ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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体育館裏のホーリー
ディオドラの不信感×テレビ撮影
ディオドラ・アスタロトが帰った後、俺達も家に帰ったがアザゼルにあとで人間界本家に来い、と言っといたので夜に来るだろうな。俺は、情報収集を纏めようとしたらメールが入っていた。宛名は次元の狭間本家にいるアスモデウスで、次のゲームであるグレモリー対アスタロトには警戒するようにと書いてあった。
中身は俺が思った通りとなっていたが、今はリビングにて情報収集と報告書を作成してたらシーグヴァイラが来たので俺は招いた。
「どうした?シーグヴァイラ」
「この前のゲームの時に見てしまったのです。ディオドラが『蛇を飲んで急激にパワーアップした事か?』どうしてそれを?」
「アスモデウスから聞いたのさ。レーティングゲームを見てると怪しい行動をしてたディオドラがいたから、調査してみるととオーフィスの蛇を飲んだ事や『禍の団』と繋がってる事だとな。一応オーフィスに聞いたら、あの蛇は『禍の団』に置いてきた蛇何だとよ。だがそれを飲んだ事で、俺らの網に引っ掛かったという訳さ」
俺はそう言うと怒り出していたが、俺が仙術と癒しの波動により抑えてもらった。落ち着いたのか紅茶を一口飲んでいたが、シーグヴァイラは泣き出して俺の胸の中で泣いていた。相当悔しかったとの事だろうが、俺が敵討ちをすると言うと無言で頷いてから地下室に行ったシーグヴァイラ。この事に関してまだ秘密だが、アザゼルには話してもいい案件だろうと思ったら丁度来たアザゼル。
「一ちゃん遅くなってすまん。顧問の他に仕事があってな『もしかしてディオドラがオーフェイスの蛇を飲んだ事か?』何故それを知っているんだ?」
「呼んだのは俺だ、それについても既に諜報からの報告書が上がっていたのでね。一見するとディオドラが圧倒的だったが、奴だけゲーム中盤戦から異常な程の力が出た事で俺が独自に調べたのさ」
「なるほどな、と言うか一ちゃんには諜報員が居ても可笑しく無いぐらいの情報収集をしているからなのか。確かに奴の眷属悪魔はサポートするだけで、『王』自ら孤軍奮闘・一騎当千を見せた。ウィザードタイプである奴でも、リアスを越える魔力のパワーで追い詰めた。俺達やサーゼクスに若手悪魔達全員が訝しげにしていたが、やはりそういう絡繰りがあった訳か」
「そういう事だ。シーグヴァイラの眷属らは、皆勇敢で優秀で追い詰めていたから一見隠し球でも持っていたのでは?と思わせるような芝居をしたのだろう。アザゼルや俺達は、事前に仕入れていたディオドラの実力を見ても怪しいパワーアップだった。あそこまで強い悪魔では無いのであれば、禁止アイテムを使ったかドーピングと言ったのを使ったんだと思う。それより次のゲームは警戒しろ。『禍の団』がゲームを乗っ取るかもしれないからな」
「それも諜報員からの報せか?俺も同じ事を思っていたし、ゲームは序盤、中盤が戦術合戦となる。終盤からは、直接対決と言う強迫観念がどこかであるからだろうが、各勢力の上は新鮮な試合ばかりで楽しんでいるようだったぜ。『王』同士が自ら前に出て戦う悪魔は余りいないようだからな」
『その時は俺を使ってくれるか相棒?』
『ああ。インチキをした悪魔には鉄槌を下すのが、俺らの仕事だからな。前回は斬首だったが、今回は赤龍帝の鎧を纏って滅多打ちでもするかドライグ?』
『それはいい。インチキ野郎には持って来いの相手でもあるが、俺としては歴代の中で一番楽しいと思っている』
『肉体を持てた歴代何ていねえだろうよ、魂を分身として神器に置いておく事でドライグが現世に出ている間でも神器は使えるんだからな』
