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詩集「棘」

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淋しさ漂う 秋の夜長



君のいない道 ずっと一人歩いてく
雨の残った草の原 猫じゃらしが揺れてる

想う人 想われる人 様々な人達
花も咲かぬ恋の樹は
どうしたら蕾つけるのでしょう…?

孤独に馴れる程に
自分の惨めさ噛みしめる
時々振り返ってみるけど
そこには誰の影もなく…

淋しさ漂う 秋の夜長は
君のこと考えながら
ただ…ひっそりと月を見上げる
切なさ追いつく 秋の夜長は
溢れ出る愛しさ抱き
音楽に身を委ねる…


ふとした瞬間…消えたくなることない?
想ってはならない君 恋しさが止まらない

微風の吹くこの夕べ 暮れてゆく一日
君は今、何をしてる…
そんなこと思って苦笑したよ

藍に染まる世界
温かな灯がともってく
滲んでくあの日の君の影
手を伸ばしても触れられず…

淋しさ漂う 秋の夜長に
君のことを想い続け
きっと…いつかは笑い合える?
哀しみそぼ降る 秋の夜長に
堪え切れずに涙して
星に願いを囁く…

淋しさ漂う 秋の夜長は
君のこと考えながら
ただ…ひっそりと月を見上げる
切なさ追いつく 秋の夜長は
溢れ出る愛しさ抱き
音楽に身を委ねる…

君を…感じたいよ…



 
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