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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  星々の歌

翌日・・・


「ん~!!充実してるなぁ!!」

ナツさんは体を伸ばしてそう言う。

「俺たちが本気で体を鍛えりゃ。」

「2日間といえどかなりの魔力が上がりましたね。」

「この調子で3か月鍛えれば、この時代に追い付くのも夢では無さそうだ。」

「うん。」

グレイさん、ウェンディ、エルザさんはそう言い、レビィさんは頷く。

「かーっかっかっかっ!!!見てろよ他のギルドの奴等!!
 妖精の3か月、炎のトレーニングの成果をなーーーーっ!!!!」

ナツさんは自信満々に大声で言う。

「最初はたった『3か月?』って思ってたけど、
 効率的に修行すれば『まだ3か月もあるの?』って感じね」

「あい。」

ルーシィさんの言葉にハッピーがそう言う。

「じゃあ、今日も鍛えましょうか。」

俺はみんなに向かてそう言う。その時だった!

「姫!大変です。」

「キャーーー!!どこから出てきてんのよーーーーっ!!」

「お仕置きですね。」

砂場に座っていたルーシィさんの下から、
ルーシィさんの星霊であるバルゴさんが現れた。話には聞いていた。
メイドの恰好をしている星霊だった。

「誰!?」

シャンディーは驚いていた。星霊を見るのは初めてかもしれない。

「星霊っていう、俺達とは違う存在だ。星霊界っていう所に住んでいるらしい。」

「契約することによって人間界に召喚されるのよ。
 星霊を使うものを星霊魔導士っていうの。ルーシィがそうよ。」

俺とシャルルがシャンディーにそう説明する。

「そういや、ルーシィが7年間妖精の球(フェアリースフィア)の中にいたって事は・・・
 契約してる星霊もずっと星霊界とやらにいたって事になるのか。」

グレイさんはそう言う。

「もう!『星空の鍵』の一件で何気に呼んでたけどそういえばその前に7年もたってたんだ!!」

どうやらルーシィさんは忘れていたようだ。

「かわいそう!!ルーシィのせいで・・・ルーシィのせいで・・・」

「いや、ルーシィさんのせいじゃないですよ・・・。」

ジュビアさんの言葉に俺はそう言う。

「いえ、それは大した問題ではないのですが・・・」

バルゴさんは声のトーンがさっきより低めに言う。

「何かあったの?」

「・・・」

レビィさんの問いにバルゴさんは答えない。

「星霊界が滅亡の危機なんです。皆さん・・・どうか助けてください。」

「「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」」

バルゴさんのその言葉に俺達全員驚く。

「なんだと?」

「そりゃあ一体・・・」

「どういうことですか?」

エルザさん、グレイさん、俺はそう言う。

「星霊界にて王がお待ちです。皆さんを連れてきてほしいと。」

バルゴさんはそう言い、一礼をする。

「おし!!任せとけ!!友達の頼みとあっちゃあ・・・」

「待って!!星霊界に人間は入れないハズじゃ・・・」

今すぐ行くとするナツさんにルーシィさんはバルゴさんに向かてそう言う。

「星霊の服を着用すれば星霊界にて活動できます。」

バルゴさんはすぐに言った。

「行きます。」


キュィィィィィ!!!


