| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『過去への旅』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

『迷子』


放心状態でも
過呼吸は襲ってくる
警告音が響く
此で皆の処に逝ける

光と影なんて
綺麗な表現など
僕には無い

影だけが在って
光なんて在る様で無い

皆との日々が在った
だから僕は今孤独
なんだと解った

孤独を知ったのは
皆との環が在ったから

夜通し歌ってくれた
僕を勇気付ける為

いつも優しさをくれた
僕を癒してくれる為

厳しく叱咤してくれた
僕を正す為に...

ただただ馬鹿やって
笑わせてくれた
其れは僕を笑わす為

...そんな愛在る皆は
息を止めて
僕を残して逝った...

永遠に眠り続ける

僕が愛した人達
此が夢なら
早く目醒めて欲しい

朝の白んだ空も
夕暮れのオレンジも
此の海の蒼も
此の空の瞬きも

...みんなみんな
皆と見てきた景色

いつまでも漂う
僕の心は何処向かう

 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