パソコンにディオドラの不審な行動について色々と話し合った結果、この事はまだ秘密だと言ってからドライグと念話をしていた。歴代の中で一番話をするが、会話が楽しい何て今までなかったんだとよ。ドライグ=道具ではなく存在だと認識している。
ゲーム時にティアを連れて行く事になったが、流石にトレミーは入れないからだ。自分のゲームならゲートを開けられる。しばらく酒を飲んでいたら俺達黒神眷属が、冥界のテレビ出演になる事になったと聞いた。その後サーゼクスに通信を入れた。
『どうしたんだね。こんな時間に・・・・おやそこにはアザゼルじゃないか』
「例のグラシャラボラス家次期当主の不審死とディオドラ・アスタロトについて何だが」
『どうしてその事を一誠君が知っているんだい?もしや繋がったのか。悪魔は未だ問題を抱えるばかりか』
「この情報は、俺とアザゼルしか知らないから安心しろ。確証もあるが、最も調べてくれたのは俺の眷属で諜報が得意な者や情報収集とかな。それよりアザゼルの身内がまた婚約したと言うのは本当か?」
「うおーい!いきなりそれかよ、ただでさえテンション低いのにさ。どいつもこいつも焦りやがって、俺に黙って裏で他勢力の女とよろしくやっていた何てな」
「それ手伝ったの俺だぞ。俺は仲介役でもあるからな、お前に黙って婚約させといた。あとはお前だけだなアザゼル」
『ははは、今のは傑作だな。アザゼルも身を固めたらどうだい』
「まさか一ちゃんが裏でやっていたとは。だが俺は趣味に生きる男だ。女なんていくらでもいる」
アザゼルを弄るのもこれぐらいにして俺は情報をサーゼクスに送った、ゲーム時に俺はVIPルームで見に行くつもりだ。連れて行くのはヴァーリチームとティア、恐らく残りのアイツらも来ると思って、次元の狭間本家の地下に牢屋を用意した。とっ捕まえてそのまま次元の狭間本家に転移させる。その前に冥界のテレビ番組に出るのか、面倒だがアザゼルとサーゼクスの頼みだからしょうがない。
「一誠、次のゲームは五日後なのか?」
「おうそうだ。ディオドラの奴が怪しさ一杯なのでね、ついでにシーグヴァイラの敵討ちには持って来いだ」
「やはりですか・・・・私やルフェイも魔力に関していきなり上がりましたからね」
「魔法使いでも魔力が底上げの状態だったので、私も何か隠し球か違法なアイテムでも使ったのでしょうか?」
そう言いながら、俺達は冥界にある人生ゲームをしていた。アザゼルが帰った後、シーグヴァイラは泣き疲れたのかすぐに寝てしまった。この時間に起きていたヴァーリチームが揃ってリビングにいたので、せっかくだから冥界で流行っているゲームをする事となった。駒を進めながら、ヴァーリが言うから答えるとやはりだと思っていたらしい。
「にしても、悪魔式人生ゲームは人間界と変わらないようですね。違いはランクでしょうか」
「人間界だと平社員から社長になるらしいが、冥界では下級から魔王だからな。人間界も冥界も簡単に出世は出来んが、俺らは出来るだろうが今はゆっくりと過ごすさ。オーフィスの蛇はどれくらい置いて来たのかね~?」
「オーフィス曰くそれを使ったとしても、今の俺達なら簡単に殲滅させてしまうからだと言っていた。ま、こちらには始祖神と呼ばれた一誠がいるからな」
そう言いながら俺達は駒を進めさせると途中からイリナが帰ってきたので、途中参加したのだった。人間界本家付近には何も無いが、駒王町から離れた付近にある教会に用事を済ませてきたからだ。俺達人間が悪魔人生を疑似体験できるのも、転生天使になったイリナだからなのか複雑怪奇で楽しめそう何だとよ。
「それでイリナ、姫島家にいるアーシアの様子はどうだった?」
「教会からの帰りに寄らせてもらったけど、特に不安な様子ではなかったわ。寧ろ今の生活が楽しいと言っていたわよ」
「何故イリナに聞くのですか?」
