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人外と童女と紅白が異世界から来るそうですよ?

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箱庭の世界
  人外と童女と紅白が異世界からやってきたそうですよ?

別世界にいる彼女等は、まるで狙ったかのタイミングで同時に手紙を読み上げる。
『悩み多し異才を持つ少女に告げる。
その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』
三人が全く同時のタイミングで手紙を読み終えた。
その瞬間。
3人は突如として空中に投げ出された。
「お?」
「えっ」
安心院と霊夢は空を飛べる。
だがしかし、余接だけは飛べないに等しい。
「随分過激な歓迎だね。」
安心院は飛翔するスキル『闘士の翼賛』チアファイターズで飛翔し、霊夢は『空を飛ぶ程度の能力』で飛ぶ。
悲しい事に、余接だけが落下していった。
「あの子飛べないみたいだよ?」
「全く、仕方ないわね・・・」
霊夢は余接を抱え、ゆっくりと地面に降ろす。
「・・・さて、此処は何処だろうね?」
安心院が二人に話しかける。
「知るわけないでしょ。それより、あんた達にもあの変な手紙が?」
「そうだぜ」
「そうだよ。いえーい」
余接は無表情で横ピースをした。

彼女達からほんの少しだけ離れた茂みの中に、ウサ耳の少女、黒ウサギはそっ、と彼女達を見やる。
「それにしても、一癖も二癖もありそうな方達ばかりですね・・・」
「で、呼び出されたのは兎も角・・・説明してくれる子はいないのかい?」
「さぁ?私に聞かれても知らないわよ」
「ならそこにいるお姉ちゃんに聞けば?」
余接は黒ウサギが隠れている草むらを指さす。
「だね。ちょっと驚かしてやるか。」
安心院は『刀を精製するスキル『見囮刀』ソードルックス』を使い、精製した刀を黒ウサギの足元目掛けて投げた。
「ちょっ、刀は反則です!暴力反対なのですよ!」
黒ウサギは自慢の脚力で避け、慌てて三人の前に飛び出す。
「・・・ウサギ人間?」
「コスプレか何かかい?」
霊夢と安心院がマジマジと黒ウサギを見る。
「あうぅ・・・暴力反対なのですよ!?」
「・・・えい」
余接は黒ウサギのウサ耳の片方をぐい、と引っ張る。
「ふぎゃあ!な、何をするのですか!」
「お、本物なのかい?じゃ、僕も」
同じ様に安心院も反対側の耳を引っ張る。
「ふぎゃぁぁあ!!や、やめてください!」
「あら、面白そうじゃない。」
霊夢はニヤニヤと黒ウサギを見ている。
「や、やめてください!黒ウサギのウサ耳はぁ・・・」
「「えいっ」」
二人が強く耳を引っ張る。
「ふぎゃぁぁああああああ!!」
黒ウサギの絶叫は、異世界中に響き渡ったのであった。
 
 

 
後書き


次回から少しオリジナル要素を入れようかな、と考えています。 
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