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人外と童女と紅白が異世界から来るそうですよ?

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箱庭の魔王
yes!ウサギが呼びました!
  コミュニティ ペルセウス

次の日、黒ウサギ達はコミュニティ"ペルセウス"の本拠地へと向かっていた。
黒ウサギ達はコミュニティペルセウスの同士の1人に、客間に案内された。
その席にはサウザンドアイズ幹部にして白夜の王、白夜叉も同席していた。

そして、ペルセウスのリーダー『ルイオス=ペルセウス』と対談をしていたのだが・・・。
「ねぇ、君。ウチのコミュニティに来なよ。名無しなんかよりもいいと思うけど?」
ルイオスは黒ウサギの体をマジマジと見、言う。
「勿論、その美脚はボクのベッドで好きなだけ可愛がってあげるけど?」
「お断りでございます。黒ウサギは、礼節を知らぬ殿方に肌を見せ付けるつもりはありません」
「その格好で言うかい」
「こ、この格好は白夜叉様がこの格好でいれば賃金を御三割増しにすると仰るので・・・!」
「・・・白夜叉さん」
唐突に余接は白夜叉に声をかける。
「ん?何だ?」
「超グッジョブ。」
余接は無表情で親指をグッ!と立てた。
「うむっ!」
それに合わせ白夜叉も親指をグッ!と立てる。
どうやら意思疎通出来ている様だ。
「まぁどっちでもいいや。で、ボクのコミュニティに来る気は?」
「何度も申しております。お断りデス」
黒ウサギは顔をフイ、と背ける。
「・・・まぁ断られるのは薄々わかってたよ。名無しとはいえ、コミュニティ。そちらにもメリットを提示しよう。」
ルイオスが襖を見やる。
すると襖が開き、運ばれて来たのは・・・。
石化した吸血鬼の純血であり元魔王『レティシア=ドラクレア』の姿だった。
「れ、レティシア様・・・!!」
黒ウサギが驚愕する。
「この子は?」
「レティシア=ドラクレア様。かつてノーネームのメンバーだった方です。」
黒ウサギは驚きで目を見開きながら説明する。
「そうさ。箱庭の貴族がボクのコミュニティに来るなら、彼女を君達の元へ返そう。」
「・・・!」
「・・・ほう」
安心院が黒ウサギをチラリ、と見やる。
黒ウサギの表情は、嬉しさと驚愕の表情が混じっていた。
「なら無理矢理にでも奪えばいいんじゃないかしら?」
今迄黙って話を聞いていた霊夢が口を開く。
「そんな事させると思ってる?」
ルイオスが黄土色の剣をギフトカードから召喚する。
そしてそれを霊夢へと振り下ろ__
「女の子にそんな物、危ないぜ?」
それを既のところで片手で受け止める安心院。
「ええい、やめんか戯けッ!!!」
白夜叉が怒りを露にし、怒鳴る。
それだけでルイオス、そして安心院までもが黙り込む。
「・・・この話はまた今度にしよう。待ってるよ箱庭の貴族さん!」
ルイオスはピシャリ!と荒々しく障子を閉めた。
それと同時に、レティシアも姿を消していた。
「・・・今日の所はおんしらも帰るが良い。」
「で、でもあの吸血鬼・・・」
「いいから帰れと言っておろう!おんしらは今日だけで二度も私を怒らせる気かッ!」
白夜叉が先程以上の怒気を放ち、怒鳴る。
「っ・・・」
その気迫は、想像を絶していた。

ノーネームの本拠地へ帰った後、安心院、黒ウサギ、霊夢、余接の四人は黒ウサギの部屋に集まっていた。
「月の兎・・・もとい箱庭の貴族は他人に尽くす事に徹底する、という本能があるのです。それをあの様にされては・・・黒ウサギは・・・」
「月の兎・・・ね。」
霊夢は幻想郷の兎を思い浮かべる。
接点など皆無であるが。
「そうそう、黒ウサギちゃん。それなんだけど」
安心院が口を開く。
「僕に作戦がある」
安心院はニヤリ、と笑った。



次の日。
コミュニティ"ペルセウス"の本拠地に、とある客人がやってきた。
「ルイオス様。少し、お時間を宜しいですか?」
その客人は、黒ウサギであった。
「おお!黒ウサギちゃん!来てくれたんだ。で、どう?」
「・・・はい。黒ウサギは、コミュニティ"ペルセウス"に入る事にします。」
 
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