「一応イリナにはお役目を命じておいたのさ。表では教会トリオとしてグレモリー眷属の助っ人や御使いとしての仕事をする者だが、裏では俺達黒神眷属の協力者となっている。ここに住む事が決定後、ミカエルに頼んだら即効了承してくれたからな。もちろんソーナやシーグヴァイラは、表では各眷属の『王』としてだが裏では俺達の協力者として動くように仕込んだ」
「なるほど~。つまりグレモリー眷属に異変があった場合には、すぐにこちらに伝わるようにしたと言う事か。それにソーナとシーグヴァイラも同様ですか、まあこの家に住む条件としてでしょうね。そして極秘事項を知っている者なら、必然的にこちらの協力者となった訳ですか」
「そういう事だ。次元の狭間本家にいるアスモデウスも情報収集が得意であるが、現地と情報だけでは違うからな。前四大魔王と元神が生きている事と真龍と龍神が一緒に住んでいるは秘密だが、グレモリー眷属に何らかの危機があるとすぐゼロに伝わる。そんでサポートであるルフェイやレイヴェルに伝わる」
「次のゲーム、怪しさ一杯だと聞いた私はすぐにアーシアに何かあったらすぐに伝えるようにしたの。それと『兵士』がいないから助っ人として、私も一緒にいる事となったからね」
「それとテレビ番組での取材があるが、イリナは人間界本家にいてくれ。今回はグレモリー眷属のみとなっている。俺達も別室で取材を受ける事となったが、何でも若手悪魔特番の番外編だそうだ」
「ではその時には俺達ヴァーリチームも行った方がいいな。それと各チームの代表者を来させた方がいいかもしれんぞ」
そう言いながら人生ゲームをやっていて、駒を進めたヴァーリだったがその考えは俺もそう思っていた。アーシアに関してだが、あちらもテレビ出演で相当驚いていた様子だった。朱乃から聞いたようだが、学校に通い始めてから桐生にバカ二人組である松田と元浜とクラスメイトとも仲良しになった。
朱乃の両親であるバラキエルと朱璃さんも、アーシアの事を実の娘だと思っているし日本での生活全てが新鮮で楽しい事ばかりだそうだと朱乃から聞いた。教会にいた頃より今の生活が楽しいし、ディオドラからの求婚は驚いたがすぐに断る気でいる。
テレビ収録の日、俺達は冥界に来ていた。護衛としてヴァーリチーム、恋姫・大江戸・IS各チームから愛紗&朱里と詠美と千冬だ。愛紗達はそれぞれの戦闘服で腰にはエクスカリバーを帯刀しているが、俺と千冬はスーツでネクタイをしている。千冬の場合は教師時代の時に着ていたので、IS待機形態として指輪をはめている。武器はハンドガンとナイフで、ナイフは擬態の能力で小型にしている。
詳細な事に関してはグレイフィアが直接人間界本家に来て伝わったのだが、連絡の方が早いのでは?と思ったがどうやらリアスには連絡だけで俺らには直接口で伝えてほしいとサーゼクスからの配慮だ。アザゼルから聞いたのは若手悪魔特番の番外編としか聞いてないので、詳細な事はグレイフィアが来ると知ったからである。
『やあグレイフィア、何でも俺ら黒神眷属に取材をしたいそうだと聞いている』
『こんばんは一誠様。簡単ですとそうですが、冥界のテレビ局からの出演オファーでございます。グレモリー眷属全員の出演オファーがありましたが、黒神眷属全員では無理だと思いますのでヴァーリチームと各チームの代表者でいいかと』
『まあそうだろうな。ヴァーリチームなら兎も角、黒神眷属は人数がとても多い事ぐらい知っているからな』
『詳細な事につきましては、こちらの企画書となっています。ご存じかと思いますが、若手悪魔レーティングゲームは冥界全土に放送されました。魔王の家族として有名だったお嬢様達は、この前のゲームで更に冥界で知名度が上がりました。最も黒神眷属とのゲームは、超短期決戦となった為グレモリー眷属より知名度が格段と上がりました』
