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もし俺がFate/Zeroの世界でランサーのマスターになった場合

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第二槍

 
前書き
聖杯戦争までまだもう少しかかります 

 
二日後、無事に穂群原学園には編入できた。これといった特別イベントなんざなく、普通に自己紹介をして馴染むのに数日を要したぐらいだ。
友達もできたので、ボッチということはない。一人暮らしのことを教えてやると何人かは羨ましがったが、俺の設定(事情)を教えてやると、皆すまんといって謝ってきた。
流石に、ちょっとやりすぎたかな?

部活には入ることはなかった。友達は皆運動部であるため、必然的に登下校は俺一人なのだが、まぁこういう時間も悪くはない。

で、だ。流石にここまで来れば俺がなんの世界に来たのかは見当がつく。
Fateだ。詳しく言えばZeroの方。

何故よりにもよってZeroなんだと思った。staynightなら俺と同じく高校生のキャラが何人も出てくるのに、Zeroなんて、よくて藤村大河が高校生ってぐらいじゃねぇか。
実際、違うクラスにいたし。

確かZeroに出てくるマスターは遠坂家の当主、遠坂時臣。時計塔の降霊科のエリート講師、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト。その生徒のウェイバー・ヴェルヴェット。聖堂教会の言峰綺礼。殺人鬼、雨龍龍ノ介。間桐家の次男、間桐雁夜。そして、物語の主軸となる魔術師殺しのプロ、衛宮切嗣。

この七人がセイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの七つのクラスのサーバントを従え殺し会い、万能の願望器である聖杯を手にするための儀式。

よくよく思い出してみれば、この辺って最後に殆どが炎上するんじゃなかったっけか?死者は五百を越えたとかなんとか。

期間にすると十日ぐらいの話だったよな?Zeroって

幸い、俺には魔術がある。

転生した次の日に、訓練所で魔術を試してみたが、俺の思う通りになんでもできた。
てか、俺の想像した通りに魔術が動くというべきか……
とにかく、下手な詠唱を必要としないため、これはかなりのものだろう。もしかすれば、十年後の凜を越えているじゃね?と思えるほどだ。
更に言えば、第四次のキャスターとアサシンなら、単騎で相手にできそうなほどだ。

結界の超能力も便利だ。場合によっては結界刀みたいにして近接も可能。これなら、あの切嗣の持つ起源弾も魔術回路をズタボロにされることなく防げるはずだ。
……ん?何で参加しない聖杯戦争に出ること前提で話しているかって?


転生してからの数週間後、以下のような手紙がポストに放り込まれていました。


暇潰しだ。聖杯戦争に出ろ。聖遺物と令呪、召喚用の魔法陣は任せておけ
神様より


はい、このようなふざけた手紙ですね。
つまるところ、あの死亡フラグだらけの戦いに身を投じろと、そういうわけですな。


俺は叫んだね、ふざけんなよ、と。


まぁ、そんなことで運命は変わらないので、仕方なく工房とかの準備はしておきましょうということでもうこの屋敷に結界張るだけでいいんじゃね?と思い立ったのが昨日のこと。日曜日ということもあって一日がかりでありとあらゆる手を尽くした結果、とんでもない要塞になってしまいましたとさ。

結界の超能力を数多く使用し、自身の制作した魔導具も多数配置。更には金にものを言わせ(お金は神様から)落とし穴やら毒霧なんぞの殺人トラップも仕掛けた。俺は死にたくない。その代わりに誰か死ぬなら俺はそれでいい。

やらなきゃやられる世界だ。なら、手加減はしない。
でもまぁ、相手が殺す気がないというならこちらも殺さない。何も切嗣みたく、マスター全員を殺すわけではない。



と、そこまで考えたところで、ふと思った。
そういや、俺がさんかしたら、誰か不参加になるんじゃねぇの?

いったい誰なのか非常に気になるところなのだが、まぁ、いい。俺がきにするところではない。
ただ、それによって物語に変更が起きると、その後の展開が読みにくくなる。転生者としてのアドバンテージが失われるに等しい。……今更だけど。
しかし、始まる前から相手の真名を知っているというのはそれだけでもかなりおおきいのではないだろうか?
もっとも、ちゃんと原作通りに召喚が行われればの話だけども。


屋敷を要塞化した次の日にはいつも通りに登校し、授業を受ける。休み時間には友人と何気ない会話を楽しみ、食堂で昼食をとり、下校時には部活にいく仲間たちと別れて自宅へ戻る。

前世となんら変わりのないこの日常もいいのだが、もうすぐ俺は聖杯戦争に強制的に参加しなくてはならなくなる。

いつものごとく魔術の訓練をして、夕食を作り一人寂しくそれを食べる。
風呂も済ませてさぁ寝ようとしたときだった。

唐突に右手の甲が痛んだ。
焼けるような痛みを耐えること数秒。嘘のように痛みが消え失せた甲を見れば、そこには三画からなる赤い刺繍のようなもの。令呪だ。
そして、宅配で送られてきた紅と黄の二本の槍。どうやら聖遺物らしい。


ケイネスさん、あんたが不参加ですかい 
 

 
後書き
空いた時間に更新してますので、一話一話の文字数は少ないと思います。 
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