KZM 詩&短編集
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Honeyworks×SAO二次
アイのシナリオfeat.雷斗 紗奈 輝流
前書き
HoneyWorks×SAO二次短編第2弾!
原曲は『アイのシナリオ』です。
原曲と小説の立ち位置紹介(All Characters From漆黒純白written by RIGHT@)
陰原雷斗/ライト→赤髪&金髪の少年
華之美紗奈/サナ→少女
一望輝流/シャイナ→白髪&黒髪の少年
原曲と違うところや想像で補完したところがありますが、一応短編の形で読みやすいようにしました。
では、原曲とセットでお楽しみください。
ライトside
いつも通り、俺はサナの家に行くために道を歩いていた。
「今日もサナはいるかなぁ……」
サナはつい最近、親を亡くして使用人と一緒に住んでいる。だから、俺はサナが気持ちを整理出来るように少しの間会わないでいた。
曲がり角を曲がってサナの住むちょっとした豪邸が見えた。しかし、今日はその門の前にサナと……見知らぬ男が。
俺は近づいて木陰から会話を盗み聞きすることにした。
「あなたがサナお嬢様ですか……お会い出来て光栄です」
「は、はぁ……」
「私はシャイナ……と申します。今後はこの家に住み、婚約者として過ごさせてもらいます」
な、なんだって……!? サナの……婚約者!?
「は、はい。よろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
シャイナと呼ばれる男がサナに何かこっそり話した。それを聞いたサナは家の中へと入っていった。
俺は木陰で呆然としていた。サナに婚約者が出来たことに俺はどうしても納得出来なかった。
「人の会話を盗み聞きするとはいい度胸だな」
「!?」
横を見ると、シャイナが俺を見下ろしていた。
「お前……何者だ?」
「ライト……サナとは友達だよ」
「そうか……平民風情がサナお嬢様に近づくなど私は許さない。ここには二度と近づくな。もし近づけばお前の命はないと思え」
「くっ……」
「分かったら早くサナお嬢様の家の前から立ち去れ」
力のない俺には、その男の言葉を聞き入れるしかなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シャイナがサナの家に住みはじめてからだいたい2ヶ月が立った。俺はどうしても素直に言葉を聞き入れられず、時々こっそりとサナの家に行っていた。
今日も、木を登ってサナの家の2階、サナの部屋の窓まで来ていた。
コンコン
窓を軽く叩く。
ガチャ
「ライト君?」
「そう、俺だよ」
「今日も来てくれたのね……!」
「まぁな。ホントは毎日会いたいけど、さすがに毎日会うとバレるからな」
「ごめんね……なかなか話せなくて……」
「いいんだ……俺はサナが幸せならそれでいいんだ」
「そう…………」
一瞬だけ、サナが悲しそうな表情を見せた。が、すぐに表情を戻す。
「ねぇ、今日はどんな話をしてくれるの?」
「そうだなぁ……今日は森に行ったときの話をしようかな」
「じゃあ、どーぞ!」
「うん。確か3日前だったかな……一人で森に行ったんだよ。料理に使う薬味がちょうどなくてさ、店にもなくて困ったから自分で取りに行ったんだ。
で、森に行ったはいいけど道に迷ってさ……やっとの思いで着いた先は見たことのない湖だったんだよ。そこに、何がいたと思う?」
「……なんだろう?」
「そこにはな、何故かでっかい蟹がいてさ……追っかけられたんで薬味取るのも忘れて逃げちゃったよ」
「うわぁ……大変だったね。で、結局薬味はどうしたの?」
「また取りに行ったよ」
「タフだね、ライト君」
「まぁ、それが取り柄みたいなもんだからな」
もっと話したいこともあるけど、コンパクトにまとめないとあっという間に過ぎてしまう。
「ふふ……」
楽しい会話に花が咲いた。しかし、その花は直ぐに散ることになる。
コンコン
サナのいる部屋の扉越しに聞こえるノック。
「サナお嬢様、私です。シャイナです」