『それに関しては知っているが、冥界で発売されている雑誌には「リアス・グレモリー姫特集!」より「創造神黒鐵様を中心とした黒神眷属特集!」と言う記事が掲載されたと聞いている。リアスが冥界で人気者だとは知っていたが、更に人気度が上がったのはリアスよりも俺らしいな』
『その通りでございますが、一誠様が気にされる事ではありません。あの時のゲームにより、駒王学園の女子制服の人気が高い事で近々発売されるとの事です。取材に関して受け答えするのは基本的に「王」であります一誠様ですから、余り緊張などはしないように』
との事だったが、特に朱里が緊張していつもの『はわわ軍師』として噛みそうな雰囲気を出していた。受け答えは俺だから、余り緊張するなと言ったが観客入りと言う事なので緊張した者達だった。ビルの地下へ魔法陣でジャンプすると待機していたスタッフによって迎え入れたが、いつもと格好が違うので呼び止められた。
「失礼ですが貴方は?ここに来るのは黒神眷属の皆さんのはずですが」
「そういえばこの格好では分からぬか。俺の名は兵藤一誠、黒神眷属の『王』だ。護衛としてヴァーリチームと各チームの代表者だ」
「これは大変失礼致しました。大人数で来ると思ってたので。さあ、こちらへどうぞ」
プロデューサーに連れられて、エレベーターを使って上層階へ。ビル内は人間界と変わらないが、色々と差違があるようだな。魔力で動く装置と小道具が、建物のあちこちに存在しているからだ。廊下のポスターにはリアスが微笑むポスターだったが、アイドルと余り変わらないようだな。その隣には第二の姿である黒鐵改の頭部ポスターが貼られていたので、俺らはとても驚いていた。
『一誠、冥界でも黒鐵改の事はとても有名なのか?』
『久々の念話と思えばそれか、正直言って俺も分からぬがグレイフィア曰く創造神黒鐵の第二の姿がとても人気何だとよ。黒鐵改を模したプラモや玩具が人気何だとよ』
『なるほど、確かに第一の大天使化よりも黒鐵改を召喚時の方が人気ありますものね』
そう考えているが、あのポスターとかの著作権などの管理はグレモリー家が今はしている。廊下へ進むと見知った奴らがいた、サイラオーグとリアスだった。俺を見るなり、こちらに来たリアスとサイラオーグ。
「一誠、貴方も来ていたのね。これからインタビュー収録なのかしら?」
「俺らの場合は、若手悪魔特番の番外編だと聞いている。サイラオーグもなのか?」
「ああそうだ。それよりそいつらが眷属の者か、随分と少ないようだが」
「黒神眷属を舐めるなよ?実力的にはお前達若手悪魔より格上だし、護衛はヴァーリチームと各チームの代表者だけで充分なのでね」
リアスの後ろには朱乃達がいて、サイラオーグの後ろにいる金髪ポニーテールの者が『女王』か?。グレモリー家の次期当主とバアル家次期当主が同時にいるというのも、なかなか無い光景なのかもしれない。リアス達は駒王学園の制服であったが、サイラオーグは貴族服を肩へ羽織っているからかワイルドな様子は変わらずのようだ。一切隙が無くとも、こちらは隙見せ放題であるが臨戦態勢でもある。
「そんで?リアスとサイラオーグは終わらせたのか?」
「俺とリアスはこれからさ。俺達とは別のスタジオだろうが、試合を見させてもらったが恐らく公式非公式だと超最速記録だったようだな。グレモリーとシトリーが共闘をしても、圧倒的な力を保有していたな。だがリアスと俺は新人丸出しだったが、兵藤一誠は隙が一切無いから流石は年長者と言っていい程の試合だ」
「俺はファーストアタッカーしかしてねえよ。パワーがどんなに強大でも型にハマれば負ける事だろうが、こちらはハマったとしても負ける事は無い。相手は一瞬の隙を狙って全力で来たとしてもだ、神器は未知なる部分が多いから何が起こるかに関しては流石の俺でも分からんよ。だがゲームは相性も大事であるし、火力重視と戦術重視でもいいが俺は理屈無しのパワー勝負をお前としてみたいね」
