいっと」
「うぎゃぁぁぁぁ!手があ!手があ!」
「あらあら、すまんね、はい。」
「「ボキッ」うぎゃぁぁぁぁ!痛えええええ!な、なんなんだよ!」
「まだ喋るなら首の骨も折ってやろうか?」
「ひいいいいい!」
周りからはいきなり男の前に少年が現れてなにやら骨が折れる音を聞いたみたいだが、犯人が顔面崩壊しながら泣いてたので誰も触れてはこなかった。顔面蒼白だが。
「あーもうすっかり夕方だねー」
「だな。にしてもお前ら、今日は何してたんだ?」
「シャルロットと買い物をしていたのだ」
「でもさ、ラウラって自分のものでも私に任せるって言うんだよ。ダメだよ。女の子なんだから」
「そんなこと言ってると老けるぞ」
「ふ、老けないよっ」
とまあ、何故か俺もバイトを手伝わされ、結局ケーキは食えなかった。・・・まあ店長さんに帰り、たくさんくれたから良いんだが。
「に、しても泰人ってお菓子好きだね?」
「ん?まあうまいものは好きだな」
「まさかあんなにケーキ貰って喜んでる表情は初めて見たよ」
「そうか?まあうまいものをくれてしかも好物だからな」
「私からも泰人は大変喜んでいたぞ」
とシャルたちにクスクス笑われた。なんでだ?
「おれがそんなにお菓子食うの、変か?」
「いやいや!全然そんなことないよ!いやかわいいなぁって」
「いやかわいいって言われてもな・・・ん、あそこにクレープ屋があるな。寄ってくか?」
「そうだね。ふふふ」
「うむ」
とぞろぞろ買いに行く俺たち。そんな感じで今年の夏休みを異様に早く感じつつも、ブラブラと遊んでいた。
後書き
シャルロットさん今回活躍する場を作れなかった。反省(*´﹃`*)‧º·˚スヤァ
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