バルゴさんの言葉と同時に、俺達の立っている場所に魔方陣が現れた。

「ちょ・・・まだ心の準備が・・・」

ルーシィさんの声などお構いなしに、魔法陣が光を放ち俺達を包む。

「「「「「「「きゃああああああ!!」」」」」」」

「「「「「うわああああああ!!」」」」」

そして、俺達は星霊界へと飛ばされたのであった。

「何で俺達だけ・・・」

「置いてけぼり?」

ドロイさんとジェットさんを置いて。





































「おわっとっ!」

俺が1番最初についた。地面に落ちる寸前に、(エーラ)を出した。

「うわ!」

「ぎゃ!」

「きゃっ!」

「あう!」

「わぁー!」

俺の上からみんなが落ちてくる。

「よぅ、ほ・・・ふん!!!」

みんなをうまくキャッチ・・・というか最初に捕まえた人を下にするように持ち上げ、
上から落ちてくる人を積み重ねるようにした。

「よっと。」

俺は慎重におろした。

「「「「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」」」」

俺達は驚きの光景を見た。

「ここが星霊界?」

「わぁ・・・綺麗・・・。」

「神秘的だな。」

「すごーーーーーーーーーーーい!!!!」

ルーシィさん、ウェンディ、俺、シャンディーがそう言う。
周りにはたくさんの星がキラキラと舞っており、さらにカラフルな星が宙に浮いていた。
今立っている場所は周りは青く綺麗な海が広がって、
俺達のいる場所を囲むように数本の柱が立っており、
すぐ近くにはさらに続く道とゲートがあった。

「よく来たな、古き友よ。」

俺達の目の前に巨人が現れた。
顔に大きな髭が生えていて、体には緑色の鎧を纏い、
頭には白い角がついていて、額には金色の星がついていた。

「でっか!!」

「「髭!!」」

巨人を見てナツさん、ハッピー、シャンディーがそう言う。

「あんたは・・・星霊王!!!!」

ルーシィさんが大声でそう言う。この人が・・・

「お前がここの王か?」

「「「(お前って言ったー!!!)」」」

エルザさん・・・それはさすがにヤバいのでは・・・・・・。

「いかにも。」

普通に答えている・・・(汗)

「星霊界が滅亡の危機って・・・!?」

ルーシィさんは大声でそう言う。すると、星霊王は・・・・・・



































「ニカッ」

突然笑った。そして・・・


「ルーシィとその友の!!!!時の呪縛からの帰還を祝してぇ!!!!
 宴じゃーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」

「「「「「「「「「「オオオオオオ!!!!」」」」」」」」」」」

星霊王がそう言うと、たくさんの星霊達が大騒ぎしながら現れた。

「へ?」

俺達はそれに唖然するのだった。

「星霊界の滅亡って!?」

「・・・・・・・テヘッ。」

「何ー!?」

どうやら、それは嘘のようであった。

「ガッハハハハッ!!MO(モー)騙してスマネッス。」

「驚かせようと思ったエビ。」

そう言ったのは、確かルーシィさんの星霊のタウロスとキャンサーであった。

「ルーシィ様達の帰還を祝して、(メェ)達なりに考えていたのです。」

「みーんなでお祝いしたかったけど、いっぺんには人間界に顕現できないでしょ?」
「だから、皆さんの方を星霊界に呼んだの、スミマセン。」

「今回だけだからな、ウィーアー。」

「そう!特別よ。」

「「ピーリピーリ。」」

多くの星霊隊がそう言ってくる。
多分、この星霊達はルーシィさんの星霊であろう。

「なーんだそういうことかーーーーーーーーっ!!!」

「ビックリさせやがってーーーーっ!!」

「もしもしーーーーーーーーっ!!」

ナツさんとグレイさんは・・・馬の着ぐるみを着た星霊と肩を組み合う。
あれもルーシィさんの・・・・・・?

「久しぶりだね皆ー!!さぁ!!僕の胸に飛び込んでもいいよ、ルーシィ!!」

ロキさんは相変わらずでした。

「・・・・・・もう。」

ルーシィさんは顔を赤らめてる。きっと嬉しかったんでしょう。

「さぁ!!!!今宵は大いに飲め!!!!歌え!!!!
 騒げや騒げ!!!!古き友との宴じゃ!!!!」

星霊王は扇子を出し、そう言う。

「「「「「オーーーーーッ!!!」」」」」

「「「「「「「「ワーーーーーッ!!!」」」」」」」」

場所を移動し、宴会場で俺達は飯を食い、ギルド並に騒ぐのだった。

「元気だったか?」
「試験は残念だったね」

グレイさんとロキさんはグータッチをして、そう言う。


「あの時は、どうもありがとうございました。」

「いえいえ、礼には及びません。」

お礼を言うウェンディにホロロギウムさんはそう言う。

「でも・・・あの・・・服が脱げたのは恥ずかしかったです・・・///」

「そうだね・・・誰かが見てたら・・・・・・殺してかもな。」

ウェンディの裸を見ようとするなら・・・俺は容赦しない・・・!!!!

