オズのカエルマン
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第六幕その四
「鮮やかな紫だし」
「余計に怖く思えるわ」
「茸は怖いよ」
毒茸はと言う神宝でした。
「もう間違って食べたらとんでもないことになる種類もあるから」
「そうよね、もう死ぬ様なのが」
恵梨香も神宝のその言葉に頷きます。
「死ぬみたいな目に遭うのとか」
「あるからね」
「何かゲームであったじゃない」
ジョージはこちらのお話も出しました。
「食べるっていうか間違えて取ったら死ぬのが」
「あっ、スーパーマリオだったかな」
カルロスはジョージの言葉に応えました。
「あのゲームだと」
「あったわね、あの茸は緑だったけれど」
ナターシャもその茸のことは知っていました、それで言うのでした。
「あったわね」
「だからね」
また言う神宝でした。
「不安になるんだよね」
「だから大丈夫だよ」
魔法使いは五人を安心させる為に優しい笑顔で答えます。
「そうした心配はね」
「オズの国ならですね」
「ないから」
だからだというのです。
「安心してね」
「わかりました」
神宝が皆を代表して頷きました。
「じゃあこの茸もですね」
「食べられるよ」
「美味しいですか?」
「その茸はあまり、だね」
魔法使いは味についても答えました。
「美味しくないよ」
「そうですか」
「うん、そうなんだ」
「じゃあ他に美味しい茸が」
「あるよ」
そうだというのです。
「その辺りはね」
「ケーキだね」
カエルマンがケーキに顔を向けて言いました。
「こうしたことはな」
「ええ、茸料理もよく作るから」
そのケーキも神宝達にお話します。
「知ってるつもりよ」
「じゃあこの茸のこともですか」
「知ってるわ、色は違うけれど」
それでもというのです。
「その形でわかったわ
「美味しい茸かどうか」
「その茸はあまりね」
実際にというのです。
「美味しくないわ」
「そうですか、じゃあ」
「この茸は食べないで」
それで、というのです。
「他の茸がいいわ」
「あっ、椎茸があるわ」
恵梨香はこの茸を見付けました。
「これはいいわね」
「あら、椎茸があるの」
「はい、ここに」
その茸を指差しての言葉です、見れば木の一つに椎茸が一杯付いています。どれも奇麗な紫色をしています。
「あります」
「それはいいわね」
「この椎茸を使って」
ここで恵梨香がにこりとして言うことはといいますと。
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