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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章 誕生!最強ライダー編
  第4話『流転』

 
前書き
今回でひぐらしのなく頃に解編が終わります。 

 
入江は、同じく東京から派遣された二尉で有りながら裏切り行為を行った富竹ジロウと計画の最終調整を行い、日は進みいよいよ綿流しの祭の前日、古手梨花と思しき少女が死後48時間以上経過した状態で発見されたという情報が興宮警察署から発表された。無論、この情報はデマである。雛見沢部活メンバーの計画した『48時間計画』の内容はまず、古手梨花が死後2日経過した状態で発見されたというデマを流す。ここで運が良ければ撤退し、梨花は無事暮らして行ける。
「嘘よ!仮に古手梨花が死んで2日経っているなら、何故誰も雛見沢症候群を発症しないの!?まさか、私の研究は間違っていたの!?」
部活メンバーの予想通り鷹野は混乱している。しかし、
「三佐、これはきっと罠でございやすぜ。きっと、古手の嬢ちゃんは園崎家の旧拷問室跡に匿っているに違いないでしょう。」
東京の抱えている非正規部隊『山狗』の隊長の小此木が混乱する鷹野を征する。
「なら、どうすればいいのよ。」
「そうですね~、そうだ!明日は綿流しの日。なら手はありやすな。」
もはや、東京の主導権は小此木が握っていた。
そして翌日、村人が待ちに待った綿流しの日。開催の花火はいつもより大きな音をあげた。それもそのはず。実は花火の音に合わせて山狗が旧拷問室跡を爆薬で破壊していたからだ。しかし、
「そう来ると思って待っていた。食らえ、凪風流『桃撃』!」
煙の中から雅が現れ突入した山狗の脇腹と鳩尾を同時に攻撃し、他の隊員ごとはじき出しながら現れる。
「ここに古手梨花はいない!諦めろ!」
雅は諦めるように促すが、山狗の隊員は拳銃を向ける。
「これはヤバいな。」
【ATTACK RIDE-SPLIT-】
雅がカードをスキャンすると同時に山狗は7方向から銃を放つが、雅のスキャンしたカードは使用者が攻撃された時に分裂し、カウンター攻撃を放つスプリットのカードであった。当然、効果の判定中に食らった七発分に合わせ雅は8人に分身する。分身した雅はそのまま山狗に向かいそこにいた30人を気絶させ、縄で取り押さえておき、園崎家の門まで向かう。
門に行くと、魅音の双子の妹の詩音がリムジンの中から出ようとしているのを確認し、
「伏せろ!」
雅が詩音に対し叫ぶ。詩音は慌てて伏せると、丁度詩音の髪を横切るように弾丸が掠った。
「出て来い!」
雅が叫ぶと、小此木が梨花を人質に現れる。
「へへ、バレてやしたか。だが生憎、嬢ちゃんはこちらが手に入れた。おい!こいつを運べ!」
小此木が山狗の一人に渡すと、
「梨花ちゃん、もう大丈夫だ!」
その山狗は梨花を雅のところに連れて行く。そしてマスクとサングラス、帽子を外すと、
「赤坂ぁ!!」
なんと、その正体は赤坂であった。これは大人達が考えた案で仮に東京が梨花を捕まえた時の事を考え、事前に赤坂を潜入させていた。公安警察の赤坂にとって潜入行為は簡単であった。ましてや、こんな自警団レベルの部隊を壊滅させることなど、朝飯前であり、小此木は激怒し赤坂の胸部目掛け渾身の一撃を当てるが、
「そんなものか?拳とは、こう出すものだ!」
赤坂は衝撃で車のガラスが割れる程のパンチを放ち、小此木は掠った程度であるが、気絶する。
「さて、みんながいつもの丘で待っている。葛西さん、梨花さんを送って下さい。僕は入江先生と詩音さんと、少々話さなければならない事情があります。」
雅は、詩音のガードマンの葛西に頼み、葛西は了承する。その場に居るのが雅と詩音、遅れて来た入江だけとなり、
「実は、悟史君は生きています。ただ、緊急隔離しないといけない状態でしたので、全ての方に内緒にしていたのです。入江先生、それで間違いは?」
雅は行方不明となっていた悟史の所在を明らかにした。
「はい、間違いないありません。その隔離している施設は、診療所の地下にあります。」
入江も、真実を認める。
「そんな!出来れば、一目だけでもいいので、合わせて下さい!」
詩音は、泣きながら頼む。
「入江先生、すみません。詩音さん、僕は元より、悟史君をあの場所から救うために話したのです。」
雅が言うと、
「しかし雅さん、あの場所は今や山狗が占拠しています!どうやって─」
入江は当然反発するが、
「何のために僕が居るのですか?入江先生、詩音さん、僕に捕まって下さい!」
雅の言葉に入江は驚く。詩音と入江は恐る恐る雅の服の裾を掴み、
「それじゃ、少々危険でやりたくなかったことですが!」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅は、空間内を行き来するワープのアタックライドを使い、地下隔離施設の入り口にワープする。