「…………」
やべぇ、あいつ来た……
「……」
そして、サナの顔が曇る。
「どうした……サナ?」
「いや、何でもない……」
そして、再びシャイナがノックする。
「お嬢様、誰かいらっしゃるのですか?」
「…………いいえ、独り言です」
サナが悲しそうな顔で言う。サナは……いったいどんな生活をしているのだろう。
「サナ……俺、帰るわ」
「うん、またね」
俺はちょっぴり嘘をついた。帰らずに、サナとシャイナを少し見てみることにした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一度帰る素振りを見せるために木から降りたあと、俺は再び木の上に登って窓越しにサナとシャイナを見た。もちろん、こっそりとだ。
「どんなんだろう…………」
サナとシャイナが立って会話している。
「……独り言で何を話していたんですか?」
シャイナが優しそうな声で話しかける。
「何でもありません」
「もう一度聞きますよ、部屋で何を誰と話していたんですか?」
「…………」
「答えてください」
サナが少し泣きそうな顔になる。
「……答えないのですか? 私は知ってるんですけどね」
「……!?」
「あのライトとか言う少年がこっそりと来たんでしょう? 平民風情が来やがって……」
「彼を悪く言わないで……!」
サナ……そのセリフは……! それを今言うと……!
「そうですか……やはりさっき会話していたのは彼ですか」
「ええ、そうよ。それが何か?」
バシッ!
「!?」
シャイナの平手打ちがサナを襲い、サナは倒れた。
「痛い……!」
サナが痛みで泣き出した。女の子に手をあげるなんて……!
「あいつとは会うなと言っただろう!」
……これが本性か……! あいつ!!
俺の心は怒りに燃えていた。サナを泣かせたことが許せない。こいつはきっと独占欲の塊だ。こんなやつにサナを渡したくはない。
「次はないからな。覚えておけよ」
シャイナがサナにそう吐き捨てると、俺に気づいていたのだろうか、俺の方を向く。俺はそれに対して精一杯の気迫でにらみ返す。
こんなやつにサナを任せてたまるか!
この思いが……俺にある決心をさせた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
第3者side
時間は夜……月光に照らされた町の中を走る一人の少年は、町でもかなり目立つちょっとした豪邸へと歩みを進める。
――誰かにバレたら終わりだ……見つからないようにしなきゃ
少年は、豪邸の中を少し覗き見る。3人ほどガードマンが雇われたのだろうか……うろついていた。
「ちっ……こりゃヤバイな」
少年は悪態をつく。少女の部屋までの道のりを知っているが、そこに行くためのルートにガードマンがいる。
しかし、ここまで来て作戦を実行しないのは骨折り損のくたびれ儲け、少年はこっそりと移動していった。
一方、少女の寝ている寝室。何かあったのだろうか、眠り始めてそんなに経っていないようだ。
「ん…………」
ベッドでもそもそと動く少女。それとは別に……怪しい影が一つ。
ガラガラ
突然窓とカーテンが開き、月光が部屋に入り込む。
「…………? だれ……?」
「俺だよ」
「ら、ライト君!?」
「しっ、静かに」
少女が寝ぼけ眼を開けると……目の前の窓に、月光に照らされた少年が窓枠の上に乗っていた。
「月夜に照らされた、漆黒の勇者登場……ってね」
「どうしたの? こんな時間に」
「俺の宝物を奪い返しに来たよ」
「えっ……?」
いまいち事情を飲み込めてないサナに、ライトは手を差し伸べる。
「…………」
サナの視線は、差し伸べられた手とライトの顔を交互に見ていた。
一方、ライトは……差し伸べた手を一度解き、サナの顔をゆっくり包む。
「……ずっと一緒だよ。俺が守るから」
「……!」
「ここを出て、俺と一緒にどこか遠いところに行こう。あいつと過ごすより……俺と一緒にいようよ」
「……うん」
サナがゆっくりと首を縦に振った。
「よし、行こうか」
ライトは、サナが上着を羽織るのを見届けると、そのまま窓からサナを抱えて出る。
