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ありがとう、大好きです

作者:緋夜
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荒し

貴 「ハァ、学校行きたく無いな…来ちゃってるけど…」

ガラッ

鳴海はフレンドリィ教室のドアを開けた。

貴 「!!な、に…これ…どうしよっ…どうしよっ…っ!」

鳴海は鞄を落として不二の居るテニス部に向かった。

貴 「何で、何でっ…ど、しよっ…ねぇ!」

越前 「あ、あの時との…何ッスか」

鳴海は近くに居た越前に声を掛けた。

貴 「不二、呼んで…お願、い…ヒクッ」

越 「なn!!…分かったッス」

越前は鳴海が泣いてるのに驚き不二の所に行った。

不二 「鳴海ちゃん!?」

貴 「不二…どうしょう…私っ!…ヒクッ」

鳴海はテンパっていた。

不 「落ち着いて」

貴 「あ、のね…フレンドリィ教室が、ね…誰かに荒らされ、ててっ…ヒクッ」

鳴海は手で自分の涙を拭いた。

不 「!?ちょっと待ってて!」

不二はそう言うと部室に行った。

貴 「ううっ…ヒクッ…彼奴、だよね?…どうしよっ…私が、居なければっ…!」

越 「ねぇ、大丈夫?」

其処に越前が来た。

貴 「別に、大丈夫…ヒクッ」

越 「んっ、これ使って」

越前はハンカチを差し出した。

貴 「良いよ、そした、ら無く、なっちゃう、でしょ」

越 「もう一枚有るから大丈夫、はい」

越前はハンカチを鳴海の手のひらに乗せた。

貴 「ありがと…」

越 「じゃあね」

そう言うと越前は去って行った。

そのすれ違いに不二がやって来た。

不 「鳴海、行こう」

貴 「っ…うん」

不二は鳴海を手を招いた。

ガラッ

鳴海と不二はフレンドリィ教室に着きドアを開けた。

不 「!!これは…酷い、一体誰がっ」

貴 「…多分、昨日の俺の担任…グスッ」

不二と鳴海は教室に入った。

不 「兎に角片付け様か」

貴 「うん、ごめんね…」

鳴海はハンカチで涙を拭いた。

不 「良いんだよ、ねぇ、鳴海…」

貴 「何?」

鳴海は片付けに取り掛かった。

不 「犯人炙り出す為にちょっと協力してくれないかな?」

貴 「そうしたら、此処も何時も通りになる?、また不二と…喋ったり、遊んだり出来るの?」

鳴海はポロポロっと流れる涙を拭いた。

不 「うん、約束するよ、
鳴海の担任にちょっと喧嘩仕掛けて欲しいんだ、出来るのかな?」

貴 「……やる、これ以上、居場所を奪われたくないっ、からっ」

鳴海は机を元の位置に戻した。

不 「鳴海…その後は僕に任せて、ビデオで放課後此処を写して
もし教師が写ってたら校長にこのビデオを見せる」

貴 「でも、校長、俺の事、鬱陶しく思ってる、聞いてくれるか…」

鳴海の心は不安でいっぱいだった。

不 「大丈夫、僕に任せて」

貴 「うん、ありがとう」

鳴海の表情が良くなった。







貴 「じゃあ、行って来る」

不 「大丈夫かい?」

不二は心配そうな顔をした。

貴 「怖い、けど…これ以上、居場所を奪われたく無いから…行って来るね」

そう言い鳴海は教室を出だ。

貴 「…居たっ」

鳴海は担任に近付いた。

貴 「あの」

担任 「何だ」

担任はぶっきらぼうに言った。

貴 「私、教室には絶対行かないから、もう来ても無駄だから、精々頑張って下さいね、せんせっ」

そう言うと鳴海は担任に背を向けて帰って行った。

担 「((ギリィッ」









貴 「ハア」

不 「頑張ったね、ありがとう」

不二は鳴海の頭を撫でた。

貴 「ううん、大丈夫」

不 「じゃあ後は放課後だね」

後は放課後を待つだけだった。

 
 

 
後書き
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