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流転の防人

作者:bf109k14
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第4章「出撃、Xシリーズ」

 
前書き
本編終了後に資料としてゴジラ・コマンドの部隊設定を掲載しておきます。
 

 
第4話「出撃、Xシリーズ」


アルゼナル周辺海域・自走浮きドッグ「雷光」

アルゼナルとの共闘を決意した長曽我部の命令を受けたゴジラ・コマンド本隊は第1特殊戦術飛行隊の出撃態勢に入り、「極光」の姉妹船「雷光」の船内では試製V/STOLメーサー攻撃機MBF―X4機で編成される第1特殊戦術飛行隊第4小隊が出撃態勢を整えていた。
「それにしても、皆テンション高いわね」
小隊長機のタンデム式コクピットの後席(操縦席)で最終チェックを行っていた第4小隊長、天龍寺陽華(てんりゅうじはるか)一等陸尉は出撃前の緊張感を微塵も感じさせない口調で呟き、前席(ガナー席)に座るガナーの天龍寺雪菜(てんりゅうじゆきな・旧姓・光彩こうさい)二等陸尉は手早く最終チェックを行いながら口を開いた。
「そりゃそうでしょ、美少女に協力出来るんですから、陽華さんだって、そうでしょ」
「あれ、ユッキーもしかして嫉妬してくれてるの、大丈夫だよ、今のあたしはユッキー一筋だからさ」
「……知りません」
陽華の返した言葉を受けた雪菜は暫し口ごもった後に素っ気ない口調でそれに応じ、陽華は一瞬頬を緩めたが直ぐに表情を引き締めながら言葉を続けた。
「……まあ、テンション高いのはいいけど、今回の敵は結構やりにくいよね、ラドン並みにドデカイ奴は兎も角、あのちっさいドラゴン連中はあたし等の仮想敵とは特性が異なるもんね」
「……ええ、この出撃命令、どう思います陽華さん?」
陽華の呟きを受けた雪菜は真剣な口調で問い掛け、それを受けた陽華は最終チェックを終えた後に静かに言葉を続けた。
「……まあ、もっちーが特性の違いに気付いて無い訳無いし、だとしたらあたし等第4小隊の任務はメーサー射撃による遠距離火力支援になるわね、そしてスーパーX隊は火力支援に加えて強固な装甲も利用した直接火力支援って所かしら、ゆっきー最終チェックは終わった?」
「……完了しました、何時でもいけます」
陽華が雪菜の言葉に応じつつ問い掛けると雪菜は静かな口調でチェックが完了した事を告げ、それを受けた陽華はコクピットの外にいる整備員に向けてサムズアップで準備が完了した事を伝えながら無線のスイッチを入れた。
「各機こちらD(デルタ)1、出撃態勢完了したならば直ちに報告せよ、送レ」
「D1こちらD2、出撃準備完了、送レ」
「D1こちらD3、出撃準備完了、送レ」
「D1こちらD4、出撃準備完了、送レ」
陽華の通信に対して3機のMBF―Xから次々に出撃準備が完了した事が告げられ、それを受けた陽華は一拍の間を置いた後に口を開いた。
「D1、了解、ブリッジに連絡して直ちに発進に入る、カワイコちゃんの前だからって妙なテンションになって突っ走るんじゃないわよ、終ワリ」
「D2、了解しました、終ワリ」
「D3、了解しました、我々は上空直俺の為関係無しです、非常に無念です、終ワリ」
「D4、了解しました、D3に同じです、非常に無念極まり無いです、終ワリ」
陽華の通信に対して3機のMBF―Xは次々に返信を返し、陽華はそれを確認した後に「雷光」のブリッジを呼び出した。(BGM・L作戦マーチ)
「雷光、こちらゴジラ・コマンドD、発進準備完了、送レ」
「ゴジラ・コマンドD、こちら雷光、了解しました、上部ハッチを開放します、グッドラック、送レ」
「D、了解、あたし等だけじゃなくカワイコちゃん達の武運も祈ってあげてね、終ワリ」
「雷光、了、既に乗員一同、祈っております、終ワリ」
「……全く、あいつ等絶対あたし達の時より真剣に祈ってるでしょうが」
ブリッジとの交信を終えた陽華が小さく肩を竦めながらそう呟いていると天井が駆動音を立てながら開放され、それを確認した陽華は表情を引き締めながら口を開いた。
「発進スタンバイ」
陽華がそう言いながらエンジンを始動させるとMBF―Xに搭載されたジェット・エンジンが高らかな咆哮を轟かせ、続いて機体に収納されていた耐熱合金TA―32の装甲板が可動してコクピットの防弾ガラスを覆い尽くした。
