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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章 誕生!最強ライダー編
  第1話『出陣!凪絶つ風の守護者』

一面が紫色の世界に、二人の少年少女が居る。一人は高校生程度の少年、もう一人は小学校高学年程度の少女。その内、少年は少女に質問した。
「どうした梨花、また死んだのか?」
質問の内容は一般的には有り得ない内容、しかし少女、古手梨花は戸惑うことなく返答する。
「雅、あなたが死ねば世界は崩壊し、必然的に私も死に、こちらへ来るわ。400年も同じことをしているのよ。流石に学習しているわ。」
こちらの返答も、日常では発せられない内容。
「さて、今回でもう821回目。今までの統計から行くと──」
雅が過去の状況を纏めようとすると、透明な三角錐の物体が雅の前に現れる。
「今回は早いな。後一時間位は作戦を練りたかったが仕方がない。」
雅はその物体に触れ、
「行こう!僕達の次の可能性へ!」
雅が宣言すると、三角錐は光り出し、雅達を本来有るべき日常へ送り出す。

『僕の名前は凪風雅。城南大学付属高校に通う16歳。僕の世界は皆さんの居る世界と同じでショッカーや紅世の徒のような悪の組織も、仮面ライダーや戦隊ヒーローのような正義の味方が一切存在しない世界です。でも、一つだけ、不思議な都市伝説があります。その名前は新月の悪魔。何でも、6月の新月の夜に月に鏡を当てると悪魔が出現し、願い事を2つ叶えてくれるということです。しかし、月の見えない新月でどうやって月に鏡を向けるのか気になり僕は今日、実行します。しかし、僕の家は室町から続く古流武術、凪風流の本家で現当主の龍道はとても厳格な性格なので慎重に行わなければなりません。』
雅は普段通りの学校生活を終え夜も0時になる手前、雅は鏡を取り出し、準備していた。
「やはり、所詮は都市伝説。信用するだけ馬鹿馬鹿しい内容だよな。」
雅がそう言った途端に、月があるであろう場所からうっすらとした光が雅の持つ手鏡に線を結ぶように当たり、0時になった途端手鏡が発光し、
「我を呼ぶのはお前か?」
騎士のような、一角の異形が現れる。
「なるほど、本物だったのか。」
雅は結果を確認し、
「願いを叶えるらしいが、その前に何らかの代償はあるのか?」
雅は質問する。
「用心深いな。もちろん願いに釣り合う対価を失うことになる。かつて、全ての世界を破壊する力を求めた男は記憶をなくし、いくつもの多元世界をさ迷った。当然、その程度の代償はついて来る。だが、本来は叶えられない願い。それくらいはどうともないだろう。」
異形はそう答えた。
「なるほど、なら僕の願いは決まった。僕は、この世界に居たって自分の実力の所為で虐められ、もう限界だ!だから、別の世界に行く力が欲しい。そして、そこで友を作りたい!」
雅は切実な願いを告げる。
「先程の内容を聞いてもなおそれを求めるか。ならば良かろう。この堕天一族のバァルの名の下に、この少年の願いを叶えよ!」
一角の異形、バァルは叫ぶ。辺りは光り、雅の手元に何かの道具が渡される。
「それはディロードライバー。使用者を装填の守護者ディロードに変身させる物。カードを読み込ませることで戦う力を使える。現在はカードは10枚程度だが、その中の撮影機能を使えばカードは増える。ではさらばだ。装填の守護者ディロード!」
バァルは消えてゆき、雅は旅立つ朝に向け就寝した。

翌朝、雅は轟音と共に目覚めた。なんと、この世界では仮面ライダーシリーズにしか登場しない大ショッカーが雅の世界をリアルタイムで侵略し、人々を殺して行っているのだ!
「何故!どうして大ショッカーが!?」
驚く雅に、大ショッカーは更なる追い討ちをかける。
「まったく、この世界の人間は弱すぎる。俺に簡単に褒美を与えようとしているのか?それにしても今殺したこの女はつまらなかったな。何が『兄と父の道場を守る』だなど、俺には関係無い事なのに。」
ライオンファンガイアが殺した少女は、雅にとって大切な妹の望実(のぞみ)であった。雅はその瞬間悟った。自分の願いの代償は『自身の世界と家族を失うこと』であると。雅は、自分の願いはとんでもない罪だと思い、大ショッカーを倒すことが、唯一残された罪を償う方法だと思い戦いに行こうとする。しかし、階段を下りた時に父、龍道が雅の前に現れる。
「雅、本来は戒に反することではあるが、今は非常事態だ。よって、今をもって雅を凪風流十七代目当主に継承させる。さあ、頭首はお逃げ下さい。あとは我々にお任せを。」
龍道は雅を裏口から逃がす。しかし、雅は立ち止まり、
「父よ、無礼をお許し下さい。」
雅はディロードライバーを装着、中からディロードの変身用カードを取り出しディロードライバーに装填する。
【-DELOAD-】
「変身!」
雅は装填したディロードのカードを読み込ませ、装填の守護者ディロードに変身、大ショッカーの所へ向かう。
「大ショッカー!お前達の悪事もここまでだ!」
「何!この世界に戦士は居ないはず。貴様、何者だ!」
大ショッカーは、この平凡であった世界に現れた戦士に驚きを隠せない。
「僕はこの世界を救う装填の守護者、ディロード!」
「貴様が名乗った以上私も名乗ろう。私は偉大なる大ショッカーの大幹部、地獄大使。またの名を─」
地獄大使は自身の鞭で煙を立てると、ガラガラ蛇の怪人に変身した。
「ショッカー三代目大幹部怪人、ガラガランダ!」
「行くぞ、ガラガランダ!」
ディロードはガラガランダに向かう。ガラガランダは戦闘員を差し向け妨害するが、
「ならばこれだ!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
「ゥオラァ!」
ディロードはパンチ力を上げるブラストのアタックライドを使い戦闘員をみるみるうちになぎ倒してゆく。
「ええい、埒あかん!私が直接引導を渡してやるわい!」
ガラガランダはディロード相手に突進する。
「倒されるのはお前だ!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「食らえ!ディメンションブラスト!」
ディロードはガラガランダにカウンターパンチを決め、ガラガランダの腹部に風穴が空く。ディロードは拳を引き抜き、後ろに下がる。ガラガランダは地獄大使に戻り、
「ショッカー軍団─万歳!」
爆散した。
「か、、、勝てた!?」
ディロードは一瞬安堵する。事実大ショッカーは現状に困惑している。しかし、ローブを纏った賢者のような男が現れる。
「私は大神官ダロム。奴の力は我々の妨げとなる。全勢力を費やし、奴を倒すのだ!」
ダロムの言葉で大ショッカーの志気は向上し、ディロードはいとも容易く地面に崩れる。
「今は、、、逃げるしか、、無いのか。」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
ディロードは、別の世界に行くワールドワープを使い、その先で意識を失った。
続く

次回、仮面ライダーディロード
雅が行く最初の世界、それは同じ夏を繰り返す百年魔女の物語。次回『邂逅』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
装填の守護者 ディロードの設定
身長:198cm
体重:95kg
パンチ力:6t
キック力:4t
ジャンプ力:一跳び35m
走力:100mを6秒 
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