「驚きましたね。まさかそんなことが出来るとは、あなたは魔法使いか何かですか?」
「ただの正義の味方です。それより、扉の解除を。」
雅の言葉に反応し、入江が扉のロックを解除し、扉を開けると、寝たまま特殊な病室で機材を取り付けられた悟史がいた。
「悟史君!雅さん、悟史君をどうやって助けるのですか?」
「まあ、見てて下さい。」
雅は病室に入り、悟史の心臓がある辺りに、右手を添える。
「入江先生、雛見沢症候群は、死者の肉体からおよそ三分で死滅するので間違いありませんね?」
「ええ、その通りですが。」
「なら簡単な話です。電気ショックでなんとかなる話だ!」
【ATTACK RIDESHOCK-】
「よいしょ!」
電気ショックを右腕から流すショックのアタックライドを使い、悟史脈拍数はどんどん低下し、そのまま脳死に至る。
「雅さん、なんてことを!」
入江は怒る。詩音は、現状が整理出来ておらず、困惑している。そして五分経ち、
「入江先生、先生なら人間の脳波は電気信号を放っていることはご存知ですね。ですから、もう一度その電気信号を流します!」
【-SHOCK-】
雅はショックのアタックライドを再度スキャンし、悟史に電気ショックを流す。悟史の身体はビクンッと跳ね上がり、徐々に脈が安定化し、通常の脈に戻る。
「脳死と共に死滅するなら、一度脳死の信号を送ればいいだけです。」
「なるほど、その手段がありましたか。」
入江は関心する。
「さて、あとは。」
雅は悟史の機材を外し、病室を出て、詩音達とワープで外に脱出した。
「皆さんとはここでお別れです。僕は、梨花達の救助に向かいます。」
雅は、再びワープのアタックライドを使い、部活メンバーのいる岡まで行く。
鷹野は、次々に消えて行く部下を見て怯えながらも登って行く。途中、意識を取り戻した小此木が鷹野の所に向かう。
「三佐、うちらの部隊は壊滅。東京の連中ももはや三佐の研究は妄想としか思っていやせん。もう諦めましょう。」
「そんなことは出来ないわ。」
「そうですか。」
小此木は拳銃を一丁、鷹野に渡す。
「言っときますが、そいつは自決用ですんで、野暮なことは考えないで下さい。」
小此木は呆れながら鷹野の下から去り、
「俺も、見納めか。」
大人しく投降した。それでも鷹野は諦めず、喉元をかきむしりながら部活メンバーの所にたどり着く。
「見つけたわ。これで、私たちの、おじいちゃん、研究が完成するわ!」
鷹野は小此木が渡した拳銃を向ける。しかし、その焦点は定まらずにいた。それを見て、
「さあ撃て、人の子よ!その押し付けずにはいられない罪を放て!」
羽入は勇気を張って鷹野にその言葉を放つ。
「解った─解ったわ。死ね!?」
鷹野はその言葉を聞き、羽入に照準を定め、拳銃に残った最後の一発を放つが、羽入に当たることなく、弾は木に当たる。鷹野は愕然とし、鷹野は取り押さえられ、この事件は解決した。
雅は、この世界を救ったため、新しい世界へ行くことをみんなに伝える。
「そうかぁ、おじさんは残念だな。雅先生と会えなくなるなんて。」
「魅音、俺だってつらいぜ。でも、それでも笑顔でお別れをするのが、仲間ってもんだろ?」
「圭一さんにしては見事なことを言いましたですわね。」
みんなが別れを惜しむ中、
「雅、ディロードライバーを貸して欲しいのです。」
羽入は雅にそう言った。
「悪いが、僕以外が触れた途端に大爆発を起こし半径200mの生物を全滅させる。直接渡すのは無理だから地面に置くぞ。」
雅は、ディロードライバーを地面に置く。羽入は自身の持つオヤシロさまの力を用いて、劣化コピーのように、ディロードライバーを復元する。
「これがあれば、何時でも雅と話せます。」
「ありがとう羽入。それじゃ、僕を待っている世界はまだあるから、行ってきます!」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
雅は、『ひぐらしのなく頃に 解』の世界から旅立った。
雅の向かった世界には、空を舞う白い魔導師と、空を駆ける黒き魔導師が、ある事件を追っていた。
続く

次回予告
雅は、次の世界で魔法の力を開花させる。そして、主人公達は深い傷を負っている状態で─次回『希望の光、誕生なの』 
 

 
後書き
ようやくひぐらし編が終わりました。とりあえず、ここまでの使用カード説明
ディロード変身用カード:使用者を装填の守護者ディロードに変身させる。
ブラスト:パンチ力を強化させる。
ワープ:その世界の中なら、どんな場所にでも瞬間移動出来る。
ワールドワープ:空間内の移動は出来ないが、世界から世界へ移動出来る。
ショック:右腕から電気ショックを放つ。
スプリット:相手の攻撃に合わせ分裂し、カウンターアタックを決める。
ファイルアタックライド ディロード:ディロードの必殺技を発動させる。
他のカードの説明はおいおいやってゆきます。次回からなのはA's編が始まります。 
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