TA―32の装甲板がコクピットを覆と同時に機体各部の設置されたカメラ類が映し出した光景がコクピットの周囲に表示(ガンダム等でお馴染みの360度全天周囲モニターみたいな物だと思って下さい)され、陽華は各部を素早く確認した後に雪菜に声をかけた。
「それじゃあ行こうか、ユッキー」
「……貴女とならば地獄の果てまでも」
陽華の言葉を受けた雪菜は静かに前方を見据えながら言葉を返し、それを受けた陽華が頬を緩めさせていると、MBF―Xを載せた床が駆動音を立てながら競り上がり始めた。
競り上がった床は45度程度の角度になった所で停止し、続いて陽華のレシーバーにブリッジからの通信が到達した。
「ゴジラ・コマンドD、こちら雷光、リニア・カタパルト、スタンバイ完了、進路クリア、発進宜し」
「雷光、こちら、ゴジラ・コマンドD、了解、D1発進します」
陽華がブリッジに返信すると刹那の間を置いた後にリニア・カタパルトが作動してMBF―Xを夜空(そら)に向けて射出した。
陽華はカタパルト射出による衝撃をやり過ごしながらMBF―Xを上昇させ、それに続いて次々に3機のMBF―Xがカタパルト射出されて夜空(そら)へと飛び出した。
「各機、こちらD1、D4はD3を指揮して本隊の上空直俺にあたれ、D2はD1と共に集合空域に移動する、返信不要、終ワリ」
陽華は後続するMBF―Xに指示を送り雪菜はそれを聞きながら操縦桿を操って、MBF―Xの機首を集合空域へと向けた。
発進した後に二手に別れて行動を開始したMBF―X隊、一方MBF―X隊を発進させた「雷光」では新たな動きが生じていた。(BGM終了)
「MBF―X隊全機、発進終了、続けてスーパーX改スタンバイ、スーパーX改スタンバイ」
MBF―X隊の発進したドッグ区画から防火隔壁を隔てた後方の第2ドッグ区画にブリッジからの放送が響き渡り、その放送はドッグ区画の中央に鎮座するカブトガニとフリッツヘルメットが合わさった様な特異な形状の機体、飛行要塞スーパーX改のコクピット内にもスピーカーを通してその放送が到達していた。
「MBF―X隊が発進したわね、各員、準備良ければ報告」
スーパーX改の機長席でスピーカーから響く放送を耳にしたスーパーX改機長の第1特殊戦術飛行隊第3小隊長の佐伯夕凪(さえきゆうな)二等陸尉は鋭い表情を浮かべながらコクピット内の隊員達に声をかけ、それに対して火器統制員席に座る五十嵐美鈴(いがらしみすず)二等陸曹が口を開いた。
「火器統制席、準備良し」
「操縦席、準備良し」
「副操縦席、準備良し」
「主観測席、準備良し」
「副観測席、準備良し」
美鈴に続き、正操縦員の福留光一(ふくどめこういち)三等陸尉、副操縦員の久武信行(ひさたけのぶゆき)二等陸曹、主観測員の毛利仁一(もうりじんいち)陸曹長と副観測員の御子柴源之丞(みこしばげんのじょう)二等陸曹が相次いで報告を行い、それ等の報告を受けた夕凪は即座にブリッジに通信を送った。
「雷光、ごちらゴジラ・コマンドC(チャーリー)発進準備完了、何時でも行けます、送レ」
「ゴジラ・コマンドC、こちら雷光、了解しました、直ちに上部ハッチを開放します、送レ」
夕凪がブリッジとの交信を終えると同時にスーパーX改の頭上の天井がモーターの駆動音と共に開かれて夜空が覗き、夕凪は天井が開ききったのを確認すると同時にブリッジに通信を送った。
「C、ハッチ開放を確認しました、直ちに発進します、終ワリ」
「雷光了、グッドラック、終ワリ」
「……スーパーX改、発進!」
「了、スーパーX改、発進!」
夕凪はブリッジとの交信を終えると鋭い口調で発進を命じ、それを受けた福留は素早く応じながらスーパーX改を発進させた。(BGM・スーパーXマーチ)
福留の操作を受けたスーパーX改はエンジンの轟音を轟かせながらゆっくりと上昇を始め、開放された天井を通過して夜空(そら)へと姿を現した。
「所定高度に到達したなら、水平飛行に移行、直ちにDとの集合空域に移動せよ」
「了、所定高度に到達後、速やかにDとの集合空域に移動します」
夕凪は機長席のモニター類を確認しながら福留に命令し、福留は復唱しながらスーパーX改を上昇させて行った。
上昇を続けたスーパーX改は所定高度に到達すると直ちに陽華達との合流空域に向けて前進を開始し、本隊の上空直俺に当たる2機のMBF―Xのバンク(軽く翼を上下に振る機動、僚機や地上に対する合図として使用される事が多い)に対してサーチライトの点滅で応じながら集合空域目指して前進を続けた。(BGM終了)