「いや・・・あれは・・・その・・・」

「『失礼しました。』と、申しております。」

あたふたするホロロギウムさんの後ろでルーシィさんがそう言う。

「いつかの、ルーシィと合体した女ね?」

「合体って!!」

「男はできたかい?」

「いえ・・・その・・・」

アクエリアスさんとジュビアさんが何やら話している。

「あ~あ情けないね。そんなんじゃルーシィみたいになっちゃうよ。」

「どーいー事よ。」

アクエリアスさんの言葉を聞いたルーシィさんはそう言う。

「わぁ!!すっごい!!見たことがない本ばっかり!!」

レビィさんが棚いっぱいに詰まっている本を見て目をキラキラさせている。
星霊界の本はないからな、欲しがってるでしょうな。

「(そう言えば、あの図書館の事言っていないな・・・。)」

俺は、無限時計の時に、部品を探しにいった、あの塔のような図書館を思い出す。

「ホマ!お土産に一冊だけ・・・」

「え!?」

「ぐーぐー。」

「寝た!!!」

「大丈夫!考え中だから。」

ルーシィさんは驚いているレビィさんにそう言う。あれで本当に考えてるか・・・?

「プーン。」

「プルー!!」

「そういや()()も星霊だったわね。」

「久しぶり~。」

「へぇ、初めて見る!」

ハッピー、シャルル、ミント、シャンディーがプルーと出会う。
シャンディーは初めて見たな、プルーに。

「「「「「「「「「「「「ププーン。」」」」」」」」」」」」

「わーーーーいっぱいいるーーーーーーー!!!」

「キャ~!!!」

「ほえぇぇぇーーーー!?」

「すっご~い!!!!」

ハッピー達はたくさんのプルーにつぶされそうになっていた。

「「ニコラはたくさんいるものだよ。」」

そう言ったのはジェミニだった。プルーはニコラっていう星霊なんだ。

「エルザさ~ん、MO(モー)相変わらず見事な乳で・・・!」

「そうか?」

「ちょっと跳び跳ねてくれませんか?ピョンピョンって。」

「なぜだ?」

タウロスさんの言葉ににエルザさんは質問する。気づいてください・・・。

「あの星霊イヤ・・・。」

「私もです。」

レビィさんとウェンディは胸を押さえてそう言う。
俺もあいつは好きじゃない・・・胸だけで好みを決めるな。

「うめぇーっ!!!!何だこの食いもモン!!!!」

ナツさんはテーブルの上にあるたくさんの料理を食べ、料理の名前を聞く。

「蟹のペスカトーレ、星屑バター添え。」

「そっちはハマルソースの子羊(ラム)ステーキです。」

キャンサーさんと、アリエスさんがそう言う。

「え゛!?」

「ごべんださい!!!!」

俺は驚き、ナツさんは謝る。食いづらくなった・・・・・・。

「それにしても不思議な所だよな?」

「あたしも星霊界がこんな風になってるなんて知らなかった。あたしのプルーどれだろう?」

グレイさんとルーシィさんはたくさんのニコラに囲まれてそんな話をする。
というか、ニコラ多すぎ・・・・・・。

「それは当然、いくら古き友といえど、ここに招いたのはそなたが初めて。」

星霊王はそう教えてくれる。

「それだけ認められてるってことだな。」

グレイさんはそう言い、ルーシィさんの頭をなでる。

「ちょっと!!何してんのー!!」

それを見たジュビアさんは怒鳴るのだった。

ポロロン、ポロロン、ポロロン♪

皆さんが盛り上がっていると琴座の星霊のリラさんがハープを奏でながら歌い始めた。
躍りだす人や星霊がいれば、食事を続ける人もいる。
ジュビアさんとアクエリアスさんは恋ばなに花を咲かせいる様子。
サジタリウスさんとエルザさんが何かを話していたが、
サジタリウスさんがショックを受けていた、一体どうしたんだ?
お、ウェンディがキャンサーさんに色々な髪型へとヘアアレンジしてもらっている。
どれも似合っているぞ。

