歌集「春雪花」
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夏の日の
日差しに浮かびし
影法師
恋しき影は
立ちて消え去り
夏は多くの人が出歩くもの…。まるで影法師でも見ている様に、暑い日差しの下に見える行き交う人々…。
私の愛した人は、本の一瞬…その影を落とし、そして立ち去ってしまった…。
私の淋しさなぞ彼は…露ほども知らないのだ…。
淋しさを
埋められもせず
君想い
会えしことをば
思い返さん
毎日の淋しさを埋めるものなぞありもせず…ずっと彼のことを想ってしまう…。
そう想い続けても彼に愛されることはない…。
だが…それでも、お盆に本の少し会えた彼との時間を思い出し、暫しの慰めとしている…。
また直ぐにでも…会いたい…。
こんな愚かしい私は…どうするべきなのだろう…?
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