「極光」

MBF―X隊とスーパーX改の発進完了は直ちに「雷光」から「極光」へと知らされ、それを受けた「極光」は直ちに対G機動護衛艦スーパーX2の出撃態勢に移行した。
「スーパーX2、スタンバイ、スーパーX2、スタンバイ」
スーパーX3の発進したドッグ区画から防火隔壁を隔てたドッグ区画にブリッジ要員の発した船内通信の声が響き渡り、それはドッグに鎮座して発進態勢を整えているスーパーX2のブリッジにも響いていた。
「聞いた通りだ、各員、準備良ければ報告」
「火器統制員、問題無し」
機長席に座った羽島の指示に対して火器統制員の夕月薫(ゆうづきかおる)一等陸曹が静かな声で準備管理を続け、それに続いて副火器統制員の夕月雅(ゆうづきみやび・薫の双子の妹)二等陸曹が口を開いた。
「副火器統制員、準備OKです」
「操縦員、準備良し」
「操舵手、準備良し」
「主観測員、準備良し」
「副観測員、何時でも行けます」
「聴音観測員、準備良し」
雅に続いて操縦員の滝本寺雄一郎(たきもとじゆういちろう)三等陸尉、操舵手(潜水時の操縦を担当)の九鬼遼太郎(くきりょうたろう)三等海尉、主観測員の中島可之進(なかじまべくのしん)陸曹長、副観測員の甲賀源八(こうがげんぱち)陸曹長、聴音員(潜水時の聴音監視を行う)響音麻里華(ひびきねまりか)二等海曹が相次いで報告を行い、羽島はそれを確認すると直ちにブリッジに通信を送った。
「極光、こちらゴジラ・コマンドB(ブラヴォー)発進準備完了、そちらの指示を待つ、送レ」
「ゴジラコマンドB、こちら極光、了解しました、直ちに上部ハッチを開放します、開放を確認したならば速やかに発進願います、送レ」
ブリッジの返信から一拍の間を置いた後にスーパーX2の頭上の天井が重々しい駆動音と共にゆっくりと開かれ、羽島はハッチが開ききった事を確認すると直ちに通信を送った。(BGM・スーパーX2テーマ曲)
「B、上部ハッチ開放を確認、速やかに発進する、終ワリ」
「極光、了、スーパーX2、グッドラック、終ワリ」
「よし、行くぞ、スーパーX2、発進!」
「了、スーパーX2、発進!」
ブリッジとの交信を終えた羽島は鋭い口調で命令を下し、それを受けた滝本寺は渋味のある声で応じながらスーパーX2を発進させた。
滝本寺が操作を行うとスーパーの艦体下部に搭載された離着陸用エンジンが轟然と吠え、スーパーX2はエンジンの轟音を轟かせながら浮き上がって夜空(そら)にその姿を現した。
姿を現したスーパーX2は順調に上昇を続け、羽島はスーパーX2が所定の高度に到達したのを確認した後に号令を発した。
「スーパーX2、集合空域に向け前進、C、Dと合流した後にパラメイル第一中隊との合流空域に前進する」
「了、スーパーX2、集合空域に向け前進します」
羽島の号令を受けた滝本寺は静かにそれに応じながらスーパーX2を前進させ、スーパーX2は艦尾に搭載された推進用エンジンを猛然と咆哮させながら先行したMBF―X隊とスーパーX改との集合空域に向けて前進を開始した。(BGM・終了)
前進したスーパーX2は集合空域にて先行していたMBF―X隊及びスーパーX改と合流し、羽島はそれ等の部隊を率いてスーパーX3とパラメイル第一中隊との合流空域に向けて前進を開始した。