「なるほど、俺とのゲームを見てそう言える訳か。確かに俺はあの時のゲームは本気では無いが、黒神眷属とのゲーム時にはぜひ本気で挑ませてもらおうか」
俺が宣戦布告して、それに乗ったサイラオーグだったいくら若手ナンバー1だとしても俺らとの戦いに期待しておくとしよう。二人共も、これからインタビューがあると言ってたので別れたが、俺達は一度楽屋に通されたが荷物は無いのでそのまま待機。何故か知らんが、アザゼルもここに来て他番組に出演しているそうだ。
テレビ画面を見ると丁度リアス達のインタビューがやっていたが、ほとんどはリアスが答えていた。シトリーと共闘してどうだったか?とか黒神眷属の強さとは?それ俺達が答えるもんじゃねえのかと思った。
俺達の番になった。スタジオの中に入るとスタッフが準備中だったが、こちらに近づいて来る者がいた。局アナさんか。
「お初にお目にかかります。冥界第一放送の局アナをしてる者です」
「初めまして、黒神眷属の『王』兵藤一誠です。後ろにいるのは一部の眷属として、俺の護衛です」
「早速ですが、番組の打ち合わせを・・・・」
握手して番組の打ち合わせをした、俺はこの手には慣れているから緊張はしてなかった。スタジオには観客用の椅子も大量に用意させられていた、主に質問は俺に向けるからな。
ところで気になったのは、黒神眷属が座る席の隣に幅広いスペースがあった。何も置かれていないが、その隣に司会者である局アナの席があったので俺としてはまさか?と思ったがそれが現実となった。
「それと兵藤様に一つお願いがございます。人間体もよろしいのですが、冥界の者らにとっては創造神様の御姿がよろしいと思いましてそこのスペースを用意させました」
「やはりか・・・・それはプロビューサーかディレクターからの要望ですかな?」
「まあそれもそうですが、冥界にいる子供に特に人気がありまして。上半身だけで構いませんが、よろしいでしょうか?それと眷属にもいくつかインタビューさせて頂きますが、ヴァーリさんと関羽さんと徳河さんと織斑さんが各チームの代表者と聞いています。黒鐵様にインタビューしてもらいますが、四人にも質問がそこそこあります。人気上昇中でありますし、未知なる技術によって作られた剣魂とISについて聞かれると思います」
「剣魂システムについては、私が詳しいしISについては千冬さんが詳しいから得意分野かと」
「ま、私はIS学園で教師をやっていたから詳細は省かせてもらいますぞ?」
グレモリー眷属だと祐斗と朱乃が、人気上昇中で女性ファンと男性ファンが増えているんだとよ。イケメンと美女だから、人気が出ても可笑しく無いだろう。それと何やら別スタジオでもう一件収録があるらしいが、俺とヴァーリだと言う。
因縁だったはずが、仲間として共存という道になったから赤龍帝と白龍皇が並んだ形でインタビューがあると言う。ついでにドライグとアルビオンは、小型ドラゴンとして出演するとの事。
「では先に赤龍帝と白龍皇での収録を先に済ませましょうか。ヴァーリ、俺と一緒に来てくれ」
「そのようだが、赤と白が揃っての出演など歴代でも聞いた事無いからな。それに黒鐵改となった一誠は、体力温存した方がよさそうだ」
と言う事で俺とヴァーリは先に別スタジオで収録を行ったが、収録の時にアザゼルも一緒だったから俺らと一緒なのか。俺らは禁手化した鎧姿で出演してから、収録が終わるまで俺達が何故共存まで行った経緯を話してアザゼルが証人のように言う。
別スタジオで収録が終わってから、やっと黒神眷属での収録が始まる所だった。俺らは飲み物を飲んで、少々休憩してから本番となったので黒鐵改を召喚スペースにて上半身まで影から出て来た状態となって隣にヴァーリ達がいる状態となった。