「・・・いい曲だ。」

俺はそう言う。

「ありがとう・・・みんな!大好き!!」

ルーシィさんは感動し、涙を流した。

「ニカ。」

星霊王はそれを見て笑う。































しばらくして・・・


「ウム・・・存分に楽しんでしまった。」

エルザさんは満足そうな顔をして、そう言う。

「こんなうめえモン食ったことねぇよ!。」

「食ったのか!?食ったのかお前ーーーー!!!」

グレイさんはお腹をポンポン叩きながらそう言い、
それを聞いたナツさんは涙を流し、震えてそう言う。

「本当にこれ、もらっていいの?」

「私・・・この服欲しいです。」

レビィさんは星霊界の本をもらって嬉しそうにしており、
ウェンディは今自分の着ている服を見ながらそう言う。似合ているぞ。

「変なプルーが離れないよォ~~~~。」

「僕なんか、色んなプルーと仲良くなったよ!!」

ハッピーには泥棒髭のニコラがすりすりとくっついており、
シャンディーには、色んなニコラがシャンディーに懐いたようだ。

「あっちも妙に気が合っちゃって。」

「そうだね~。」

「苦労してんだね、あんた。」

「アクエリアスさんこそ!」

シャルルとミントの先に見るのは、握手をしているジュビアさんとアクエリアスさん。
同じ水の使い、気があったんだろう。

「古き友よ。そなたには我々がついてイル。」

「うん!!!」

星霊王の言葉に、ルーシィさんは笑顔で頷く。

「これからもよろしく頼むぜ!。」

「いつでも(メェ)達を呼んでください。」

「またギルドに顔を出すよ。」

「皆さん、これからもルーシィさんをよろしくお願いします!!」

ルーシィさんの星霊達はそう言う。

「では!!古き友に星の導きの加護があらんことを!!!!」

星霊王はそう言うと、姿を消した。

「本当にお前は星霊に愛されているな。」

「みんな、最高の仲間だよ。」

エルザさんの言葉にルーシィさんはそう言う。

「さーて!!大分遊んじまったし、帰ったらたっぷり修行しねーとな!」

「そうだ!!!3ヶ月で他のギルドの奴等に追いつかねーと!!」

ナツさんとグレイさんはそう言う。

「そいえば1つ、いい忘れていたことが。」

「?」

そう言ってきたのはバルゴさんだった。

「星霊界は人間界とは時間の流れが違うのです。」

バルゴさんはそう言うのだった。

「まさかそれって・・・」

「こっちでの1年が人間界での1日・・・みてーな!?」

「夢のような修行ゾーンなのかっ!!?」

ナツさんとグレイさんは期待を膨らます。







































「いいえ。逆です。星霊界で1日過ごすと、人間界では“3ヶ月”経ってます。」

「・・・え?」

その言葉と同時に、俺達は出発したビーチについた。
誰もいないビーチに・・・・・・。

「皆~待ちくたびれぜ!」

「大魔闘演舞はもう5日後だぜ!!すげー修行してきたんだろーなァ!!!」

ジェットさんとドロイさんがやって来た。待っていてくれたが・・・

「えっと・・・・・・。」

どう説明しようかと、悩んでしまう。

「「「終わった・・・。」」」

エルザさん、ナツさん、グレイさんはそう言い、前のめりに倒れる。

「うぇぇぇぇん!!」

ウェンディは俺によって来て、抱き付き、泣くのだった。

「あー・・・よしよし。」

俺はウェンディの頭をなで、あやすのだった。

「ヒゲー!!!!時間返せー!!!!」

ルーシィさんはここにいない星霊王に対して大声で叫ぶ。
かくして、 俺達の3ヶ月のトレーニングは幕を閉じた。大魔闘演舞まで、あと5日・・・ 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!今回も予想より遅くなってしまいました。
仕事がそがしくなりました。休んだり、やめたりで・・・本当に・・・
次回もできるだけ早く出します!!!お楽しみ!! 
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