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ToLOVEる 地球人の殺し屋と…

作者:錬金術師
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プロローグ

 
前書き
主人公の設定はほとんどアーチャー(エミヤ)です。 

 
ある世界での出来事…

1人の男が武器を構えていた。

「暗殺と言うにはいささか相手が小物だが…。まぁ依頼は依頼だ。しっかり完遂するとしよう」

そう言って男は矢をつがえる。その鷹のような目には『標的』が写っている。

 彼の名前は柊 白夜(ヒイラギ ビャクヤ)。いつもはどこにでもいる只の高校生なのだが、裏では名の知れた殺し屋である。彼は少し変わった殺し方をする。といっても、『殺し屋』でイメージするような武器を使うわけではない。彼は遠距離では弓を。近距離の戦闘では双剣、槍、長剣等、様々な武器を使う。しかし、どの武器も只の武器ではない。神話に出てくるような物を使うことも見受けられる。その度、戦い方も変わり、恐ろしく強く、なかでも弓の腕は捉えられない敵はいないとまで言われているほどである。

そんな彼が現在狙っているのは、『ある星』と敵対している星のリーダーだ。そしてその距離はなんと2kmである。普通ならばあたらない距離ではあるが、生憎と彼は普通ではない。つまり、彼にとってはこの程度の距離は射程範囲内である。

「……ふっ!」

気合いの一言と共に打ち出した矢は綺麗に飛び、見事に標的に命中した。

「他愛もない。」

依頼を遂行、完了した彼はクライアントに依頼の達成を報告する。

「私だ。依頼は達成した。」

簡潔に伝え、通信を終える。

彼は自分の宇宙船に乗り、彼が住む星「地球」へと帰る。唐突だが、この銀河には宇宙人がいる。その中の地球と言えば、未発達であり、当然他の星に生物がいるなど知っていない。では、何故彼は宇宙に出ているのか。簡単である。彼は宇宙で有名な殺し屋だ。あの『金色の闇』と並ぶほどの殺し屋である。二つ名は『弓兵』だ。その名の通り、弓からの遠距離狙撃を得意とし、百発百中の精度を誇ることから付いた名だ。

 彼の説明はこの辺でいいだろう。あとは彼の視点へと変わろう。ではさらばだ。



 ふむ。突然ですまない。自己紹介をさせていただく。私は柊 白夜と言うものだ。生まれは地球。育ちも地球。その身に宿す力は魔術だ。とは言っても大したことではない。親が魔術使いだった為、自分も自然と受け継いだだけだ。しかし才能があったわけではない。せいぜい出来るのが物を作ること、物の強化だ。まぁとっておきは内緒にしておこう。ちなみに私を産んだ親はもういない。

さて、そんな私だが、今現在高校に通っている。彩南高校と言う名前の、いかにも何か問題がありそうな学校だ。実はこの学校には…

「おーい!ハクー!」

「ああ。おはよう。リト」

「おはよー!ハクー!」

「おはよう」

 今出会った2人の内、片方。男の方は結城梨斗。私の親友だ。そしてもう一人はデビルーク星のプリンセス。ララ・サタリン・デビルーク。お得意様の所の娘さんだ。リトに関しては、プリンセスの婚約者である。複雑な事情でそうなったが、今はいい。私は2人の護衛についている。秘密で、だが。

まぁ2人との話はまた今度話すとしよう。

「結城くん!ララさん!柊くん!おはよう」

「ああ、おはよう、西連寺」

「おっはよー!春菜!」

「お、おはよう!西連寺」

 この女子は西連寺春菜。リトの好きな女の子であり、ララの友達だ。ん?私はなんだと?そうだな、友人の友人といった程度か。

ちなみに先ほどからリトは顔を赤くし、まともに話せていない。プリンセスと西連寺は話しているがな。

さて、ではそろそろ行かねばな。遅刻してしまう。 
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