「サナ、けっこう軽いんだな」
「最近あんまり食べさせてもらえなくて……」
「そうか……でも、大丈夫。俺はサナを幸せに出来るから」
「そう思ったから……私はライト君についていくんだよ」
ライトは木から降りると、サナの手を引いてサナの家を脱出し、そのまま夜の町を駆けていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「はぁ……はぁ……」
サナの息が荒くなってきた。元々走りにくい格好である上に、かなり長い時間走っている。
「大丈夫か、サナ?」
「う、うん……」
「だいぶ疲れてるな……」
ライトは周りをキョロキョロ見渡す。
「あそこなら……」
「でも……あそこは……」
「あそこの教会なら、俺の知り合いもいるし、地下部屋知ってるし、かくまってくれるだろ」
「ライト君……」
「心配すんな。俺ってけっこう顔広いんだぜ?」
ライトは、サナの手を引いて教会まで行った。
教会にはまだ明かりが付いていた。
ライトはそれを確認すると、教会の横手に回り、地面に付いた鍵を開ける。
「よし……」
「こんなところに地下部屋への通路が……?」
「今日はここで寝泊まりしよう。ここ使うことは日中に言ってあるから大丈夫」
ライトはサナと共に地下部屋へと降りていく。
「……うう」
「眠いのか……?」
「うん」
「寝てるときに起こしちゃったもんな……」
「……うん」
地下部屋まで降りたその瞬間……
フラッ
サナの体が揺らいだ。
「サナ!?」
「……すぅ……すぅ……」
「寝ちゃったのか……」
サナを抱きかかえたライトは、サナを寝かせると、そのまま眠りについた。
そして、夜が明け……サナの家では……
「くっ……!!」
シャイナが、もぬけの殻となったベッドを見て歯ぎしりさせていた。
「ガードマン! 早くサナお嬢様を探せ!!」
ガードマンへと指示を出し、自身も捜索に出た。が……
誰にも見つけることは出来なかった。
「くそっ……いつか必ずお前らを不幸にしてやるからな!!」
町に、叫びが響いた。その胸には、赤い雫型の宝石が輝いていた。
そして、時間は流れる……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
時間は現代……休み時間、校内の草むらで休む二人。
「うーん……疲れたね」
「そうだね、輝流くん」
華之美紗奈と一望輝流。二人が休んでいた。
「なんか……昔こうやってここで休んだ気がするんだ」
「毎日ここにいる気がするんだけどね……」
「僕たち、運命だと思うんだ」
「え~! 何それ~!」
笑いあう二人。しかし、そんな二人以内誰かが忍び寄る。
「そこ、立ち入り禁止区域だろ」
「あっ……ごめん……」
注意した人物……陰原雷斗に向けて謝る輝流。
――見せつけてくれんじゃねーの。俺に対しての侮辱かよ……ずっと紗奈の側にいたのに、いきなり取られてこれか。イラつくぜ……
「いっつもそこ入ってるの見るけどさ……そこ立ち入り禁止区域だし、止めときなよ」
雷斗は不機嫌な気持ちを抑えながら、注意をする。
「行こ、輝流くん」
「そうだな、紗奈」
二人が手を繋いで歩いていく。
「くっ……」
雷斗はどうしても、苛立ちを押さえられなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
雷斗は、3時間目が終わったあと……教室でボーッとしていた。
「あーあ……あいつら今日もか」
端から見たら立派な嫉妬だ。それもそうだ。元々雷斗と紗奈は幼馴染み。ずっと互いの成長を見てきたのだ。嫉妬しないわけがない。
そんな雷斗の耳に……クラスの女子からの噂話が聞こえてきた。
「そう言えば……隣のクラスの一望くんってさ、すごい二面性があるらしいね」
「それ私も知ってる~! 確か紗奈ちゃんと付き合ってるらしいけどさ、何かお遊びらしいね」
「私も聞いたことあるよ。放課後の教室で紗奈ちゃんとの関係はお遊びだって言ってたの聞いたことある」
雷斗はすぐさま教室を飛び出した。
――あいつ……! ふざけんなよ!!
