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ありがとう、大好きです

作者:緋夜
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公園

貴 「ハァ、2日も学校休んだ、まぁ行ったってメリット何か無いけど」

鳴海は夕焼けの下公園のブランコに乗っていた。

キィ キィ キィ

不二 「鳴海ちゃん」

貴 「あ」

鳴海がブランコを漕いでいると其処に不二がやって来た。

貴 「ども」←

不 「休んだんだね、どうしたの?」

不二は隣のブランコに座った。

貴 「ちょっと気分が…うん…」

鳴海はキィキィっとブランコを漕いた。

不 「そっか、鳴海ちゃんに1つ聞きたかった事が有るんだけど…」

貴 「答えられる事なら良いよ」

鳴海は強くブランコを漕いだ。

カサッ

不 「この手紙の“ごめんなさい”ってどうゆう意味?」

キィ

鳴海は勢いが着いたブランコを止めた。

貴 「俺、中1の頃から不登校でろくに字も書かずネットばかりしてたから、字、下手で…
だから読めなかったらあれだから…それで“ごめんなさい”って…」

鳴海は勢い良くブランコを漕いだ。

不 「大丈夫だよ、読めるから」

貴 「読めないから!、言ってるんじゃん!」

ストッ

鳴海はブランコから飛び降りた。

カキカキッ

貴 「これ!」

鳴海は“ごめんなさい”の手紙の裏に簡単な二行の文章を書いて見せた。

不 「・・・」

貴 「だから嫌なの…だから手紙は無理」

鳴海は不二の手から手紙を取ろうとした。

不 「読めるよ、ちゃんと読める」

貴 「嘘だ」

不 「嘘じゃない」

貴 「読めないって言っても知らないから」

鳴海はブランコを漕ぎ始めた。

不 「うん、大丈夫だよ」

貴 「そっ」

鳴海は思いっきりブランコを漕ぎ始めた。

不 「ふふっ」

不二もブランコに乗って軽く漕いだ。

そして十分になろうとしてるまで沈黙が続いた。

不 「明日は、学校来るの?」

突然不二が口を開いた。

貴 「…分からない、行っても行かなくても変わらないし」

不 「じゃあ来れたらで良いから、一緒にお昼食べない?」

鳴海はピタッとブランコを止めた。

貴 「人連れて来るの無しですよ?」

不 「うん」

鳴海は確認し始めた。

貴 「人混みの中には行きませんよ?」

不 「うん」

貴 「なら良いです、じゃあ明日…は」

鳴海はブランコを少しキィキィっと音を発てながら漕いだ。

不 「うん良いよ、じゃあ明日お昼で、会おうね」

貴 「うん」

そう言うと不二は手を振って帰って行った。

鳴海も手を振った。

貴 「…明日、頑張って行かないとなぁ」

鳴海は夕焼けの公園の中で一人呟いた。

 
 

 
後書き
next…お昼 
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