IS〜もしもの世界
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21話
6月の最終週に入り、てか入るまでがいろいろあった気がするが、多分、気のせいなので無視するが、学園は学年別トーナメント一色になる。
そしてまさに、第一回戦が始まろうとしている。だから俺たち3人は更衣室にいるのだが、きっととなりの更衣室はすごいことになってそうで考えたくもない。
「しかしすっごいなこりゃ」
「まあな。そりゃなぁ」
「でも泰人。トーナメントは一人で出るんだろ?千冬姉に勝てるくらいだから心配ないだろうけどさ」
「んーまあな。だりぃけど負けたら先生から地獄へ招待だからやるっきゃないんだけどな」
「それはそれだが一夏たちと当たっても全力でしようぜ」
「結局やる気あるんじゃねえか。もちろん全力で行かせてもらうがな」
そういい対戦表を待つ俺たちだが対戦表はバラバラだった。しかも決勝は3組のサドンデスになっていた。
「今年は僕たちのおかげで数が揃わなかったんだね」
「ん〜俺の方は一夏らいないな。ラッキーラッキー。」
「じゃあ決勝で!」
と各々かく場所へ散らばっていった。
ー決勝前ー
「ーふう。まあこれで決勝進出だな。さてと、一夏らは?」
「・・・お!泰人ちゃんと上がってきたのか!」
「私もいるぞ」
決勝では俺、一夏ペア、ラウラ・箒ペアが、進出していた。
正直、ペアに対抗するために新しい武器を作ったのだが身体強化と電光石火だけで終わったのでまだ使ってなかった。でもここでは使うことになりそうだ。
「では、決勝戦を行いますー」
「お、そろそろいくか」
と一夏らも返事をしフィールドに出て行く。
「では始めます。3・2・1・・・・」
「さあて、いっちょやるか!」
そして俺はもう一つの刀を出現させ二刀を抜く。一つは高周波ブレードだが、もう一つ、新しい武器は「破天」まさに天を切り裂かんとするような感じの剣を創った。実際出来なくもないので扱いに困るがこいつらなら加減は必要ないと思い作った。
同じ高周波ブレードだが、こっちは真っ赤な刀身をしていて俺の使っていた剣と双対の関係を持っているような剣だった。
そして試合が始まったが、ラウラは俺には来ないまま一夏らに向かっていた。一夏らも俺とは後でするようなので無視、唯一箒が来たのだが訓練機なので俺は破天を鞘に戻す。
「悪いが今回は勝たせてもらう。枢木殿!」
「ああ、いいぜ。来いよ!」
「っ!はあっ!」
短い呼吸とともに鋭い一撃が俺の頭を狙うが、残念ここは空中なのですっと後ろへ回る。
「くっ!」
そのまま横薙ぎをするがー
「遅え!」
俺はそのまま抜刀、納刀と身体強化を活かし光速の抜刀をしながら箒のシールドを削り取る。
「っぐあっ!」
くらいつつも俺に一撃くらわせようと、切りつけるが、流石にエネルギーがなくなってきたのか距離を離そうとスラスターで下がろうとする。が、
「詰みだ。我式一型。電光石火!」
箒をも超えるスピードで俺は箒に必殺の一撃を打ち込む。そのままなす術もなく箒はISが解けて、悔しそうに膝をついていた。
「よしっと、少し時間食っちまったが、向こうはどうだ?」
10分くらいやっていたのだがーと向こうを見るとラウラが一人でもというより一夏たちを押しているのでやはり軍人との差はでかいと感じていた。
そして一夏たちも反撃とこれで決める気なのか、零落白夜を発動していた。
「おお!あいつらコンビネーションいいな」
シャルルが牽制し、一夏が特攻、そしてラウラの攻撃に対しシャルルが武器で一夏に攻撃できないよううまくやっている。ってこれシャルルが一夏に合わせてるんだな。
そして一夏が決める!と、思いきや零落白夜のエネルギーが切れてしまった。
そして一夏は地面に叩き落とされる。
流石に負けるか。と思いきや一夏がシャルルの銃を拾いラウラに撃っていた。
そしてシャルルが初めて見せてきた武器、盾に隠してあった最強の武器、リボルバーと杭が融合している、その名は
「灰色の鱗殻」(グレースケール)又の名を「盾殺し」
「うおおおお!」
初めてラウラが焦りと、緊張の声を上げる。
「あれはー、一夏たちの勝ちだな」
ラウラは弾を止めようとするものの、失敗、腹部に食らう。だがリボルバーなのでズガン!ズガン!と二、三発受け。箒たちと同じIS強制解除をする兆候が見えるがー
「あああああああああ!」
いきなり絶叫したかと思うと、ラウラの機体からいきなり電撃が放たれシャルルの体が吹き飛ばされる。
「シャルル!」
吹き飛ばされたシャルルを受け止めラウラ方へ向くと、
「なんだ?ー⁉︎あれは一夏の雪片弍型⁉︎」
と、言っている間に一夏に向かってラウラが攻撃していた。
「?何かがおかしい。あれは、織斑先生の戦い方じゃねえか!」
「ぐあっ!」
一夏がエネルギーがなくなったのか後ろへ引いた瞬間機体がなくなった。
だが一夏は生身のままラウラの方へ向かうので俺は時止めを使い一夏を離した。
「馬鹿野郎!死ぬぞ!」
「うるせえ、どけ!泰人!邪魔するならお前も!」
「落ち着けダァホ!」
「ぶっ!」
俺は怒りMAXな一夏をぶん殴った。
「落ち着いたか?それより、あれはなんなんだ?織斑先生じゃねえか。戦い方が」