校内を走った雷斗は、階段を降り、1階についた時に輝流を見つけた。
「おい輝流!!」
「……何かな、陰原くん」
頭に血が登っていた雷斗はすぐさま輝流に詰め寄って話をし出した。
一方、紗奈は廊下を歩いていた。
――輝流くんどこかな……
どうやら輝流を探していたようだ。そして、階段近くで立っている輝流と雷斗を見つける。
「……あれは……雷斗くん?」
何かを話した後、胸ぐらを掴んで突き飛ばした。
「!」
紗奈はすぐにそっちへ向かう。
「輝流くん!」
「「紗奈……」」
「暴力振るうなんてサイテーよ! 雷斗くん!」
「…………」
雷斗は静かに目を閉じていた。
――知らないって……残酷だな
「輝流くん大丈夫?」
「う、うん……」
「よかった……」
「君はいつも大胆だね」
「……?」
「いや、何でもない。さ、行こうか」
輝流は立ち上がると紗奈と共に何処かへ行ってしまった。
「ちっ……ミスったぜ……」
――紗奈に悪い印象与えちまったよ……
壁に拳を打ち付けて悔しがる雷斗だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして放課後……
――忘れ物しちゃったなぁ……早く取って帰らないと
紗奈は忘れ物を取りに教室へと向かっていた。
「えーと……」
教室に着くなり忘れ物を探す紗奈。すぐに見つけ、教室を出た。
そして、隣の教室……つまり輝流と雷斗のクラスを見る。
「あれは……」
輝流がいた。首にかけた赤い雫型の宝石がついたペンダントを持ちながら、友達と共に話していた。しかし、その瞳が何かおかしい。態度もどこか変だ。
紗奈は気になってこっそりと覗いてみた。
「そういや輝流、お前彼女とどうなんだよ?」
「彼女? あんなのお遊びだっつーの。お前マジにしてたのか?」
「おー……さすが輝流。二面性が酷いねぇ」
「笑って言う言葉かそれ。お、そうだ。マジ……と言えばさ、この前紗奈に『好き』って言ったらさ、あいつまマジな顔で『私も』って言ってやんの。マジざまぁみろってやつっすわ」
「ああいう可愛い子が絶望したときの顔ってサイコーだよなぁ」
「それな」
この会話を聞いていた紗奈。涙が出そうになる。
――じゃあ……今までのことは全部お遊びだったっていうの……?
悲しかった。自分の真剣な気持ちを、裏切られたのだ。
紗奈は走り出した。そして、あのとき、輝流と雷斗がどんな会話をしていたのか分かった。雷斗が元々理由なしに暴力を振るう人間ではないことから容易に想像がついた。
▼▼▼▼▼
雷斗が輝流に詰め寄ってした会話はこうだ。
「お前……紗奈と付き合ってたよな」
「うん、付き合ってるよ」
「お遊びって……本当なのか……?」
その言葉に、輝流の表情が少し変わる。
「何のことかな?」
突然、雷斗が輝流の胸ぐらを掴んだ。
「とぼけるな! お前の噂話、さっきクラスの女子がしてたぞ。
あの女子たちは家遠いから友達と会話しづらくて放課後に残ってる奴らだ。なのに、ここ2ヶ月、つまりお前が紗奈と付き合い出してから放課後残ることが少なくなってたことを俺は知ってる。あいつらに聞いたからな。何で残らなくなったのかを。
だから女子たちの言葉は本当だ。お前がお遊びで紗奈と付き合ってるっていうその言葉は!」
その言葉を突きつけると……
「ははは……さすがだね、名探偵雷斗くん。人望に関しては学年で一番あるからね。
そうだよ。俺は紗奈とお遊びで付き合ってるんだ」
「騙してたのか! 今後彼女に近づくな!」
「騙される方が悪いんだろ? それにさ、ああいう可愛い子が絶望したときの顔ってサイコーなんだよね」
「くっ……!」
――こいつ……根から腐ってやがる!!
