オズのカエルマン
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第五幕その四
「だからね」
「そうだね、それじゃああれも出そう」
「デザートは」
カルロスはそちらを尋ねました。
「どうしますか?」
「よし、それはごま団子だ」
魔法使いは直感的にこれを思いつきました。
「それにしよう」
「わかりました、じゃあそれも出して」
「皆で食べよう」
美味しい中華料理がどんどん出てでした、そうしてです。
皆で楽しく食べました、そうしてその日はテントの中で男女に分かれて休んでなのでした。そうしてぐっくりと寝てです。
朝の御飯はといいますと。
「和食ですか」
「朝は」
「それなんですか」
「うん、これはどうかな」
魔法使いは皆にテーブル掛けの上の白いほかほか御飯を中心とした食事を見せて尋ねました。
「朝はね」
「白い御飯にめざし」
「納豆と梅干」
「茸のお味噌汁」
「海苔もありますね」
「どうかな」
あらためて皆に尋ねました。
「朝は」
「うっ、何か」
「お味噌汁の匂いで」
「あとめざしと」
「梅干も」
「納豆もありますと」
五人がまず言いました。
「白い御飯の匂いと合わさって」
「昨日の夜あんなに食べたのに」
「それでもです」
「何かもう凄く」
「食欲が出てきました」
「驚く位に」
「それは何よりだよ、じゃあね」
魔法使いは五人の言葉を受けて言いました。
「今朝はこれを食べよう」
「はい、それじゃあ」
「これからですね」
「朝御飯を食べて」
「出発ですね」
「そうしよう」
「パンの朝御飯もいいですけれど」
ケーキもその朝食を見て喉をごくりとさせました、そのうえでの言葉です。
「白い御飯の朝もいいですね」
「全くだよ」
カエルマンもとても食べたそうです。
「何かもうね」
「これだけで」
「素晴らしい魅力があるよ」
「もうあがらえないまでの」
「これだけの朝食を生み出したなんてね」
それこそともです、カエルマンは言うのでした。
「日本人は本当に素晴らしいよ」
「最高の朝食の一つですね」
「まさにね」
ケーキの言葉にも頷くのでした。
「その通りだよ」
「この白い御飯が」
炊いたそれがというのです。
「まずありますね」
「うん、この白いほかほかとした御飯が中核で」
「そしておかずもあって」
「納豆もね」
「最初僕びっくりしました」
「僕もですよ」
納豆についてです、神宝とジョージがカエルマンとケーキにお話します。
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