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リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”

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六十一話、なのはの新たな才能

 
前書き
なのは「はぁ~、やっぱり可愛いの~♪」
?「「「きゅ~きゅ~♪」」」
?「フェイトママ~、はやてママ~、なのはママまたスリスリしてる~」
フェイト、はやて「あはは……」
アリサ、すずか「其ではどうぞ!」
アリシア「ヴィヴィオ~、アリサママとすずかママと一緒に他のママ達呼んできて、お昼にするから」
ヴィヴィオ「アリシアママは~?」
アリシア「絵流ママと龍也パパと一緒になのはを連れてくるから」

By 数年後のある一家の光景… 

 
なのはを庇って入院になった龍也

朝と昼の一日2回の診察、問診、処方された薬の服用、点滴の交換等やらねばならないことはある

だが、ほぼ看護師や医師がやってくれるので龍也自身は何もしないも同然なのである

では、今龍也は何をしているのか?

其は……

「…………」パラッ……

ある書物を読んでいた

其も真剣に

元より龍也はサイガ式やDLCモード等を開発する程の研究家肌なのである

なので絵流とアリシア、優衣の三人に魔法関係、そして化学関係に兵器関係と様々な書物を多く持ってきてもらったのだ

そして龍也はそれらを式神達に整理してもらいながら読んでいた

ついでに魔力を体に循環させながら水の天力を加えることでリンカーコアの罅を直していたりする

「リアクティブアーマーか……此をヒントにした魔法なら防げただろうな……」

[気にしちゃ駄目ですよ、ロード……もう過ぎたことですよ?]

龍也の言葉にウィルはそう言う

そんな感じで龍也は時間を潰していると……

ーコンコン

「龍也くーん、いますか?」

「あ、なのはだ。どうぞ~」

「では、失礼しま~す。」

ーガララッ

「おはよう、ゼンさん♪」

そう言い、なのはは笑顔で龍也に近付く

「なのは……もう俺はゼンじゃないんだが?」

「ふふ、たとえ転生者で龍也君になってもゼンさんはゼンさんだよ♪ 其にゼンさんいったでしょ?『退院するまでは二人っきりならゼンって呼んでも良い』って」

「まぁ、確かに言ったけど……」

なのはの言葉に龍也は思わず怯む

「(そう言えば)……ねぇ、ゼンさん……」

「何だ?」

なのはは何かを思い出したのか話し掛ける

「ゼンさん、私最近変な夢見るんだけどさ……」

「変な夢?」

其を聞いた龍也は頭に?を浮かべた

●○●○

「成る程ね……」

なのはの話を聞いた龍也はなのはの話を頭の中で反芻しながら思案した

内容はこうである

ある夢を、詳しく言うと草原で三匹の鼬と遊ぶ夢を見た朝に必ず切り傷ができるというもの……

その傷は血も出ないし、魔法で跡も無く直ぐに消えるのであまり気にしていないのだが、其が毎晩となると少し気味が悪いということらしい……

「(夢……三匹の鼬……血が出ない切り傷……まさか?)なぁ、なのは……朝起きたらコップが倒れていたりするか?」

「あ、うん……紙コップが倒れていたの、必ず」

「(ビンゴ!!)……じゃあ次はさ……」

龍也は何か思い当たったらしくなのはにあることをさせたのだった……

●○●○

その日の夜……

なのはが寝ているベットの前に三つの影がいた……

ー遊ぼっ!!

一匹が机に置かれた紙コップを倒しながら枕元へ行き、丸まる

ー遊ぼ?

もう一匹が枕元へ行き、丸まる……その際に腕に切り傷が付いた

ー遊ぼっ!!

更にもう一匹が枕元へ行く際に腕に何かを付けてから枕元へ行き、丸まる

ー遊ぼっ!!
ー遊ぼ?
ー遊ぼ!
ー遊「誰と遊ぶの?」!!!!!???

三匹が夢の中に行こうとした瞬間、隠れていたなのはが話し掛ける

因みにベットの中には……

「行け、木蛇(こへび)!!」

蛇のぬいぐるみを片手に龍也がいた

龍也が言った瞬間、ぬいぐるみは若葉色の大蛇になり、三匹を巻き取り、捕まえた

「やっぱり、こいつらか……」

ベットから出た龍也が部屋の電気を付けて言う

その視線には、木蛇にグルグル巻きにされた……

「か、可愛い!!」

白、黒、そして茶色の毛並みをした鼬だった……

●○●○

「鎌鼬?」

「そ、日本に伝えられる妖の一種だよ」

龍也はなのはに鎌鼬について説明した

鎌鼬とは龍也が言ったように妖の一種とされている

常に三匹で行動し、つむじ風に乗って現われて最初の一匹が人を倒し、二匹目が刃物で切り、三匹目が血が出て痛くない様に薬をつけていって去っていく……という悪戯をする

又、別物であるが風を媒介とする点から江戸時 代の書物では中国の窮奇(きゅうき)と同一視されていたりする

「でも何でなのはに……?」

龍也の説明を聞いたなのはは鎌鼬に聞いている……

「なのはの式神になりたいんだよ……」

「え!?」

龍也の言葉になのはは驚く

「なのは、お前俺に渡された紙でコダマ出したろ?」

実は龍也はなのはに質問した後、紙を渡してコダマを出させたのだ

「う、うん…でもあれって偶然じゃないの?」

「いや、式神使いの才能がなければ出せない……」

つまり、なのはには式神使いとしての才能があるということ……

「妖にはたまに気に入った式神使いの式神になろうとするやつがいる」

「この子達がそれなの?」

なのはの問いにうなずく龍也

なのはは鎌鼬を見る……

「「「キュ?」」」

「はうっ//////」

首をかしげる三匹になのはは赤くなり……

ある決心をする

「龍也君、なのはを式神使いにして!!!」

「お、おう……」

あまりの真剣さに思わず怯む龍也……

そして退院してから式神使いの特訓をなのはもすることになった…… 
 

 
後書き
龍也「其では感想待ってます!」
ヴィヴィオ「ユーリママ~、りまママ~、ややママ~お昼だって!」
?、?、?「はーい!」 
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