合流空域

ドラゴンの追撃を受けつつ羽島率いる増援部隊との合流空域へと急ぐスーパーX3とパラメイル第一中隊、一同は追撃してくるドラゴンからの攻撃を受ける事無く合流空域に到着する事に成功し、その直後にヴィヴィアンが接近してくる増援部隊の姿に気付いて弾んだ声をあげた。
「おおっ、来たよ、来たよ、何か面白そうなのが一杯来たよー」
ヴィヴィアンは接近してスーパーX2、スーパーX改並びにMBF―X隊の姿を目にして弾んだ声をあげ、サリアはその声を聞き流しながら接近して来る特異な外見の機体群に戸惑いの表情を浮かべた。
(……通常兵器ともパラメイルとも異なる異質の機体群、そして、それ等を統率する優秀な指揮官、一体、何なのよ、この部隊)
サリアがそう胸中で呟いていると、接近して来た増援部隊は空中でホバリング態勢に入り、それを確認したゾーラは即座に号令を発した。
「よし、全機、停止しなっ!!」
「「イエス・マムッ!!」」
ゾーラの号令を受けた第一中隊はそれに応じ(アンジュ以外)ながら空中に制止し、ゾーラは第一中隊を先導していたスーパーX3が増援部隊の上空に移動して第一中隊と向き合った後に空中でホバリング態勢に入ったのを確認しながらスーパーX3に通信を送った。
「長曽我部二等陸佐、お前さんの言ってた増援部隊ってなあ、中々壮観じゃねえか、気に入ったぜ」
「恐縮です、我々ゴジラ・コマンドは特性上、小型ドラゴンとの戦闘に些かの懸念がありますが、装甲及び火力を利用すれば十分貴隊を支援し得ると判断しています」
ゾーラの通信を受けた長曽我部は淀み無い口調で返信し、それを受けたゾーラは凄みのある笑みを浮かべながらサリア達に向けて口を開いた。
「よし、お前ら、ドラゴンが来ちまう前にゴジラ・コマンドの連中に名前だけでも伝えな」
「「イエス・マム」」
ゾーラの言葉を受けたサリア達は即座に応じると次々に搭乗機を示しながらゴジラ・コマンド側に名前を告げ、それを受けたゴジラ・コマンド側も同じ様に搭乗機と長の姓名階級を第一中隊側に告げた。
慌ただしい挨拶が終了するとほぼ同時にドラゴンの群が合流空域に到着し、それを確認したゾーラは不敵な笑みを浮かべたまま号令を発した。
「よし、行くぞお前達、エルシャ、ロザリー、クリスは新兵どもと共に弾幕を展開、後の連中は弾幕を突破したドラゴンどもを殲滅するぞっ!!」
「ゾーラ中隊長、こちらゴジラ・コマンド、MBF―X隊とスーパーX改はエルシャさん達と行動を共にさせ、火力支援とアーチェリー・エスコートにあたります、スーパーX3はスーパーX2と共にゾーラ隊の直協支援にあたります!!」
ゾーラの指示が終わると同時に長曽我部からゴジラ・コマンド側の行動方針が告げられ、それを受けたゾーラは楽しげな口調でサリア達に告げた。
「聞いた通りだ、ゴジラ・コマンドと共にドラゴンどもを殲滅する、総員、攻撃開始!!」
「全機、こちら、ゴジラ・コマンドA、各自は先程の指示に基づいて行動し、パラメイル第一中隊と共にドラゴンを殲滅せよ、レッツ・ダンス、オール・ウェポン・フリーズ、返信は不要、ゴジラ・コマンド全機、状況開始!!」
ゾーラと長曽我部は指揮下部隊に号令を発し、パラメイル第一中隊とゴジラ・コマンドは迫り来るドラゴンの群に向けて共に前進を開始した。


