リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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Another37 帰還
前書き
太一、大輔、ヒカリ、アグモン、ブイモン、プロットモン、デジタルワールドに帰還。
そして現実世界からヒカリ、プロットモンと共にデジタルワールドに帰還した太一、メタルグレイモン、大輔、ブイモン。
大輔「ここはサーバ大陸のどこらへんかな?」
ブイモン[さあ、多分。ピラミッドの付近じゃないの?それよりも…]
チラリと見遣ると、プロットモンだったデジモン。
テイルモン[何よ?]
ブイモン[何でお前成熟期に進化してんの?]
テイルモン[私はこっちではこれが普通の状態なのよ]
ブイモン[あっそ、メタルグレイモンもコロモンに退化してるし]
太一「あ、本当だ。何でだ?」
ブイモン[多分超進化の反動にまだ耐えられないんだろ?だから幼年期にまで退化したんだ。まあ、慣れれば成長期のままでいられるようになるさ…]
テイルモン[でもあんたは成長期のままなのね。鍛え方が足りないんじゃない?]
ブチッ☆
ブイモン[あははー、心配してくれたのにすみませーん。俺の成熟期はネズミのお前と違って大きいの。だから成熟期のままでいられないの]
ブチッ☆
テイルモン[ネズミ?今あんた私のことをネズミって言ったわね?]
ブイモン[あれあれ~?聞こえなかったの?随分と耳が遠いんだなハツカネズミモン]
テイルモン[あんた、今すぐその減らず口を塞いであげるわ]
ブイモン[やってみ?]
しばらくお待ち下さい。
バキッ!!
ドゴッ!!
ズビビビビビビッ!!
ガガガガガガガッ!!
ゴンッ!!
ガキッ!!
ブイモン[必殺、四の字固め!!]
テイルモン[ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!]
四の字固めをキメられたテイルモンの絶叫が砂漠に木霊した。
ヒカリ「痛そう…」
大輔「実際痛い。さあて、みんなと合流しないとな。今頃みんな何してんのかな。フェイト達とか」
ブイモン[あいつらのことだから今頃ノリに乗りまくってんじゃないか?]
大輔「ノリに乗ってね…。そうだといいけども」
その頃どっかの海。
アリシア「わーい!!いっけー!!」
ルカ「おっと♪」
何と殆どのリリアドメンバーが巨大佃煮海苔の瓶や巨大水糊、巨大板海苔に乗って海で遊んでいた。
はやて「もうみんな好き勝手にノリに乗っとる…」
賢「ノリに乗るのもいい加減にしないか。君達、僕達がやるべきことが何なのか忘れてないよね?今日のやることは?」
アリシア「…勿論だよ。今日は何の日、ふっふー♪」
はやて「全く分かってないやんか!!」
ゴン☆
アリシア「痛い…」
賢の拳骨を喰らったアリシアが屈み込んだ。
賢「僕達がやるべきことはこの蝙蝠をゲンナイさんに押し付けて本格的にサポートすることだろ」
アリシア「分かってるよ。もう、冗談が通じないんだから」
アリシアの視線には檻に入れられた気絶したピコデビモンがいた。
フェイト達が海でノリに乗っていることなどさっぱり知らない大輔達。
コロモン[それにしても帰って来れたね]
太一「ああ、この世界でやることを全てやって、胸を張って帰ろうぜ」
大輔「はい。」
こうして現実世界から無事にデジタルワールドに帰還した太一、大輔、コロモン、ブイモンは新たな仲間、ヒカリとテイルモンを迎えて、仲間達と合流すべく行動を開始した。
一方、その頃。
太一達を探して行動をしていた空とアインスは偶然ファルコモンの村に訪れ、今の状況をファルコモンの村のファルコモン達全員で呆れたように見ていた。
[お前のような空も満足に飛べんような鶏もどきなど我ら翼持つ者の恥だ!大人しく地面をよちよち歩いてるんだな!!]
ピヨモン[黙りなさい!!あんただって地面じゃ遥かに遅い癖に!!]
家の中が狭いためにピヨモンとファルコモンはもみくちゃになっているだけだった。
アインス「…鳥篭に入れておいた鳥が2羽で喧嘩を始めたら、こんな感じ…かな。」
空「そうですね…」
ファルコモン[はあーはあー。キィエエエエエエ!!]
ピヨモン[ふう…ふう…ピヨオオオオオオ!!]
鳥の喧嘩はまだまだ続く。
アインス「武之内。」
空「はい?」
アインス「私達は何のためにここまで来たんだ?」
空「太一達を探すためです」
アインス「…もう、大輔達を探せるような時間ではないな。今日はこの村で一泊させてもらおう」
空「そうですね」
喧嘩している2羽の鳥を無視して、アインスと空は他のファルコモンの案内で1日一泊することになった。
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