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東方四乱録

作者:黒扇子
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~紅霧異変~
~夕弥~ 視点
  その7

 
前書き
最近微熱で頭痛が絶えない黒扇子です。
授業中凄い眠かったです。
頭痛い。

ではどーぞ 

 
「情報を集めて来ました!」

文が俺達の前に風の如く降り立ち、状況報告をする。
集めて来た情報は、『吸血鬼が住まう紅い館から霧が出ている』と言う事だ。
恐らく、其処が紅魔館だろう。
それを聞いて、俺は少し考えてから指示を出す。

「急だがこの場は俺が指揮を取る。先ずは、此処で二手に別れて行動を始める。その行動するメンバーは、俺と霊夢、文と魔理沙で別れる。その際に、行動するルートも別とする。俺と霊夢は正面の玄関から。魔理沙と文は、窓等からばれない様に潜入。俺と霊夢は所謂囮。魔理沙と文が本体……つまりこの霧を出す犯人へと向かう。俺と霊夢は突破完了次第、犯人の所へと向かい、解決……と言う事だが良いか?」

長々と俺は急に指揮を取り、作戦を説明する。
三人は俺が指揮を取る事は特に反対意見は無いようで、静かに聞く。
因みに、何故この様な作戦にしたかと言うと。


原作では、霊夢は玄関から堂々と潜入し、美鈴、咲夜を倒してから犯人の所へ。
一方魔理沙は、盗み目的で窓からこっそり侵入。
其処で、最初にフランと遭遇。
それから弾幕ごっこと言う名の殺し合いに近い事を始める事に。
その途中、その戦は中断され、パチュリーと遭遇。
そして弾幕ごっこ。
その後に、色々と話し合い、魔理沙はフランと行動し、レミリアの元へ。
そして………etc

つまりは、原作に沿って行動したいのだ。


「……では、行動開始!」

そう言うと、皆が一斉に行動を開始した。
スピードが速い魔理沙と文は素早く紅魔館へと出発。
その後、俺と霊夢はそれに少し遅れて出発。


「……さて、霊夢。恐らくだが、あの館には当然だが敵がいると予想する。その際、先ずは門番に居ると思う。それを俺に倒させてくれないか?」

俺と霊夢がフルスピードで飛んでいる中、俺は自分の仮説の様に言い、門番を倒させて欲しいと言う。
言わずもがな紅 美鈴である。
原作で彼女は霊夢に一発で倒されていたので、霊夢の力を使える俺でも問題無いだろう。

「……まぁ、別に良いわよ。で、何で門番が居ると思ったの?」

門番を倒す事を了承をした霊夢は、何故門番が居ると思うのかと聞いてきた。
それに対し、俺は真顔で嘘だが言った。

「勘だ」






「はぁっ!」

「…………えっ?」

俺は指先を美鈴に向け、其処から霊力の光線を出す。
それを見て美鈴は驚き、顔をひきつらせ、行動を止めてしまった。
そして、ふと我に帰って避けようとしたが、時既に遅し。
俺の光線に美鈴が飲まれてしまった。
その際に、門もぶち壊した。

「……えげつないわね」

「これ元々はお前の力な」

霊夢が少し顔をひきつらせながらそう言うのに対し、俺は事実を交えて突っ込む。

現在、紅魔館前、門。
霊夢と共に潜入へと入る。
俺と霊夢、二人共周囲に気を配りながら歩く。

「……さて霊夢。俺の能力を説明して置く」

「……何よ、突然」

俺は紅魔館に入る前に、霊夢に能力を教える事にした。
それを教えようとすると、霊夢は如何にも怪しいと言った様な目線を此方に向けるが、それに戸惑う事無く俺は能力を教える。

「『動と止を司る程度の能力』と『写す程度の能力』だ」

「……は?ちょっ」

「それじゃあ入るぞ」

戸惑う霊夢に気にする事無く、俺は躊躇無く扉を開く。
その中は豪華に造られていて、如何にも館と言う感じだ。
しかし、全て紅くて少し目に痛いが。

「……ったく、早く犯人を探さないと……」

「いらっしゃいませ、博麗の巫女と少年」

俺達に向け、冷たい声でそう歓迎する声。
俺は、その声のした方向を見る。
銀髪の蒼い瞳、髪の一部を三ツ編みにしているメイド服の少女……十六夜 咲夜。

「私はこの紅魔館のメイド、十六夜 咲夜。以後、お見知り置きを」

少女は丁寧だな、と心の中で思いながら、俺は咲夜の隣にいた少年を見て頭を抱える。
……厨二病かと思わせる片目を隠した髪型、そして眼鏡。
そして何故か執事服。
俺はそれを見て、状況を把握し、咲夜に言う。

「……咲夜」

「何でしょうか?」

俺が呼び掛けると、咲夜はご丁寧に返事をしてくれた。
……取り敢えず、労いの言葉を。

「……咲夜の隣にいる奴、面倒を見るの大変だろ?お疲れ様」

「………えっ」

「おぃぃぃぃ!夕弥ぁ!?」

俺がそう言うと、咲夜は驚き、その少年は俺の名を叫ぶ。

「……知り合いなの?」

「……はい、咲夜さん。彼奴は、俺の親友何ですよ」

咲夜が少年に問い、それに対し少年はらしくない敬語で返す。
それを見て、俺は問う。

「らしくない敬語使ってどうした?」

「執事になったんだよ!執事は敬語を使わなきゃ!」

「変態を付け忘れてるぞ」

「あ、ごめん。そうそう、俺は変態執事……って誰か変態だゴラァ!」

「お前だよ」

「何これ酷い」

「事実だろ?」

「くっそ否定出来ねぇ」

俺と少年はマシンガントークを交わしていると、他の二人……霊夢と咲夜はポカーンとした様子で此方を見る。
それを横目に、俺は少年に新たに問いをぶつける。

「……で、何故此処に居る………スズ」

その問いに対し、少年……スズは。

「ふっ、待たせたな!」

「待ってねぇよ」

「うわーん!?」

何時も通り、ふざけるのであった。 
 

 
後書き
はは、疲れたよパトラッシュ。
やっとスズを出せましたね。疲れた。
そう言えば、S君(スズの中の人)に咲夜さんをいじるのといじられるのどっちが良い?と聞いたら、ドヤ顔で

「どっちもだ!」

と言ったので一応殴りました。
え?理不尽?普通の反応ですが何か。

ではまた。 
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