「あー、とても疲れた」
「しょうがないですよ。私達なら兎も角、黒鐵改を召喚してから長時間となりましたからね。私の回復魔法で疲労を取ってやりましょう」
「お疲れ一誠。俺も緊張したが、やはり黒鐵改は冥界のお茶の間でもとても人気があったんだな」
「私は主に剣魂についてだったけど、詳細な部分までは話さない方が身の為だと思ったわ」
「そこに関してはISも同じだぞ?詠美。剣魂よりもISはオーバーテクノロジーの塊だからな、だが人間のみが纏う事が出来るし女性のみだという欠陥ぐらいだろう」
俺はルフェイに回復魔法を当てている間、番組は終始我が質問に答えたが今後の活動についてと各チームに答えて頂く質問コーナーがあった。愛紗と朱里は主に聖剣エクスカリバーでのバトルスタイル、詠美には剣魂について、千冬にはISに関してだった。眷属全員の画像データをスタジオに設置された大型スクリーンに出された時には、カッコいいや可愛いや綺麗が多かった。
観客席に座る客は既に知っているが、やはり映像と本物では違うようで本物の黒鐵改を見た悪魔達は歓喜していたな。黒神眷属だと聞かされたとしても、本物の黒鐵改を召喚して質問に答える我だったしヴァーリや詠美と千冬がインタビューを受けると黄色い歓声だった。
我に対しては老若男女問わずして『黒鐵様』だし、子供も最近発売された黒鐵改を模した人形や玩具を持っていた。最早リアスや魔王よりも人気度は高いと感じた我、収録終盤となったので観客の子供からお願いを聞いた我はすぐに承諾して願いを叶えた。
『では最後に子供達から黒鐵様にお願いがあるそうですよ?』
『我にお願いか、何かな?』
『あのね、くろがねさまの全身を見せてほしいのと。くろがねさまのかたやてのひらにのせてほしいの』
『なるほど、その願い叶えようではないか。我は創造神ではあるが、人間だろうが悪魔だろうが関係ない。子供の願いを叶えるのも、神の仕事だと思っている』
そんで黒鐵改を上半身までだったのを全身を見せた後、観客の子供達が一斉にこちらに我を囲んでいたので優しく手から肩に乗せて、掌にも乗せた映像も急遽収録してから記念撮影をしたのだった。
観客の親達は感謝で一杯だったが、記念写真は決して売買するなと言っといた。それが神との約束としてでもあるし、子供一人一人にサイン色紙を黒鐵改サイズで書いてから子供の家族宛てにと、宅配便にて後日送る事になった。
「にしてもよ一ちゃん。ファンサービスとしては、相変わらず何だな」
「アザゼル、来ていたのか。冥界中天界中の子供達には特に人気だと聞いたのでね、これくらいのサービスは朝飯前だ」
「本来であれば平伏するぐらいの威圧感を放つはずが、それを一切放っていなかったからな。今回は創造神黒鐵としてではなく、黒神眷属『王』として来た訳か」
「子供の願いを叶えるのも神の仕事だからだ、これが放送された後にはとんでもない事になるだろうな。本物の黒鐵改が目の前にいて、更に観客として来ていた子供達が直に触れて映像や写真として残った」
「俺も思うよ。一ちゃんは良い仕事をした事や願いを叶えるのもな、そういやここにフェニックス家の次男が番組持ち何だとよ。俺は帰るが一緒に帰るか?」
ルフェイからの回復魔法により、まだマシにとなったので俺達とアザゼルは人間界本家まで魔法陣でジャンプした。そして後日、テレビ局から撮影した黒神眷属特集と二天龍に関しての映像が届いた。中身を確認して納得する事だったので、冥界テレビ局はいい仕事をしたなと思って映像を残した。
二天龍に関してはまず赤龍帝と白龍皇が握手している所から始まり、共存する経緯まで話してから黒神眷属入りを果たしたとお茶の間に流れた。
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