八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三十八話 真田幸村その一
第三十八話 真田幸村
僕達は玉造に着いた、駅を出てまずは商店街に出た。
その商店街、広めの道で左右に色々なお店が連なっているアーケード街に出てだ、マルヤムさんは目を瞬かせて僕に言った。
「ここも凄いでござるな」
「そうだよね、人が多くて」
「お店も多いでござる」
「お店の数も種類も多くてね」
「お店の中の品の数も相当でござるな」
「これが玉造の商店街で」
僕はマルヤムさんと一緒にその商店街の中を歩きつつマルヤムさんに話した。
「大阪にはこうした商店街が他にもあるんだ」
「そうでござるか」
「まあ八条町の二つの商店街もそれぞれいいけれど」
「ここも凄いでござるな」
「こうした商店街がまだあるから」
「大阪は賑やかでござるか」
「難波の商店街はもっと凄いよ」
大坂の中心地の一つのそこの話もした。
「あそこもね」
「そうでござるか、難波はもっと」
「街全体が商店街って言っていいから、あそこは」
それこそ南海線の難波駅を出たらすぐにだ、数えきれないだけのお店が連なっている。その中には有名なお店が幾つもある。
しかもだ、難波にはあの場所もあるのだ。
「グランド花月もね」
「吉本興業でござるな」
「関西のお笑いのね」
「あそこもあるでござるな」
「うん、そうだよ」
「では難波に行けばでござるな」
「食べることも、買いものも楽しめて」
僕はその吉本のことも話した。
「そちらもね」
「お笑いも楽しめるでござるか」
「吉本もあれば松竹もあるし」
松竹芸能だ、それもある。
「笑える場所でもあるんだ、あとね」
「あと、でござるか」
「野球もあるから」
「阪神でござるか」
「もう球場はないけれど」
難波にはかつて大阪球場があった、けれど今はない。その跡地にはなんばパークスが立って商店街以上の数のお店が中にある。
「そっちもね」
「阪神でござるか」
「うん、阪神の応援も凄いんだ」
「あのチームは神戸でも人気でござるが」
「大阪はもっとなんだ」
それこそ熱狂的な人が沢山いる。
「あそこはもう阪神一色というかね」
「そんな勢いでござるか」
「そうなんだ、あそこはね」
「それで、でござるか」
「うん、あそこは野球もあるんだ」
「阪神タイガースでござるか」
「関西には他にチームもあるけれど」
パリーグにだ、昔は関西にパリーグのチームが三つもあったけれど今は一つだけしかなくなってしまっている。
「大阪にも球場があってね」
「確か大阪ドームでござるな」
「その球場はあるけれど」
「大阪では阪神でござるか」
「もうダントツ人気だよ」
関西全体でだ、もっと言えば。
「大阪ではもう圧倒的で」
「難波はその中で、でござるか」
「昔は趣味の店ってあったらしいんだ」
これも親父が話してくれた、親父は大阪でもよく遊んでいたから難波のこともよく知っているのだ。ホテル街のことは特に。
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