「ふざけんなよ!」
そう言って雷斗は輝流を突き飛ばした。
▲▲▲▲▲
さすがに会話の内容までは分からなかったが、紗奈は簡単に推測した。雷斗は自分のために輝流に詰め寄ったのだと。
――そんなことも分からないなんて……私ホントバカだ……!
紗奈は……自分の真剣な気持ちを弄ばれたことと、雷斗の行動の真相に気づけなかったことが悲しくて涙をボロボロとこぼしていた。
廊下を泣きながら走っていく。
もう、考えたくなかった。何も考えたくなかったのだ。何を信じたらいいのか分からなくなっていたから。
しかし、自分のことに気を取られていた紗奈は防火扉の段差につまずいてしまう。
「あっ……!」
突然のことで反応出来なかった。そのまま、紗奈の体が倒れて……
いかなかった。
「大丈夫か?」
誰かが腕で支えてくれていた。
「ら、雷斗くん……!」
雷斗がたまたま通りかかった際に支えてくれたのだ。
「ケガはない……?」
「うう……」
雷斗は、紗奈が泣いていたことに気づいた。
「ごめん……」
「え?」
「本当のこと、知ってたんだね……輝流くんのこと」
「……知っちゃったのか」
「うん……ヒドイこと言ってごめんね……サイテーなのは私の方だよ……!」
涙が止まらない。今、紗奈は自分を責めているのだ。
そんな紗奈に……手が差し伸べられる。
「ずっと守るって、約束しただろ」
雷斗からの言葉。思いもよらない言葉に、ビックリする紗奈。
「何それー」
「……って俺には似合わない言葉だよな」
「ううん、とってもかっこよく見えるよ」
「ありがと。じゃ、先に涙拭いちゃいなよ」
「うん」
紗奈がハンカチで涙を拭く。
拭き終わったのを確認すると、雷斗は紗奈の手を取る。
「じゃあ、行こうぜ」
「行くって、どこへ?」
その言葉を待ってたと言わんばかりに、ニヤリとする雷斗。
「お前を弄んだやつを見返してやろーぜ」
そして、輝流のいる教室の前に来た雷斗と紗奈。
「……来たか」
「よう、輝流」
「俺に何か様でも?」
雷斗は、紗奈の頭に手を置く。
「……」
紗奈の顔が少し紅に染まる。
「こいつは俺が貰うから」
「えっ? 何言って……」
「今決めた」
その言葉に、輝流は少し意外そうな顔をした後、表情を戻し、呟いた。
「待ちくたびれたよ」
「あ?」
「真実を知られるのって案外難しいんだよ、名探偵雷斗くん」
「そうだな……じゃ、紗奈は今日から俺の彼女ってことで」
「もうお遊びは済んだし、どこへと行きなよ」
「そうするさ。行こうぜ、紗奈」
「うん」
雷斗と紗奈は、手を繋いで帰っていった。
二人の未来にはどんな困難が待ち受けているのだろう。それは分からないが……きっと、この二人なら乗り越えられる。
二人を信じて、物語を書くのはここで止めて……続きは二人に任せることとしよう……
アイのシナリオ.feat 雷斗 紗奈 輝流……The End
後書き
どうでした? 第2弾は。
やはり、多少の差違が出てくるんですが、それでもかなり沿っています。原曲聞いた&見た後にこれを見てもらうもよし、逆もよしです。
そして、RIGHT@さん、キャラを貸してくださり……ありがとうございました。全くもって生かせてませんが……俺なりに頑張りました!
では、『アイのシナリオfeat.雷斗 紗奈 輝流』終わりです!!
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