「あれは、あれは千冬姉のものだ。千冬姉だけのものなんだよ。それを・・・くそっ」
「とにかくあいつを一発ぶったたかないと気が済まねえんだよ!」
「わかった。わかった。だがとりあえずラウラを正気に戻してからだ」
「それに一夏がエネルギー切れ起こしてるしな」
「ーなら僕がエネルギーをあげるよ」
「もう大丈夫なのかシャルル?」
「うん。泰人が電撃を消してくれたから早く立ち直れたよ」
「そっか。で?それ俺にもやり方教えてくれ。」
「え?これ僕の機体しか出来ないんだけど?」
「それができるんだな」
俺が自分のISに命令するとエネルギー譲渡可能の表示がでる。
「・・・なんでもできるんだね」
「へへっまあな。っと設定完了。一夏ほれ」
俺とシャルルはケーブルを伸ばし一夏の籠手に挿す。
「完了。リヴァイヴのエネルギー残量全部渡したよ」
「俺もギリまで渡したが、これで一夏の零落白夜を使えるくらいか。ほんと燃費悪いなそれ」
「充分さ」
「とりあえず俺は先行ってラウラのとこに行ってくる一夏は後から入ってくれ」
「いや俺も」
「んじゃお先〜」
瞬間移動を使い、俺はラウラの前に出る。
「⁉︎」
「よっ」
いきなり現れて動揺したみたいだがすぐに斬りつけてきた。だが本物をみていると欠伸が出るほど遅い。
「遅え。鈍いなあ。本物と同じデータだからって過信しすぎてるんじゃねえのか?ラウラ、お前自身がよ」
「ウがあッ!」
「よっと、こんなんに頼ってるからお前は弱いんだよ。まあ、俺も一歩手前だがな」
「特別に見せてやるよ」
と、俺は上空に上がる。そして体内で膨大な電力を生成。それらを上空に放ち一つにする。
「⁉︎」
「今さら来たって遅えよ。喰らえ。」
雷遁の応用。かつては大気の雷を操ったが俺は自分で作れるのでー
「雷鳴と共に、散れ」
右手を振りラウラに向かって龍のような雷が叩きつけられる。
もちろん威力はかなり控えめだが少なくともあと一撃で沈むくらいのダメージは食らわせたはず。後は一夏に任せて俺はシャルルの元にいく。
「ねえ、泰人」
「ん?」
「なんでラウラに止めを刺さなかったの?」
「それは俺より一夏がやった方がいいから」
「ふーん」
と少しジロリと見てきたが、すぐに
「そっか」
と、言い、前に向いた。
そして一夏の一撃が当たりそうな瞬間、ラウラも一夏と相打ちのような攻撃をしていた。
まさかそんな事をするとは思わなかったので、万華鏡写輪眼を解放そして、
「神威」
「?なに言ってるの?って目から血が!」
「ん?ああ大丈夫だ」.
といい、ラウラの剣の腹部分を削り取った。
そして一夏がラウラに一撃を食らわせ、勝負がついた。
さすがに万華鏡写輪眼を使った反動か俺は近くの段差に座る。
「やっぱり医務室に行った方がー」
「んーいや・・・」
「医務室はいいが、俺は先に帰ってるよ、シャルル、後は頼む( ・`ω・´)キリッ」
「いやいいけどーってダメだよ!そんなどや顔されても困るよ!ーって行っちゃった」
俺はゆっくりと自室にもどる。
正直疲れがドッと、押し寄せてきたのでさっさと風呂を浴びて寝ることにする。
「あー!疲れたー!」
ベッドに入った俺は深い深い眠りについた。
ー次の日ー
「ふぁああ・・・・」
昨日の疲れが大きかったのかまだ眠い。
そんなことを思いつつもクラスへ行き、SHRを待つのだが、
「今日は、はぁ、転校生を紹介します。もう知ってるかと思いますが」
「失礼します」
ん?この声って・・・
「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてよろしくお願いします」
と、シャルル。もといシャルロットが女の子だったことにクラスがざわ・・・ざわざわ・・・とする。そして昨日、大浴場が、男子は使えるようになっていた。らしい。あれ?まてよ。ってことはーシャルロットと一夏が混浴していた、だとっ⁉︎
それに気づいたみんなは大騒ぎになる。
そしてドアが蹴破られー
鈴が入ってきてー
と、同時にー
「一夏ぁっ!」
「死ね!!!!」
・・・一夏死んだな、可哀想に。グシャッと逝くんだろうなぁ。
と思いきやラウラがISを展開し鈴の衝撃砲を相殺し、一夏を助けていた。
一夏がお礼を言うが、
「あ、ありがとうラウーむぐっ⁉︎」
一夏はラウラにキスをされていた。一夏はなにが起きているか見当もついていないし、俺たち周りはあんぐりとしていた。
「お、お前は私の嫁にする!決定事項だ!異論は認めん!」
「・・・嫁?婿じゃなくて?」
「・・・そこで突っ込めるお前の度胸はほんと尊敬するわ」
そしてセシリアが一夏の頭をねらい、箒が刀で襲いかかり、最後にシャルロットが盾殺しを構え、天使の笑顔でぶっ放していた。
「ああ、今日も平和だなぁ」
「あああああああああ!泰人ぉぁぁぁぁぁぁ!助けてくれええええええ!」
一夏が俺に助けと断末魔の声をあげるが、
そんな言葉は耳に入らず、俺は静かに外の景色を眺めていた。
後書き
(`・ω・´)+ドヤァ
すいませんなんかおかしいので編集し直しました(汗)
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