DRAGON QUEST Ⅵ-2
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プロローグ
下の世界のライフコッドの山道にターニアはいた。
二年前にデスタムーアが倒され、魔物の姿はもう見当たらない。
ターニアが山の空気を吸っていると、レイドック城の兵士が訪ねてきた。
「ターニアさんですね?」
「はい」
「驚かないで聞いてください。レック王子が行方不明になりました」
「えっ、レック兄ちゃんが!?」
「それで、心当たりを探してるのですが……。こちらには来られてませんか?」
「それはわかりませんが、私は会っていません」
その時、茂みから物音がした。
「誰!?」
茂みからスライムが飛び出してくる。
「ま、魔物!?」
スライムはターニアに目掛けて襲いかかってきた。
「きゃあ!」
攻撃を食らってダメージを受けるターニア。
「は!」
兵士がスライムを斬りつけて倒した。
「魔王はレック兄ちゃんが倒したはず。どうして魔物が」
「恐らく、新たな魔王が誕生したのではないかと」
「じゃあ、レック兄ちゃんはその魔王を退治しに?」
「その旅で不幸に巻き込まれた? いやいや、王子様に限ってそんな!」
それより──と、兵士は続ける。「ターニアさん、村で傷の手当をしましょう」
ターニアと兵士は村へ移動し、ターニアは傷の手当をした。
「兵士さん、私ちょっと村長さんの家へ行ってきます」
ターニアはそう言って、村長の家へ移動した。
「村長さん」
「おお、ターニアか。どうした?」
「レック兄ちゃんが行方不明になったらしいの。私、お兄ちゃんを探す旅に出たい。それに、最近また魔物も出るようになったみたいだし、その魔物退治も兼ねて……」
「だが女の一人歩きは危険だ」
「それなら、レイドック城から来た兵士さんがいるわ。とりあえず、レイドック城まで行ってくる」
「そうか。君のことだ。止めたところで行くんだろう? 行ってきなさい」
「ありがとう」
ターニアは村長の家を出た。
こうして、ターニアの旅は始まりを迎えた。
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