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オズのカエルマン

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第三幕その七

 パズルを完成させた皆は今度はゲートボールを楽しむのでした、そしてこの日も皆で楽しく遊びました。
 そして次の日でした、いよいよです。
 皆でそのパズルを解こうとするのでした、ですが。
 この時にでした、不意に。
 オズマのところに事件が届きました、その事件はといいますと。
「ギリキンの国になの」
「ええ、そうなの」
 最初に話を聞いたグリンダがオズマにお話します。
「思わぬ事態というかね」
「ドラゴンが出たの」
「川にね」
「それで凶暴なドラゴンなの?」
「いや、それがまだね」
「わからないんですか」
「ただ、凄く大きなドラゴンで」
 グリンダはオズマにそのドラゴンのことをお話します。
「もう山位に大きくて」
「山位なの」
「身体を伸ばすと相当な大きさになるそうよ」
「そのドラゴンが出て来て」
「大騒ぎになっているのよ」
 ギリキンの国がというのです。
「それでどうするべきかね」
「私が決めるべきね」
「ええ、貴女の考えはどうかしら」
「まずはどんなドラゴンかをね」
 オズマはこうグリンダに答えました。
「見ましょう」
「いいドラゴンなら何もしないし」
「悪いドラゴンなら」
「そう、ノーム王みたいにオズの国に他のところから攻め込んできたみたいな」
「そうしたドラゴンなら出て行ってもらうのね」
「そうして二度と来させないわ」
 このオズの国にというのです。
「だからね」
「ここは、なのね」
「まずはどんなドラゴンか見極めましょう」
「そうするのね」
「ええ、じゃあいいかしら」
「私が本で見ようかしら」
 グリンダが手に持っているオズの国の全てが見える本で、です。
「ここは」
「それか私の鏡で見るか」
「そうしようかしら」
「ではね」
 まずはでした、オズマは最初はです。
 鏡でそのドラゴンを見ようとしました、そしてグリンダが言うギリキンの国を見回すとでした。ギリキンの川の中でも大きな川にです。
 そのドラゴンがいました、それは全身が青くてです。 
 蛇の様に長くて赤い目をしています、馬みたいな顔で鹿の角があります。
 そのドラゴンを見てです、オズマはすぐにグリンダに言いました。
「あの、このドラゴンって」
「そうよね、このドラゴンはね」
「龍ね」
「東の方のね」
 ドラゴンはドラゴンでもです。
「神宝の国の龍ね」
「中国の」
「そういえばね」
 ここでオズマは納得した顔になりました。
 そしてです、こうグリンダに言いました。
「オズの国はアメリカが反映されるから」
「アメリカには色々な国から人が来てね」
「中国からの人もいるから」
「龍がいてもね」
「不思議じゃないわ」
「まだ出て来なかっただけなのね」
 オズマはこう考えました。 
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