巻末資料・部隊設定


特殊戦術機動集団「ゴジラ・コマンド」

防衛省が日本海に眠るゴジラが再び目覚めた場合ならびにゴジラ以外の特定生物(怪獣)の襲撃に備えて設立した対怪獣用部隊であり対怪獣戦専用部門である特殊戦略作戦室の直轄運用部隊、スーパーX3、スーパーX2(スーパーX2の試作機・有人飛行可能)スーパーX改(ゴジラに撃墜された後に回収されたスーパーXを改修した機体)のスーパーXシリーズと93式メーサー攻撃機を母体として開発されたV/STOLメーサー攻撃機、MBF―Xで編成された第1特殊戦術飛行隊と対怪獣用大型機動兵器、機龍と機龍のサポート機兼パワー・ブースト機、ガルーダによって編成された第1機龍隊、更に両隊を支援する為の地上部隊、GC(ゴジラ・コマンドの略)メーサー中隊戦闘団(メーサー中隊、戦車中隊、普通科中隊、特科中隊、高射特科中隊等)によって編成された特殊戦術機動集団であり、対怪獣戦闘を実施すると共に対怪獣戦闘戦術の研究策定も主任務として行う。
本作ではスーパーXシリーズならびに機龍、ガルーダの運用能力を付与された防衛省所管の大型自走式ドッグ「極光」「電光」「雷光」の3隻に分譲して小笠原諸島の無人島幻龍島に設けられたゴジラ・コマンド専用演習場での実弾戦闘訓練を実施する為に移動中に時空跳躍現象(アウラの民やエンブリヲが頻発させた時空跳躍現象の余波によって引き起こされた)に遭遇してアルゼナル周辺海域へとタイムワープする事になる。
対怪獣部隊と言う特性からドラゴン戦闘に対応出来る事と収集した情報を分析した結果、アルゼナルに駐留して共に対ドラゴン戦に従事する事になる。
部隊指揮官は長曽我部基久二等陸佐であり、彼は特殊戦略作戦室長黒木翔特佐から陸上自衛隊最良の指揮官と評価されている。


部隊編成

第1特殊戦術飛行隊(部隊長・長曽我部基久二等陸佐)

第1小隊(長曽我部直卒)

スーパーX3

第2小隊(小隊長・羽島猛一等陸尉)

スーパーX2

第3小隊(小隊長・佐伯夕凪二等陸尉)

スーパーX改

第4小隊(小隊長・天龍寺陽華一等陸尉)

MBF―X4機

第1機龍隊

第1小隊

機龍、ガルーダ

備考・機龍、ガルーダについてはパイロット未選定の為、第1機龍隊は名目上長曽我部を指揮官としており、機龍、ガルーダについては当面リモートコントロールにより運用されている、ゴジラ・コマンドのアルゼナル到着後、ゴジラ・コマンド側がアルゼナル側に内々的に打診してメイルライダーからパイロット適任者が選定される事となる。


GCメーサー中隊戦闘団(戦闘団長・GCメーサー中隊長・家城茜(いえしろあかね)三等陸佐)


GCメーサー中隊(中隊長・家城茜三等陸佐)

本部小隊(家城直卒)

90式メーサー殺獣光線車×2

第1小隊

ツインメーサータンク×1
メーサータンク×4

第2小隊

同上

第3小隊

ツインメーサータンク×1

90式メーサー殺獣光線車×4


GC戦車中隊(中隊長・島田豊三郎(しまだとよさぶろう)一等陸尉)

本部小隊

10式戦車×2

第1小隊

10式戦車×4

第2小隊

同上

第3小隊

74式戦車×4


GC普通科中隊(土方幸一郎(ひじかたこういちろう)一等陸尉)

本部小隊

第1小隊

89式装甲戦闘車×3

第2小隊

同上

第3小隊

同上

迫撃砲小隊

81ミリ迫撃砲×3


GC特科中隊(中隊長・住吉琢磨(すみよしたくま)一等陸尉)

99式自走155ミリ榴弾砲×6

M―110自走203ミリ榴弾砲×3

備考・通常の特科中隊編成と比べると99式自走155ミリ榴弾砲が1門多く配属されており、更にM―110自走203ミリ榴弾砲も配属された特別編成


GC高射特科中隊(中隊長・篠原龍太郎一等陸尉)

本部小隊

第1小隊(小隊長・舞風真理奈(まいかぜまりな)三等陸尉)

87式自走高射機関砲×4

第2小隊

81式短距離地対空誘導弾×4

第3小隊

93式近距離地対空誘導弾×8

備考・この他に91式携帯地対空誘導弾多数を装備、地対空誘導弾は対怪獣用に調整した誘導システムを使用(通常兵器に対しても使用可能)


GC偵察隊(竜見大二郎(たつみだいじろう)一等陸尉)

本部小隊

第1小隊

87式偵察警戒車×2

第2小隊

同上

備考・この他にオートバイ、軽装甲機動車等を装備


GC特殊情報隊(隊長・長曽我部基久二等陸佐)

