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ヘタリア学園

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第五千百二十話  それはオンザロック

第五千百二十話  それはオンザロック
 かつての日本のお酒は濁っていました。今では濁っているお酒の方が少数派になってしまっています。
 その濁酒についてです、日本は奈良とお話していました。
「今は清酒が主ですが天平の頃は」
「このお酒しかなかったですね」
「そうでした」
「それで僕もこれ飲んでました」
 見れば奈良はここでその濁酒を出して日本に勧めました。そうしつつお話をしていきます。
「これはこれで美味しいですよね」
「はい、濁酒も」
「それであの頃は」
 その天平の頃はといいますと。
「上司の方で濁酒に氷を入れて飲んでおられた方がいましたね」
「長屋王さんでしたね」
「あの人は洒落っ気がありましたので」
 上司の上司のお家の方でした。
「ガラスも持っておられて」
「夜光杯等も」
「そうして飲んでおられましたね」
 その頃にもうそうした飲み方をしていた人がいたのです、濁酒でも氷を入れて飲むとやっぱり冷えますので。


第五千二十話   完


                            2015・9・8
 
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