第1特殊情報小隊

第2特殊情報小隊

第3特殊情報小隊(臨時)備考・海上自衛隊特殊搭乗班(SBU)

備考・長曽我部が兼任で指揮をする特殊情報収集隊、西方普通科連隊、対馬警備隊、第1空挺団等から選抜されたレンジャー資格を有する陸曹以上の人員によって編成されている。
対怪獣戦の際に生じた機密事項収集(例・ゴジラ細胞の収集援護)や人員救助等にあたる特殊部隊。
幻龍島での訓練で合同訓練を実施する予定の海上自衛隊特殊搭乗班(SBU)が乗船して今回の事態に遭遇した為、SBUを第3特殊情報小隊(臨時)として配属している。


GC対艦ミサイル中隊(御倉悟郎(みくらごろう)一等陸尉)

88式地対艦誘導弾×6

備考・怪獣の上陸を長距離から迎撃する為配属


GC飛行隊(松岡秋成(まつおかあきなり)一等陸尉)

UH―60JA×6

備考・第1ヘリコプター団の第102飛行隊と東部方面航空隊から3機づつ選抜された機体にて編成されており、連絡、偵察、救出任務に当たると共にGC特殊情報隊の機動運用支援も実施する。


GC広報隊(葉隠信一郎(はがくれしんいちろう)一等陸尉)


GC音楽隊(白倉渚(しくらなぎさ)一等陸尉)

備考・上記両隊は平素は本隊と別行動で広報活動に従事している事が多いが、今回はゴジラ・コマンド編成後初の本格的統合訓練である実弾訓練に先立って行われる予定の内輪の記念式典に参加予定で乗船中にこの事態に遭遇する事となった。
アルゼナル到着後は自衛隊とアルゼナルの交流活性化に尽力、特に音楽隊の演奏はアルゼナル側に大変好評で定期演奏会が実施される事となる。

この他に各種整備隊等が存在している。


海上部隊

「雷電」型大型自走式ドッグ「極光」「電光」「雷光」

全長450メートル

全幅75メートル

基準排水量

17万5千トン

最大速力18ノット

武装

シースパロー艦対空ミサイルVLS(12連装)×1

30ミリCIWS「ゴールキーパー」×4

乗員75名+500名

スーパーXシリーズや機龍、ガルーダの採用を前提に防衛省が建造、所管運用する大型自走式ドッグ、スーパーXシリーズや機龍、ガルーダの運用能力(リニアカタパルトや専用整備施設の装備)を付与されている、またペイロードの高さを活かしてゴジラ・コマンドの海上機動用輸送船にも指定されており、その任務を実施中に今回の事態に遭遇する事になった。
なお、ネームシップの「雷電」はスーパーX3ならびに機龍用新型装備の開発試験任務に従事中であり、同船と同船で開発されてる新型装備は後の物語(対ラグナメイル戦)において大いなる意味を持つ事となる。


第11護衛隊

司令・角田覚次郎(かくだかくじろう)一等海佐

やまぎり型護衛艦・やまぎり(DD―152)
艦長・黛慎太郎(まゆずみしんたろう)二等海佐

やまぎり型護衛艦・うみぎり(DD―153)
艦長・阪寛一郎(さかかんいちろう)二等海佐

はつゆき型護衛艦さわゆき(DD―129)
艦長・吉川寿一郎(きつかわじゅいちろう)二等海佐


備考・ゴジラ・コマンドの幻龍島海上機動への護衛(随行)任務に所属していて今回の事態に遭遇した。対怪獣哨戒任務も兼ねていた為必用最低限の実弾を登載(シースパローはランチャー全弾装填で次発は無し、アスロック、91式艦対艦誘導弾はランチャーの半数に装填して次発は無し、主砲、CIWSは定数の30%)していた。
司令官の角田は階級が長曽我部より上位だが現状の突発性と特異性を理解している為、長曽我部に指揮を一任している。
 
 

 
後書き
次回予告

遂に開始された迫り来るドラゴンとの激闘、軽快な機動性と展開力を発揮するパラメイル第一中隊と強固な装甲と高い火力を発揮するゴジラ・コマンド、異なる特製を持つ二つの部隊は互いの特製を組み合わせながら迫り来るドラゴンに猛攻をくわえ、圧倒する。

流転の防人・第5話「戦闘団(カンプ・グルッペ)」

乙女達と共に龍翼を切り裂け、ゴジラ・コマンド
 
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